ゼロプロローグにて登場した
理法。
熾天七騎士に与えられた権能であり、
白光絶界の一般人には使用不可能な力です。
これは超越者である白光の女王イシアが持つ権能の一部でもあり、彼女が騎士たちに隠していた理法も存在し、使いこなすには才能も関わってくるものの、大体なんでもできる力です。
そんな理法ですが、カイル曰く、この世界の
理に干渉する力。イシアが管理運営する
白光絶界の根源の
理に介入するのが理法です。
これによく似ているのが、現代の白猫世界に存在する
<概念>の力です。
<概念>の力というのは、ルーンや精霊に宿っている力で、その事象の力を司りますが、本来人間の体に宿すのは不可能です。
<概念使い>はルーンの持つ<概念>の力を人間に移植した存在。多くはその概念と融合し、おぞましい末路を迎えます。アイシャをはじめとした作中に登場する概念使いは、そんな末路を迎えなかったレア個体というわけですね。
この概念の力ですが、Gods of Gloryのアイシャの思い出5にて描かれたファイオスvs狩猟戦旗の中で、ファイオスが
理への干渉、働きかけを行う力であると推察しています。
この理への干渉という点で、
理法と概念の力はよく似た関係にあると言えます。
また、その他の共通点として
常人には扱えない、理の外の存在には通用しないという二点が挙げられます。
理法は本来騎士にしか扱えず、概念の力もまた、一部の適合者しか自由自在に扱うことはできません。
理法は漆黒の流星には通じず、概念の力もまた、超越者であるファイオスには通用しない。
これらの類似性から、理法が元になって後の白猫世界に概念の力が誕生したのではないかと考えています。
もちろん他にも根拠はあります。
一つは
白光絶界にはルーンも精霊も存在しないこと。
終盤でイシアが全てのルーンの源である<始祖>のルーンになったので、それまで
白光絶界にはルーンが存在していないことが分かります。また、精霊が存在する様子も無いので、概念の力を持つこれらは
白光絶界崩壊後のアミシアとカイルの世界創造で生まれた存在だと分かります。
次に
ソウルとの関係性です。
白光絶界で理法を扱う権能を与えられていた騎士たちは、それぞれ一般人の数千から数万人程度の
情報密度を持っています。精霊は潤沢なソウルから発生する存在であり、ルーンはソウルを込めることで力を発揮します。
このように、どちらもソウルに起因する力であることが共通点となっています。
ゼロプロローグだと、一般人の暴徒がなぜか理法使えてましたが、まあピエタスとルイナが何かしたのでしょう。ちゃんとした説明はなかったし、はっきりとしたことは言えませんが、権能の一部譲渡とかソウルの分配とかですかね。それこそ理法でどうにかしたとか。
最後に、数多のルーンを束ねる
光の王という存在です。これは言い方を変えれば、あらゆる概念の力をコントロールできるということ。当然ルーンから離れた概念使いの力は使えませんが、白の王国自体が
白光絶界を再現したものであり、その統治者たる光の王はイシアの権能を多く引き継いでいるはずなので、理法を最も使いこなせるだろうイシアのように、光の王がルーンの力を最も上手く扱えるのでしょう。初代光の王が理法の天才アミシアであるというのもあります。
このように、理法と概念の力の関連を裏付ける要素はたくさんあります。
では、ゼロプロローグに登場した理法から生まれたであろう現白猫世界の概念の力はどんなものがあるか、考えてみましょう。
まず、七つの力らしきものがいくつか登場しました。
<慈愛>
カイルやアミシアが防壁とか檻を出していました。ストーリー内でも一番出番の多い<慈愛>の檻ですね。しかし騎士どうしなら簡単に破れるのか、カイルがアミシアの出した檻を突破していたり、理の外の存在には効かないので漆黒の異形に壊されたり、今回は自慢の耐久性があまり活きてなかったですね。また、カイルが漆黒の流星を初めて見た時に治癒を試みていました。これも多分<慈愛>の光の元でしょう。
<破壊>
黄色い電撃とか雷のエフェクトが出てる攻撃はおそらく<破壊>。白猫のストーリー内だと結構よく見る演出です。カイルが黒紫のビーム放ってたり、アミシアが爆破攻撃してたけど、多分理法としては別のものでしょうね。まとめて破壊の力になった可能性はあります。9周年で「<破壊>の灼滅」とか出てたので。
<運命>
