三毛田
2026-01-19 21:57:52
1066文字
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42 れ. レースのカーテン

42日目
透き通る白いカーテン

 まるで透き通っているかのような、白いカーテン。レースで出来たそれは、程よく陽の光を通す。
 リビングのカーペットの上。ローテーブルやソファーを隅に寄せて、大の字で寝転がる片割れと体を丸めて眠るピンクの友人へブランケットを掛ける。
 ソファーの上では、愛しい人が読書中。
「二人はよく寝るな」
「遊び疲れたんだろ。夕飯できたら起こせばいいよ。静かだし」
「そうだな」
 甘さ控えめカフェオレを飲もうとして、マグカップが空なのに気づいて眉を寄せる。
「おかわりはこちらです」
「ありがとう」
「どういたしまして」
 彼専用のコーヒーピッチャーを差し出せば、柔らかく微笑み。マグカップへ注いでから、口元へ運ぶとまた本の世界へ。
 ダイニングのテーブルが綺麗になっていればあまりとやかく言われないはずだから、とりあえずそちらを綺麗にしておく。
 パムが買い物から帰ってきたら、手伝いだ。
 大人たちのいない空間は、いつも騒がしい二人が寝ているからとても静かで。
「丹恒」
「ん?」
「キス」
「ん」
 おねだりしたら、丹恒は本から顔を上げて。
 いつもと違う、軽いキス。
「ありがとう」
「うん」
 また視線を戻すけど、耳が真っ赤で可愛い。
 そんな彼に胸が熱くなりつつ、まだ終えていないゲームのデイリーをこなし、パムの帰りと連絡を待つ。
「ただいま。穹、丹恒。荷物を運ぶのを手伝ってくれ」
「はーい。丹恒、パム帰ってきた」
「わかった。今行く」
 玄関から聞こえた声にこたえ、二人でそちらへ向かう。
「おかえり、パム」
「うむ。これとこれは冷蔵庫と冷凍庫。こっちは、すぐに使うからキッチンへ。頼むぞ」
「わかった!」
 丹恒と手分けして、冷蔵庫と冷凍庫へ入れて。使うものをキッチンへ置いて、必要な調理器具を用意しておく。
「ご飯!」
 三人で調理し、後は盛りつけだけという時になって星が叫びながら起きた。
「おはよう、星。姫子とヴェルトを呼んで来い」
「うん。なの。ヨウおじちゃんたち呼んで来よう」
「うーん……
 寝ぼけ眼のなのの手を引いて、星はリビングを出ていく。彼女たちがいない間に、ソファーとかを直す。
 レースのカーテンだけだと西日が眩しいので、もう一枚のカーテンも閉めて。
 四人が戻って来る前に、配膳も済ませておけば。
「今日も美味しそうね。穹、丹恒。二人に任せっぱなしでごめんなさい」
「俺たちは、パムを手伝っただけです」
「それでもいいんだ。それじゃあ、いただきます」
「いただきます!」
 席に着き、食べる。