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ちて~じん
2025-10-12 12:41:14
1332文字
Public
白黒無常
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白無常の世話をする墓守の話
盲目のような状態になってしまった白無常を、BJモードのペアである墓守がお世話をする話です。
全体的に暗いです。CP表現はありません。
「うじん、どこですか、うじん」
「
……………………
。」
ある日、白黒無常がゲームから帰ってきてから、白無常だけがこうなってしまった。
顔から上半分が水を被ったように黒くなっていて、彼自身もその黒色のせいで目が見えなくなってしまったのだ。
数日前、僕のところに突然黒無常がやってきた。
白無常の世話をしろと言われ、武器であるはずの黒傘を僕に渡してきた。
白黒無常とはブラックジャックモードでペアになってからは、よく白黒無常の部屋にいさせてもらっていることがあった。
いつもなら白無常が僕に向かって黒無常のことばかりを語り、黒無常が傘の中から「その辺にしておけ」と止めるといった、傍から見れば白無常が一人漫才をしているようなものだが、今ではその賑やかさの欠片もなかった。
白無常の世話は単純だ。時折誰か探すように「うじん」と言い始めるので、その時は静かに傘を手に持たせる。
まるで一種の介護のようだ。僕のことを「うじん」
……
范無咎、黒無常に置き換えられてしまっている。
傘を持たせれば安心してもらえるが、それ以上の異常行動が始まったらどうすればいいんだ。
どうして白無常はこうなってしまったのか。
どうして黒無常は僕だけに世話を任せたのか。
傘の中にいるはずの黒無常は、何も教えてくれなかった。
次の荘園のメンテナンスが入るまで、あと三日になった日のことだった。
「
…………
そこに、だれかいるのですか?」
「
………
え」
白無常が、初めて僕に話しかけてきた。
彼は僕のことを見えていないはずだ。
「いつも、迷惑かけて、すみません。もう
……
大丈夫、ですからね」
白無常はそう言ってゆっくりと立ち上がり、手探りで棚の引き出しを開けては何かを探し始めた。
「大丈夫って
……
何する気だ?」
「うじん、うじん。今、会いにいきますからね」
会いにいく?黒無常は傘の中にいるんじゃないのか?
引き出しを漁る白無常を観察していたら、いつの間にか床に落ちていた黒傘が、突然生き物のようにかたかたと震え出した。
僕は焦って拾い上げると、電撃が走るかのように、突然頭に声が響いた。
[今すぐ謝必安を止めろ
……
!!]
その声は、黒無常の声だった。
「うじん、大丈夫ですから、安心してください、ね
…
うじん、うじん
……
」
気がつけば白無常は縄を手にしており、椅子の上に立って天井のシャンデリアに引っ掛けようとしていた。目が見えてないはずなのに、その動きはやけに手馴れていた。
そして僕はこの動作を知っていた
……
白無常は、自分の首を吊る気だ。
「やめろ!!!」
僕は白無常に飛びかかり、勢いよく椅子から下ろし、縄を取り上げる。
ハンターが死ぬことはありえないはずだが、黒無常があれだけ叫んでいたんだ、絶対に良くない「何か」があるはずだ。
「いや
……
邪魔、しないでください。はやくしないと、はやくいかないと、うじんが
……
!」
「范無咎ならここにいるから
…
いつものあんたに戻ってくれ
……
!」
白無常の右手に黒傘を添えて、無理やり握らせる。
僕が黒傘を手にした時に黒無常の声が聞こえてきたように、白無常にも届いてくれ。
メンテナンスまで、あと二日。
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