はらす
2026-01-27 13:40:46
1723文字
Public 忘バ
 

20250429桐智 どんな部屋どんな飯どんなエッチ

2025/04/29桐智 アンソロカウントダウン 1720字
大人の同棲している桐智のピロートーク。カウントダウン参加させていただき、ありがとうございました!楽しかった!

……ぃりしまさん、パラレルワールドってある……でしょ?」
「ふっ……ふふふっ」
「いま、わらいます?」
「だって、声ガラガラやねんもん。水飲む?要くん、今日もめっちゃ可愛かったな」
「そういうの、いらないです」
「水要らんの?」
「みずはいります」
水を求め、伸ばされた白い腕には赤い歯形がくっきりと刻まれていた。そんなところ噛んだっけ?要の喘ぎすぎをからかったものの、自分も夢中だったことを思い出し、内心苦笑する。
「わらわないで」
「まだ笑ってへんやろ」
桐島が何を思ったか、瞬時に理解したらしい要が嫌そうに目を細める。察しがよくて、嫌んなるわ。そういうところが、めっちゃ好きやけど。
まだ、って言うところぁ嫌なんすよね……呟きながら、要は受け取ったカップから水を飲んだ。黒と水色のカップから流れ込む水で、要の白い喉がうねうねと波打つ。まだ汗ばんでる白い喉。さっきは何度、見せつけられたことか。
「桐島さんも、水、要りますか?」
「いま、無視したやんな?」
「べつに?」
「水を飲む要くんを見て、俺が何を思い出していたか分かっとるくせに、無視したやんな?」
無視ねえ……。俯いて何事かを考えながら呟いた要は、顔を上げて悪い笑みを浮かべた。そして桐島を指で呼ぶ。こいこい。
「きょうは、もうおわりですよ」
耳元で囁く声は甘ったるいわりに、内容はひどく残念だ。終了宣告のくせに、なんでそんなエロい声出すねん。やりたいんか、やりたくないんか、どっちかにせえ。
「いや、本当に終わりです」
身を離した要は爽やかな顔でニコリと笑い、ベッドに倒れ込んだ。ぽふん。
そうか、まあ、もう今日は精も根も尽き果たしたな。正直、俺も出し尽くしたもん。
ベッドの上にふたり並んで天井を仰いだ。寝るのももったいないけど、何かするのもかったるい。ふたりでぼんやり漂う時間が、胸に染みる。
「パラレルワールドって何?」
「並行世界って、知りません?」
「知っとるけど、急になんの話かなって思て」
「なんかこう、ふと、パラレルワールドでも、俺らって一緒に住んでるのかなって、思って」
「さあ……住んでたり、住んでなかったり、するんちゃう?」
「つまんない回答しますね」
「うわ、きっつ。じゃあ二七組くらいは一緒に住んでるんちゃう?」
「二七って、急に具体的になりましたけど」
言いながら、要がクスクスと愉快そうに笑うので、嬉しくなって隣の男を抱き寄せた。小さく笑い続ける男の背中は、小刻み震けている。好きな感触だ。
「要くんが、ふと、と思ったんやから、俺も、ふと、二七って思ったんやんか」
「いや、具体的すぎるでしょ」
「じゃあ、神のお告げがあった」
「なんですかそれ。教祖になるんですか?」
「そう。俺を崇めよ讃えよ平伏せよ」
「桐島さんて、教祖になったら稼ぎそうですよね」
「人聞きの悪いこと言わんどって。人類愛やで」
「胡散臭いな。やっぱり教祖向いてますよ」」
ケラケラと笑う要を、抑えるように強く抱きしめた。波打つ腹筋があたたかい。キャッチャーのしっかりとした筋肉は、弾力があって、抱き心地がいい。
「胡散臭いっていうなら、教祖よりもマフィアの方がええな。俺は」
「そんなことあります?」
「二七組も俺らがおったら、一組くらいマフィアがおってもええやろ?」
「ああ……まあ、そうですね……。野球はしてないんですかね?」
「だいたいはしてると思うけど」
「そっか……
「そっか、って地味な反応やな」
「いや、考えだしたら、野球してるのかな、とか、どんな部屋に住んでるのかな、とか、そもそも俺ら仲はいいのかな、とか気になってきて」
「どんなエッチしてるのかとか?」
「どんな飯を食ってるのかとか?」
「なあ、だから無視せんどいて。要くんかて知りたいやろ、みんなどんなエッチしとんのか」
はあ、と呆れたように要はため息をつき、俺の耳に口を寄せた。
「桐島さんのことなら、全部を知りたいに決まってるじゃないですか」



そんな二七組の桐智が、どんな部屋に住んで、どんな飯を食って、どんなエッチをしてるかが分かる桐智同棲アンソロ発売まであと3日!