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漬けもの石orてん
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携帯獣
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勝負に負けたら
レ主♀(レコト)+グリーン
非同意のキス描写があります(非同意は性暴力です)
※HGSS発売当時に書いたものなので現在のキャラの性格と口調が異なる場合があります。
「え?今からレッドと戦ってくるって?」
久しぶりにコトネと再会して、他愛もない話をしていた時のことだった。
「はい」
「そうか。じゃ、気をつけて行ってこいよ」
「いってきまーす!」
コトネを見送ったあと、何かを思い付いたグリーンはニヤリと笑ってポケギアをとった。
「あーもしもし?レッド?あのさ。実はな」
ところ変わってシロガネ山。
「行け!カビゴン!」
「行くのよ。バクフーン!」
炸裂する数々の技、思わず耳を塞ぎたくなるほどの爆音、けたたましい獣の咆哮。
一切のミスも許されない極限の緊張状態の中、コトネとレッドの壮絶なるバトルが繰り広げられる。それは見る者を圧倒させ、息をするのを忘れるような激しいバトルだった。
どれだけ時が経っただろうか。長い戦いの末、コトネの敗北という形でバトルは無事に幕を閉じた。
コトネは、ゆっくりと深呼吸をする。
負けたけど妙に心地がいい。伝説の、憧れの人と一戦交えられただけでも大収穫物だ。
「よく頑張ったね。お疲れ様。ゆっくり休んでね」
傷付いたポケモン達に労いの言葉をかけ、モンスターボールにしまう。すべてのポケモン達をしまい終わると、レッドが近付いてきた。
あ、もしかして
――
コトネは、このあとの行動を予測し始めた。
実はレッドとのバトルは、今回が初めてではない。今までバトルが終わったあと、勝ち負け関係なしにお互い「ありがとう」という意味を込めて握手をしていたのだ。もちろん、これはやらなければならないル
―
ルがあるわけではない。自主的にコトネからやりだしたものである。しかし何回か握手をするものの、レッドから握手を求めてきたことは一度もない。だが今回はというと。
レッドさんが自分から近付いてきた!
これはある意味進歩である。コトネの心中は、驚き半分嬉しさで胸いっぱいだ。
緊張で微かに震える右手を動かす。だが当のレッドは近付いてきたものの、手を差し出すどころかコトネをじっと見下ろしまま動かない。
「?レッド、さん?」
握手は、という呟きは次の瞬間、かき消された。
「?!」
レッドの唇がコトネの頬にほんの軽く触れ、数秒待たずに離れた。
「え」
コトネは茫然と立ちつくし、ひどく動揺している。
「い、いま」
恐る恐るといった感じで頬に手を当てた。
「なっ、なななにして!!」
状況を把握すると、一気に顔に熱が集まった。
「ポケモンバトルに負けた奴は、勝った奴のキスを受けなければならないというルールが最近改訂されたってグリーンが」
「グリーンさ
―――――――――――
ん!!!!!!!」
グリーンのポケギアからコトネの怒鳴りの声が響き渡った。
「どうした?」
グリーンは予想通りの反応が返ってきたとニヤニヤ笑っている。
「どうしたのもこうしたのもありませーん!レッドさんに変なことを吹き込まないでください!」
「変なこと?」
「とぼけないでくださいよ!変なルールのキスですよキス!」
「もしかしてキスされたのか?」
「う、頬に、ですけど」
「されたのか。よかったな」
たぶん今も真っ赤になっているんだろうな。コトネの反応は手に取るようにわかりやすい。グリーンはさらにニヤニヤしだす。
「よ、よくありません!」
「嬉しくなかったのか?」
「嬉しいとかそういう問題じゃなくて」
「レッドが不満というのなら、代わりにオレがしてやるぜ?」
「!!!」
勢いよく通話が切られた。
グリーンはツーツーと鳴るポケギアをしばらく見つめる。
「少しからかいすぎたか」
ふっと笑い、
「でもまあこれでからかうネタには困らないし、いいよな」
勝手に自己完結してポケギアをしまった。
おまけ
「レッドさん!グリーンさんが言ってたさっきのルールなんですけど、あれは大嘘なんです!」
「うん、知ってたよ」
確信犯。
完
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