アミシアが使っていた時間停止、イシアが漆黒の異形に対して放った巻き戻し。3周年アイリスのスキルに始まり、ストーリー内でも4周年でエレノア、11周年でシリウスが使っていますね。今回スキルとしてはイシアが持ってます。
<大地>
魔物を出していた理法。魔物を作るものといえば帝国戦旗に登場した<烙印>のルーンが思い浮かぶところですが、あれは人を魔物に変えるもの。魔物という生命を新たに創造したという点で生命を育む、地盤を成す力である<大地>が近いと思われます。余談になりますが、これはイシアが騎士に隠していた理法で、リュートの誕生以来13年間新しい命が生まれていないこと考えると、あの世界の人々は生殖機能とかも失われていて、全てイシアがこの理法で生み出していた可能性が高いですね。
<幻想>
ピエタスが暴徒を煽動するのに使ったと思われ、その暴徒も市民に対して使用しています。その洗脳能力の高さは大いなるルーン編13章のセンテリュオ動乱を見れば分かる通り。さらに、白と黒の時代には常に発動していたとされており、ゼロクロ小説版では「この世界はいつからあるのか?」という疑問を抱かせない力の存在をバールが「幻想」と呼んでいます。アミシア→アイリスまでの間に何人光の王がいたのか不明ですが、アイリスが二代目でも幻想の力が常に働いているので誰も違和感を覚えません。
<流動>
イシアが漆黒の異形を受け止めた後に「返します」と言って攻撃しているので、これが力の向きを変える理法かもしれないと考えています。なお、このとき
白光絶界の情報を上乗せして返してるようですが、9周年でアイリスが使用した<流動>の侵奪に近いのかも。
残る<英知>に関してはそれらしい理法がありません。強いて言えば、イシアの解析能力でしょうか。そもそも<英知>の力が何なのか、はっきりとした詳細は不明なんですよね。アイリス曰く、正しき決断の手助けとなる力。4周年でのエレノアのセリフからソウルの移動を可能にする能力がある。英知の神、もとい大地の神曰く、<無差別に思考する>だけの概念。ここまでの情報的にはやはりイシアの解析能力が近いところですね。
では、他にこのルーンや概念の力の元になったのではないか?と思われる内容をまとめていきます。
<伝声>
イシアが最初ソルスの葬送の儀を
白光絶界全体に伝えたり、ルイナがカイルと遠隔通話を行った理法。これはストーリーでも出番の多い<伝声>のルーンの元になった可能性が高いかと思います。
<共鳴>
カイルが漆黒の流星がどこに行ったか探すのに使っていた理法。漆黒の流星自体には理法が効かないので、エラーを追ったわけですが、遠隔で位置を探し当てるという点でシオンの<共鳴>の概念に近いのではないかと思います。シオンは初登場時、<恩恵>の概念使いであるレナの捜索に<共鳴>を使っていました。余談ですが、アミシアが異形が動いてるか確認するのに使った理法は、カイルとは詠唱が違ったので別物っぽいです。この概念には<伝声>のルーンのように対象を通して遠隔で声を発する力や、他者の思いに共鳴して力を引き出す力もあります。後者の方はそれらしい理法は無かったなと思います。
<覚醒>
暴徒やルイナが漆黒の流星に使用し、異形へと変化させた理法。力を引き出すという点で<覚醒>のルーンに似ています。特にあのルーン、他のルーンに比べて明らかに異質な存在であることが8周年でも示唆されており、赤髪にだけ反応した不思議なルーンなんですが、この赤髪だけに反応した理由がそもそも漆黒の異形を覚醒させるための力だったとすれば納得がいきます。親切に日本語訳付きだった詠唱の内容は、「さあ、その力で我らを導け!!漆黒の流星よっ!!」となっており、おそらく漆黒の流星のためだけに新たに作られた理法です。理法を新たに作り出せるのはカイルの手記にあったアミシアの説明から分かります。ただあの理法のおかしなところは理法なのに漆黒の流星に影響したという点。まあ覚醒のルーンもカイルと同質の力=理の外の力なので、理の外の力が混じった理法だったのでしょう。なぜルイナがそんなものを扱えたのかは不明ですが
…。それと漆黒の異形は白髪なんですが、8周年で覚醒のルーンの影響を受けた時も髪は全体的に白くなっています。スキエンティアで覚醒した時は赤髪が黒くなっていましたが、8周年でも一部は黒髪なので、矛盾しているというより徐々に漆黒の異形の頃に近づいているのではないかと考えられます。闇の力の目覚めが黒髪、さらにその原初の零からやってきた超越者である漆黒の異形へ近づくと白髪で表されるのではないでしょうか。まあ赤い髪が何由来なのかが一番分からないのですが
