2026-01-13 17:26:51
33625文字
Public 宵愁の手記
 

【RPQ】 - Misericorde -

Nahqi'a Gilligan Cocomaya Fofomaya See Le


【人気のない古書堂は薄暗く、静寂に包まれているように感じるだろう。】
【耳をすませば――何処からか、小さく、微かに、誰かの唄う声が聞こえる気がする。】

<Nahqi'a Gilligan> (/em は耳をあちこちに揺らしながら店内を見渡している
<Cocomaya Fofomaya> ……おや、こんな場所に古書屋さんがあったとはねぇ
<Cocomaya Fofomaya> (/em は興味深そうに周囲を見渡している
<Nahqi'a Gilligan> あぁジェリコの言ってた店、ここで合ってたな
<See Le> (/em は聞こえる声を探るように尾を揺らしている)
<Nahqi'a Gilligan> えーっと、目的のもんがあったらここの司書さんに聞くのが良いっつってたか……
<See Le> ここは……、でも、随分と暗い
<Nahqi'a Gilligan> ん
<Cocomaya Fofomaya> あれま、見知った顔
<Nahqi'a Gilligan> (em は入ってきた他の客に気が付いた)
Cocomaya FofomayaUltimaはSee LeTiamatに挨拶した。
<See Le> あら
See LeTiamatはCocomaya FofomayaUltimaに東方風のお辞儀をした。
Cocomaya FofomayaUltimaはNahqi'a GilliganUnicornに挨拶した。
See LeTiamatはNahqi'a GilliganUnicornに東方風のお辞儀をした。
<Nahqi'a Gilligan> ココマヤさんと……えーと、ゼー、さん?
Nahqi'a GilliganUnicornは挨拶した。
<See Le> すんまへん、暗がりでご挨拶が遅れてもうて。ナキアはん……、と、ここまやさん。
<Cocomaya Fofomaya> ゼーさんだっけね、イルシオン以来だねえ。ココマヤっておじさんだよ、久しぶりぃ
<Nahqi'a Gilligan> 二人もここに用事?
<See Le> あ!イルシオンで!失礼しました、ほんまにお久しゅう。ココマヤはん。
<Cocomaya Fofomaya> おじさんはぶらっと入ってみたところ。古書をね、探してて
<See Le> ナキアはんも随分お久しぶりで、いえ、今日はふらっと立ち寄って。
<Nahqi'a Gilligan> 俺は古い様式の術式付与の資料が無いかって……暗いな
<See Le> ちょうどええから、なんか役に立つ本がないかなあとは思ったんですけど。そう、暗いですよね。やっとるのかな
See LeTiamatは考えた。
<Cocomaya Fofomaya> 店主さんはいるのかねえ? すいませんー?
<Nahqi'a Gilligan> (em は足元に寄ってきたベイビーラプトルの鼻面を尻尾でぺそーん)
<Nahqi'a Gilligan> んー……なんかの声はするような下か?
<See Le> (em のベイビーラプトルのリチアさんはクシュン!とした 鼻先にふわふわが!)
<Cocomaya Fofomaya> 下にもあるのか。

【人の気配は、感じない。けれど、微かに――微かに、下の方から声が聞こえる。】

<Cocomaya Fofomaya> どーれ
Nahqi'a GilliganUnicornは辺りを見わたした。
<Nahqi'a Gilligan> お
<See Le> ん-
<Cocomaya Fofomaya> おやん……人影はないね
<Nahqi'a Gilligan> 人は……見えないな

【テーブルの上には、古びた手帳がぽつんとひとつ置かれているだろう。それは幾年も雨風にさらされ続けたかのようにボロボロで、頁も欠けているように見える。】

<See Le> なんか声がした気ぃしたんですけど
<Nahqi'a Gilligan> (em はせわしなく耳を揺らしている。テーブルの上に目を向けた)

