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三毛田
2026-01-28 22:37:59
1083文字
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1000字6
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51 05. 世界が傾ぐ
51日目
君の前では簡単に
物事は水平て、平等で。そうあるべきなのに、世界がそのまま傾いていく感覚。
それはあまりにもよろしくないと思いつつも、抗うことはできなくて。
「はあ
……
」
窓の外を見ながら、思わずため息。
「ため息? 幸せが逃げちゃうよ」
つん。と、なののネイルされた可愛らしい指が俺の頬をつついて。
「恋するお年頃は、難しいんだ」
「なるほど。それは大変だね」
なんて、あまり大変だと思っていない声色。そりゃ他人事だもんな。
「なあ、なの」
「なに?」
「世界って、平らじゃないと大変なことになりそうじゃないか?」
「急にどうしたの。哲学?」
「別にそういうわけじゃないんだ」
「じゃあ、恋?」
「そういうこと」
俺が頷けば、はへ~。という声を出してから、おやつのクッキーを頬張って。
俺も手を伸ばし、クッキーを頬張る。
今日は、クッキーの真ん中にジャムが乗っているもの。
「甘くて美味しい~」
「珍しいクッキーだよな。確かに、甘くて美味い」
「俺は普段のクッキーと、ビスケットの方が好みだな」
「丹恒は、甘いのが苦手だからしょうがないよ~」
「って?」
「なんだ」
驚いて声の方を見ると、丹恒が皿からクッキーを取って食べていて。
「今日は資料室から出てくるのが早かったな」
「空腹は思考の敵だ」
パムが丹恒のところに運んだはずなんだけど、足りなかったのだろうか。
「視線がうるさい」
「ぐっ」
しばらく見つめていたら、そう両断されてしまう。
ついでに、口にクッキーをねじ込まれた。
「丹恒は、世界が傾ぐことある?」
「
……
そうだな」
「ぇ」
まさかそんな返答が来るとは思わず、なのと共に驚いた声を上げてしまい。
顔を顰めた丹恒に呆れた表情を向けられた。
「なあ、丹恒」
「どうした」
あの後食事を終えた丹恒を部屋に誘い、膝枕をしてもらいながら名前を呼ぶと優しい表情で俺を見て。
「好き」
「そうだな」
そっと髪を撫で、起き上がった俺にキス。
「ぇ」
「どうした?」
「丹恒、俺のこと好きだったの?」
「言ってなかったか?」
「聞いてない!」
叫ぶとデコピン。煩かったようだ。
「好きでない相手に膝枕したり、こうしてキスなんかしない」
「でも、でもぉ」
俺が情けない声を出していたら、
「穹。お前が好きだ」
蕩けるような視線を向けながら頬を撫で、またキス。
キスされるたびに心臓がドキドキするし、下半身も爆発しそう。
でも、下半身のことはバレたら引かれそうなので鎮まって欲しい。
これは、確かに世界が傾ぐな。と、一人で納得している。
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