…あと10周年の青い部分も。
<支配>
イシアが使用した命令強制の理法。命令内容が「落ち着け」くらいの軽い内容だったので、最初は流してたんですが、エリスが持つ<支配>の概念に近いと思います。まあこれは正直あまり語ることもないですね。
と、登場した理法の中で思い浮かぶのはこんなところです。とはいえ白猫世界にはルーンが多すぎるし、今回精霊にあまり目を向けられていないので、これじゃね?ってなるものは探せば見つかると思います。
他の理法で言うと、漆黒の流星を燃やすのに使ったやつはルーンの説明によく出てくる炎出せるルーンとか、或いはアイリスさんお得意のバーンナップの元になっているのかなと思ったりします。
ここまで理法と概念の関連性について語りましたが、なぜ理法が概念の力として世界に散らばっているのかという点について。
おそらく世界を創る上でアミシアとカイルが引き継いだ
超越者の権能を様々な形で世界に組み込んだのだと思います。ゼロクロニクルの小説版における、推定キャトラ(アミシア)の語りの中で介入できなかった理由として、*「力の多くを譲渡しすぎていて」*というものがあります。この力というのが理法を含めた権能のことで、
<役割>や<概念>の力として世界に組み込まれたのでしょう。
以下理法メモ
・イシアの思考を対象に共有する理法
ソルスの葬送の儀を
白光絶界全体に伝えるのに使用。
・人を運ぶのに使える理法
漆黒の流星を運ぶ際、カイルが「理法使えないのに俺一人で運ぶのかよ
…」と発言。浮かせたり、軽くしたり、或いは小さくしたりする理法がある。
・対象を封印する理法/解除する理法
漆黒の流星を入れていた檻にかけられていた理法。アミシアによって解除。
・概念を無くす理法
イシアがカイルに対して「労働の概念を理法で無くしたら帰ってきてくれますか?」と発言。老衰などの概念もおそらくこれで消している。
・岩を頭の上から落とす理法
カイルが漆黒の流星に使用した。とはいえおそらく崖などを壊して岩を落としたものと思うが、フリーレンコラボのときのルーン魔法見ると、割とマジで岩を落とすピンポイントな理法かもしれない。
・対象を捜索する理法
カイルが漆黒の流星がどこに行ったのか調べるために使用。流星自体には効かないものの、そのエラーから判断可能。
・遠隔通話の理法
ルイナが使用。
・思想や感情を伝染させる理法
暴徒が一般市民の思想を自分たちのものに染めた。幻想の元。
・生命の創造を行う理法
暴徒やピエタスが使用。魔物を創り出した。
・檻を作る理法
アミシアなどが使用。敵を閉じ込めたり、防御に使う。
・黒いビームぶっぱする理法
カイルが使用。詳細不明。
・漆黒の流星の力を引き出した理法
暴徒とルイナが使用。漆黒の異形に変化。
・炎を出す理法
ルイナが使用。
・時間を縫い止める、巻き戻す理法
アミシアとイシアが使用。
・障壁を作る理法
アミシアが城全体を囲った。慈愛の延長?
・爆破攻撃の理法
アミシアが使用。詳細不明
・雷攻撃の理法
アミシアが使用。破壊のエフェクトと同じ。
・遠くの事象を観測する?理法
アミシアが漆黒の異形の動きを見るのに使用。色が反転する演出はカイルが漆黒の流星捜索に使った理法と同じだが、詠唱が違う。
・命令強制の理法
イシアがカイルを落ち着かせるために使用。
・イシアの防衛機構の権能を収斂させる理法
イシアが使用。理法とはいっても、イシアしかできないと思われる。貫いたものの存在を消す槍を作った。
・時空から存在を切り離す?理法
アミシアが漆黒の異形を打ち上げるために使った理法の一つ。全身全霊時空切除という言い回しなので多分これで合ってる。
・大地を浮遊させる理法
アミシアが使おうとしたものの、異形に吸収されて不発。白光絶界自体浮いてるから、普段からそこに使われてそう。
・拘束系の理法
アミシアが使用。異形を拘束する理法は百個以上あるらしい。多分盛ってるだろ。
・情報を込める理法
カイルが使用。槍に情報を込めて、能力を引き出した。
・回避用の理法
アミシアが使おうとしてやめた。カイルも一緒に離脱できないことから一人用っぽい。
・攻撃を返す理法
イシアが使用。世界の情報を上乗せして返してるっぽい。
・対界理法
クエスト中の会話にてイシアがアミシアとカイルにかけた理法。異なる理への耐性を得る力と見られる。
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