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moto
2026-01-24 13:35:23
569文字
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いちごはじめました
さまささワンドロワンライお題「苺」
コンビニで煙草を買ったあと、顔なじみの店員が「左馬刻さん、いちご始まりましたよ」とレジ前のいちごフェアのポスターを指さした。
「いちご始まったのか」
「はい、いちご始まりました」
ピンクと赤のPOPがでかでかと飾られているコーナーへ案内される。
「これが今年の新商品で、こっちは定番の人気商品す」
「そうかよ」
「はい。あ、らっしゃっせ!」
店員はレジに戻り、一人残された左馬刻は、いちごフェアをじっくりと物色する。熟考した末に、新商品のいちごクリームクレープといちごとホイップクリームのサンドイッチ、いちごタルトをレジに持って行く。一度に全部は食べられないのだから、まずはこれくらいで良いだろう。
「サンドイッチは定番っすね」
「毎回買ってるだろあいつ」
「いちご大福はいいんすか?」
「今度にする」
「あざっした!」
コンビニ前の喫煙スペースで一服して事務所に戻ると、先に戻っていた簓がにこやかに袋を掲げた。
「左馬刻〜!いちご大福買うてきたからおやつにしよや。いつの間にかいちご始まっとったわ」
商店街のお気に入りの和菓子屋の期間限定いちご大福は三つあり、一つは合歓にと渡される。
左馬刻は笑いを堪えながら袋を差し出した。きょとんと受け取った簓は、中身を見て、いちご祭り始まったわ!と特大の笑い声を上げたのだった。
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