ortensia
2026-01-29 02:20:47
1500文字
Public カトマク
 

カトマク(?)

まだ組むようになって浅いかもなくらい…よろしくお願いします。

 マックスがそわそわとしている。それだけは分かるけれど、それが楽しみにしていることの予兆なのか、逆に緊張感などでイライラしているのか、まだ、判断できない。
「カート、あのさ。ちょっと時間あるかな?」
「あるある。お前のためなら時間あるって。」
……ごめん、オーバーライドとか仕事の話じゃないんだよね。」
「あーいや俺こそごめん大丈夫分かってる。」
 気を遣ったつもりが余計な勘違いさせた。寧ろちょっと食い気味になって言ったのキモかったかも。てか同じ言葉繰り返し言うの、気抜けた時の癖だけど、なんかウザいかも。
 マックスがじっとこちらを見てくる。これは不安そうな、こちらを信用できてない時の顔。これは分かる。
……言えよ。」
 余計なこと言わないようにすると冷たい奴みたいになると思うのだが、相手によってはそれが信頼になるのかもしれない。
 マックスは一呼吸置くようにして深呼吸に似た仕草をすると、俯きがちに話し出した。
「俺ね、なんか最近変なんだよね。」
……気付かなかった。ごめん、どこらへん?」
 畑違いなことならマックスはそもそもここで話してこないだろう。なのに本当に気付かなかった。自分が不甲斐なく思う。しかしくよくよしてても仕方ないので、今はマックスに続きを促す。
「えっとね。」
 マックスは自分の白い手を左右で互いにいじり、手遊びしながら言う。
「カートがおれ以外の誰かといると、なんか気になるの。」
 んんん。これは。
「気になるのって……ヤな感じ?」
 マックスは神妙に頷く。そして直ぐに慌てて言う。
「その時のカートの相手がヤバい奴だからとかじゃなくて、俺の中で俺が勝手にヤな気持ちになっちゃうだけなんだけど!」
 あー。うーん。ちょっと待って。
「カートに誰かと一緒にいてほしくなくて、それより俺ともっと一緒にいてほしくて。どうしたら良いか分かんない。」
……そっか。マックス、それなんでだか自分で分かんない感じなんだ?それで俺に相談してくれてる感じ?」
 またもマックスは妙に真面目な雰囲気で頷く。
 それ本人に言うんだ。いや、本人だから言うのか。そうすることが問題解決に繋がると思ったんか。
「あー、先ず……相談してくれてありがと。俺、お前の力になりたいし、なれると思うよ?」
「ほんと?」
 マックスの顔が上がる。目の光が心なし明るくなったような気がする。
「うん……その、そういう時はその時言いに来て良いし、そしたら俺もマックスのとこ行くから。てかもっとなるべくお前といるようにするわ。」
……良いの?」
「うん。」
「なんで?なんでカートが俺のためにそこまでしてくれるの?」
 うーん。
「マックスが、マックスこそなんで俺と一緒にいたいのか、わかったら俺も理由マックスに教える。」
……ふーん。」
 そっか、とマックスはまた下を向いて言う。けれどそれは、自分でも答えを出せないのだからと一先ず納得して、自分自身に言い聞かせているような様子だった。
「疑問は残ったかもしんねーけど、目下のマックスの困りごとは、今言ったことで解決しそうだべ?」
 マックスは顔を上げてこちらを見ると、しっかりと頷いた。
 普段マックスは、顔や首を動かしながら声を出して話すから、こんなふうにしおらしいと、余程懸念事項だったのだと思う。それを喜んじゃいけないのかもしれないけれど。
 そしていつか、マックスが自分がどうして落ち着かない気持ちになるのかわかったら、俺も、もっとマックスの表情から気持ちがわかるようになっているはずだ。それが近い日であることを、心待ちに思う。


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。