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奢り奢られ

主人公に何回挑んでもまったく勝てない夢主(性別不明、主人公より年上)とZA男主。ほのぼの?

ドニードニードニードニードニードニードニードニー※キョウヤはZA男主のデフォルト名です




負けたら勝った人の言うことを聞く条件で勝負に挑む、が圧倒的な実力の差でドニーが負けてしまった。

「俺の勝ちですね」
「悔しいけど負けは認める」
「それでドニーさん。条件は覚えていますよね。さっそく行きましょうか」
キョウヤが提案した条件とは

「今日はあのお店にします」
勝った方が自分のオススメメニューを紹介したのち奢るという条件だった。
“負けた方がではなくて?”とドニーは勝負に負けて奢られるたびに何度も確認するのだがそのたびに

「はい、勝った俺が奢ります」
キョウヤは笑顔でそう断言していた。つくづく変なルールである。
なんでこんな変なルールを用いたのか。ドニーがさりげなく聞いみると「俺に勝ったら教えますよ」とのこと。勝たない限り教えてはくれないみたいだ。

「勝敗とか関係なくキョウヤくんに奢りたいんだけどダメ?」
お店に向かう途中、歩みを止めてドニーはそう言いだした。

「ん?」
思わず立ち止まる。

「ほら負けるたびに奢ってもらうのはちょっと」
ドニーさんが俺に勝てば奢れますよ?」
「うん、それが無理だからそう言っているんだ」
「無理?諦めるんですか?」
「ううん、諦めないよ?ただ一時休戦というかなんというか今回はキョウヤくんに奢りたいんだ。それに自分は一応年上だし、年下に奢られっぱなしは気が引く」
「なるほど」
「わかってくれた?」
「仕方ないですね。今回だけですよ?」
「やったー!やっとキョウヤくんに奢れる」
誰かに奢られて喜ぶのはわかるが、その逆の状況でこんなにも喜べる人はたぶんドニー以外にそうそういないだろう。キョウヤはそれがちょっとおかしく感じてしまったのか苦笑いを浮かべている。

「特例ですからね。次はないですよ」
「わかっているって!じゃ、さっそく自分のオススメのお店に行こうっか」
スキップする勢いで先に行こうとするドニーの後ろ姿を微笑ましく見つめたあと、歩き出すキョウヤがいたのだった。