Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
三毛田
2026-01-25 22:07:45
1083文字
Public
1000字6
Clear cache
48 02. 色の欠けた夢
48日目
そこでも、お前のことはわかる
ここは何処だろうか。
見たこともない場所。来たことのない場所。
まあ、世界は広いから、知らない星の方が多いだろう。
「それなら、お前は」
誰だ。と問いかける声はかすれて。
色のない、よくわからないこの場所で。どうしてだか、その人の色彩だけはわかってしまう。
きっと、俺と同じ色。
「あんたは
……
何を望むの」
「何に対して?」
「全て。愛、恋、旅、仲間、好物、祈り。それから、あんたの、大切なもの」
「何を、か」
全て。って、色々と壮大だ。
「世界には
……
正しくあるように。とは言わない。でも、星に住む人々が、小さな幸せを感じられる日が多くあるように。そんな、偽善者みたいな願い」
「
……
そう」
俺の答えに満足したのかどうかは知らないけど、淡々とした答え。
「そろそろ目覚める時間」
色のない世界は、そのまま。その人は、俺の肩をトンッと押す。
あ、落ちる。
「って」
浮遊感を感じて落ちると思っていたら、本当に落ちた。
ベッドから。
「おはよう、穹。すごい音がしたが、怪我はないか」
「おー
……
おはよう、丹恒」
床に体を全部落としてから立ち上がり、丹恒の元へ。
どうやら、俺よりも早く起きた彼は朝風呂を済ませたようだ。
「まだ髪の毛濡れてる。珍しい」
俺が言いながら髪に触れると、雲吟の術ですぐに乾かしてしまう。もったいない。
「夢を見たんだ」
パムが持って来てくれたご飯を二人で食べながら、なぜベッドから落ちたのかを説明。
「夢か」
「うん」
「夢とは、脳が記憶の整理をするために見せるものだと思ったんだが」
そうなんだよな。丹恒の言う通りだと俺も思っていた。
「色の欠けた、モノクロな夢でさ。俺の望みは何だって問いかけられてさ」
「
……
お前はそれに何と答えたんだ」
「んー。ナイショ」
って告げたら、納得のいってない表情。
だって、恥ずかしいじゃん。俺の偽善者みたいな願いを彼に告げるのは。
「いつか教えるから、今は勘弁してください」
「本当だな?」
「そういう嘘、つくと思うか?」
「時と場合によるな」
「え~」
不満です。という声を出せば、小さく笑いを浮かべて。
「分かった。深くは追及しないでおこう」
今は。と、付け加え。
本当お願いします。
「例え色が欠けた夢の中でも、丹恒のことだけはすぐにわかる自信があるよ」
「そうか」
照れたのか、それを誤魔化すようにスープを飲む。
うーん。可愛い。
ま、そういう感情を抱くのは、彼に対してだろう。
俺の本当の願いは、望みは。
丹恒が幸せであることが第一。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内