【魔法に精通した者であれば、不思議と、それには生きた痕跡が存在しない――それなのに、まるでそこに何かがいるかような気配に気付けるかもしれない。】

<Nahqi'a Gilligan> ん
<Nahqi'a Gilligan> ……
<See Le> 何かの気配はしますね………手帳
<Cocomaya Fofomaya> ……ふむ……確かに声が聞こえた気がするんだがなぁ
<Nahqi'a Gilligan> (em はテーブルの上の手帳に耳を向けている)
<See Le> (em は古びた手帳をじっと眺めた)
<Cocomaya Fofomaya> (/em は手帳に視線が集まっているのに気付き、同じく手帳をのぞき込んだ

【声は、そこから聞こえてくる気がする。何を言っているのかは、わからない。それは唄うようにも、泣いているようにも、呼びかけているようにも、感じる。】

<Nahqi'a Gilligan> なんかなんだ、何か聞こえるこの手帳からか?
<See Le> ?手帳から、声が……?随分悲しいような……、呼ばれとるような
<See Le> ナキアはんも感じますか、幻聴やないのか
<Cocomaya Fofomaya> ……魔術の類かねぇ。ああ、おじさんにも聞こえるよ。
See LeTiamatはCocomaya FofomayaUltimaにうなずいてみせた。
<Nahqi'a Gilligan> 悪いもんには聞こえないとは思うんだけど
<See Le> よかった、ほな。全員聞こえとる
<Nahqi'a Gilligan> 魔法書?にしてはただの手帳にしか見えねぇしなぁ
<Cocomaya Fofomaya> そうねえ……なんて書いてあるのかしら
<Nahqi'a Gilligan> (em は手帳に触れた。触ってもただの手帳にしか思えない)
Nahqi'a GilliganUnicornは本を読んだ。
<See Le> 手帳ですから……、どなたかの手記

【手帳に触れたあなたは、少し、袖をひかれたような感覚を覚えるかもしれない。】

<Nahqi'a Gilligan> っ
<See Le> (em は手帳を確認しようと手を伸ばしかけて、ひっこめた)
<Cocomaya Fofomaya> ん? どしたの?
<See Le> ナキアはん?
<Nahqi'a Gilligan> (em は尻尾を僅かにふくらした)
<Nahqi'a Gilligan> ココマヤさん、俺の袖引っ張ったか?
<Cocomaya Fofomaya> おじさんが? まさかぁ。そんなイタズラする歳じゃないよぉ
<Cocomaya Fofomaya> (/em はケタケタ笑っている
<Nahqi'a Gilligan> だ、だよなぁ
<Nahqi'a Gilligan> (em は片耳をぺよ、と倒す)
<See Le> ちなみに、うちでもありまへんよ
<Nahqi'a Gilligan> むむむ
<See Le> (em は少し考えてから、もう一度手帳に手を伸ばして手に取った)
<Cocomaya Fofomaya> なんか……手帳に宿ってるのかねえ? こういう場所の手記だ、何か癖があってもおかしくはないよねぇ。
<Nahqi'a Gilligan> かもしれねぇ
<See Le> そうですね……、見たところ、ただの手帳ですが
<Cocomaya Fofomaya> なんて書いてるか読める? エオルゼア文字?
<See Le> (em は手帳を表にしたり裏に返したりしつつ、中を開いて読めるかどうか試みた)
<Cocomaya Fofomaya> (/em は興味深そうに背伸びしている
<Nahqi'a Gilligan> (em はSee LeTiamatの手元をおそるおそる覗き込んだ)

