三毛田
2026-01-15 21:48:30
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38 よ. 余韻

38日目
二人、余韻に浸る

「すっごいよかった……
「そうか。それはよかったな」
「キスしていいか?」
「お前の好きにしろ」
「無欲だなぁ」
 返ってきた恋人の言葉に、思わず苦笑。
 そっと唇を重ね、それからついばむようにキス。
……
「不満そうだな」
「どこでそんなことを覚えたんだ、お前は」
「丹恒とキスするためだけに、必死のなってぬいぐるみで練習した」
「ちゃんと洗ったか?」
「ティッシュ越しにだけど、洗わないとヤバい?」
「だろうな」
「今すぐ洗ってくる!」
「ついでにシーツも洗っておけ」
「はーい」
 なんて、色気のないピロートーク。
 ぬいぐるみとシーツを抱え、浴室へ。
 スマホで洗い方を確認し、優しく洗っていく。
 乾燥器と洗濯機はどうかと、タグを確認しようとしたらタグを切り離していたのでまあ、いいかと軽く洗ったシーツと一緒に洗濯機へ。
「蒼龍ちゃん、お待たせ」
 ベッドに戻って、頬にキス。
 もっとキスをくれというように、強請るのでたくさんキスをすれば。
「ふふ」
 嬉しそうに笑って。
「本当お前可愛すぎるって」
 頭を抱きしめて、頬ずりすると抱きしめ返してくれて。
「丹恒、好き。大好き」
 抱きしめて、頬ずりするだけじゃ足りない。全然足りない。
 もっともっと体を重ねて、でろでろに甘やかして。
 俺だけを欲しがるように、俺に愛されていると自覚できるようにしてしまいたい。
「お前、何か不穏なことを考えてないか?」
「ううん。丹恒のこと好きだなぁって」
 今の俺、どんな顔しているんだろう。丹恒には、どう見えてるんだろう。
「丹恒、もう一回いいか?」
「お前はまた……
 呆れられているけれど、断わらないのだから、お前だって乗り気じゃんか。
 と言いそうになって、グッと我慢。
 そうしないと静かにキレた丹恒に、動けなくなるまで搾り取られるから。
「いいだろ?」
「一回じゃ済まなそうだな」
「お前だって、期待してるだろ」
 舌なめずりしながら胸に手を滑らせると、その手を取られて掌にキス。
「ん。お前の好きにしろ」
 滅茶苦茶期待してるんじゃん。
 その期待に応えないと、男が廃る!
 と、お互いが満足するまで体を重ね合った。
 もちろん、俺の方が先にダウン。
 丹恒の体力には勝てませんでした。チクショウ。
 俺から搾り取り、ツヤツヤになった丹恒先生は、俺を抱きしめて嬉しそうに喉を鳴らしており。
 尻尾も、シーツを叩いている。ずいぶんご機嫌だな。
 まあ、彼がご機嫌なら俺も嬉しい。
 それに、こうして感情を表に出す丹恒は可愛い。
 ものすごく。