【手記の一頁に記された文字を目にしたあなた方の脳裏には、どこか大人びていて、それでいて幼い面影の残る――少年の声が微かに響くだろう。】

【その手記にはこう、記されている。】


  『 彼女の名は、オフィーリア

  『 困ったように笑う顔が とても印象的だった

  『 小さく暖かなその手が 愛おしかった

  『 その身体を抱き寄せればいつも、花の香りがした

  『 俺は、彼女が ――― 』


――その時、手記から光が溢れるように、あなた方の周囲の景色が真っ白に染まってゆく。】



<Nahqi'a Gilligan> ……っ!?
<See Le> 声が……!?
<Cocomaya Fofomaya> お……っと



【やがて視界が開けたとき、あなた方は森の中の小さな集落に立ち竦んでいることに気付く。見渡せば、周囲にはそこで穏やかに暮らす人々の姿が映ることだろう。】

<Nahqi'a Gilligan> ……ここ、は
<Cocomaya Fofomaya> ……こいつぁいったい……
<Nahqi'a Gilligan> 二人とも!いるか!
<Cocomaya Fofomaya> あ、ああ、こっちにいるよぉ
<See Le> ここは……、! ナキアはん、うちはいますよ!
<See Le> よかった、ココマヤはんも
<Cocomaya Fofomaya> はっはっは。はぐれないでよかった。
<Nahqi'a Gilligan> (em はホッとしたように尻尾をゆらめかせた)
<See Le> 手帳を開いて読んだ全員が、飛ばされた
<Nahqi'a Gilligan> 転送術式の類いか
<See Le> ……声が、聞こえまへんでしたか?少年のような男のひとの声が
<Cocomaya Fofomaya> さて……現実の世界なのか、夢幻でも見ているのか……
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
See LeTiamatは辺りを見わたした。

【振り向けば、ひとりの男が、Nahqi'a Gilliganへ向かって小走りに駆けてくるようだ。】

<Cocomaya Fofomaya> ああ、聞こえたねえ。なんとも切ないような呟きだった。
<Nahqi'a Gilligan> ……
<Nahqi'a Gilligan> ん?
<See Le> そうですよね……、あの声はいったい……
<Nahqi'a Gilligan> (em は駆けてきた男に目を向けた)

【しかし男は気付くことなく、Nahqi'a Gilliganの身体をすり抜けて、やがてその先にある民家へと入って行った。】

<Cocomaya Fofomaya> おっとぉ……こりゃあまた……
<Nahqi'a Gilligan> あぁ、丁度良い。あの人に聞……!?
<See Le> あら……
Nahqi'a GilliganUnicornは動転した。
<See Le> すり抜けちゃった………。えっと、平気?ナキアはん
Nahqi'a GilliganUnicornは自身の姿を確認した。
<Cocomaya Fofomaya> さて、こりゃあ幻なのか……随分リアルに見えるがねえ
<Nahqi'a Gilligan> い、いやなんとも……幻影?
<See Le> 全員が同じもんを見る幻影かあ……

【その時、先にも聞いた、あなた方に語り掛ける声が響く。まるでそれは、脳裏に文字が流れ込んでくるかのような錯覚を覚えるだろう。】

<See Le> あ、大丈夫でしたかよかった、
<Nahqi'a Gilligan> (em の耳は依然せわしなく動き続けている)

  『……誰?』

<See Le> え、と。ゼーと言います。ゼー・レ
<See Le> (em は呼びかけられた声に応えてみた)
<Nahqi'a Gilligan> ナキアナキ・ア・ギリガンだ!アンタは!?
<Cocomaya Fofomaya> 通りすがりのおじさんだよ。ココマヤってんだけども……お前さんは?

  『……。知らない名前だ。顔も見たことがない。俺の記憶に、いないはずなんだけど』

<Nahqi'a Gilligan> (em は周囲を見渡している)

  『……俺は、そうだな。俺は、"手記"。いつかのこの手記の持ち主が書き記したであろう、記憶の具現。』

<See Le> まあ……。記憶のえっと、手記さんとお話ができるとは
<Cocomaya Fofomaya> どうやら、おじさんらはその「記憶の具現」とやらに巻き込まれちゃった感じかしらねぇ。
<Nahqi'a Gilligan> ひんがしだと物に魂が宿るって聞いたことがあるその類い、か

  『……そう、かもしれない。なんで入り込んでしまったのか、俺にもよく、わからないけれど

<Nahqi'a Gilligan> 勝手に入ってしまって申し訳ない!出れる方法はあるか!?
<See Le> 初めまして……? ああ、付喪神……。ええと、手帳を開いて中を読んだら、こちらに来てしまいました。お邪魔しています
<Nahqi'a Gilligan> (em は相手に聞こえやすいよう上に声をあげている)

  『それは……わからない、けど、思いつく方法はある』
  『読み終えた本は、閉じるだろう。なら、そうすればいい』

<Cocomaya Fofomaya> ……なるほど? 読み終えてページを閉じればいいと……ナキアくん、手記、手元にあるぅ?
<See Le> つまり、本を読めばええってことですね。手記は
<Nahqi'a Gilligan> ある
<Nahqi'a Gilligan> 多分……ちょっと待って
<Nahqi'a Gilligan> (em は自分の袖や懐をばたばた)

【古書堂で手に取ったはずの手記は、探ってみても、どこにもないようだ。】

<See Le> (em は念のため自分の服もぱたぱたしてみたが、どこにもない)
<Nahqi'a Gilligan> (em は自分が立っていた場所も探している)
<Nahqi'a Gilligan> …………無い!
<Cocomaya Fofomaya> ……なくなっちゃった? ふーむ
<See Le> あらまあ……

  『……まあ、そうだろうね。ここはその手記の、内側だし』

<Nahqi'a Gilligan> あ……
<Cocomaya Fofomaya> (/em は考えるように自分の懐もぽんぽんと触ってみる

  『……なあ。本を閉じるついでに、ひとつ頼み事を聞いてくれないか?』

<Nahqi'a Gilligan> 頼み?
<See Le> ん、頼み事ですか?なんでしょう?
<Cocomaya Fofomaya> こりゃ難題だねえ? さて、手記の内側に入り込んだ状況で、果たしてページを閉じられるのか……おや、頼み?

  『大事な頁が、抜け落ちてるんだ。……そのせいかな、何か、靄がかかったようで、俺自身、曖昧で』
  『だから……頁を拾い集めて、"俺"を紐解いてほしい。』
  『最後の頁も、きっとどこかにある。……そうすれば、きっと閉じることもできると思うから』

<See Le> ふむ、……。わかりました、と言いたいところですが。頁は、どこにあるのでしょう
<Nahqi'a Gilligan> あてもなくふらつくのもなんだし、やるっきゃない
See LeTiamatは考えた。
<Cocomaya Fofomaya> そうねぇ……問題はその頁がどこにあるのかってぇ事だけども

  『わからないけど、俺の記憶だ。だから、きっと近くにあるはず』

【周囲に目をやると、集落のどこかに淡い光が浮かびあがっているのが見えるだろう。触れることで、欠けた頁を拾うことが出来るかもしれない。】

See LeTiamatは辺りを見わたした。
Nahqi'a GilliganUnicornは辺りを見わたした。
<See Le> 近くに………
<Cocomaya Fofomaya> 近くか。なら探してみようか。頁が欠けたまんまじゃあ、手記くんも可哀そうだ。
<Nahqi'a Gilligan> 上の方にも続いているな。そっちも行ってみよう
<Cocomaya Fofomaya> ああ、行ってみよう
<See Le> ええ、そうしましょう。

  『俺が見失ってどこかに迷い込んでも、困るから。あまり、遠くへ行かないようにな』

<Nahqi'a Gilligan> おう、了解
<See Le> はあい
<Cocomaya Fofomaya> はっはっは、そりゃ大変。迷子にならないようにしなきゃねえ
<See Le> 戻れなくなったらことですからねえ
<Cocomaya Fofomaya> とりあえず、この集落の中を探してみようか。
<See Le> ええ。
<Nahqi'a Gilligan> おう
<Nahqi'a Gilligan> む
<See Le> あ、なんかそれっぽく光ってますね
<Nahqi'a Gilligan> あの辺り光っているような
<Cocomaya Fofomaya> ここは黒衣森なのかねえ……随分ふかい森のようだ
<Cocomaya Fofomaya> お
<See Le> 黒衣森にしては樹が大きすぎるような
<Nahqi'a Gilligan> 樹の感じは似てるけどこれ、か?
<Cocomaya Fofomaya> お、これがページの切れ端かな
<Nahqi'a Gilligan> (em は光っている何かを拾い上げた)

【拾い上げた頁が淡い光を放ち、ふたつの影を映し出す。そこにはリュートを携え弦を弾く少年と、それに手拍子をあわせる少女の姿。軽妙で楽し気な拍子の旋律が、周囲に響き渡る。】

「♪踊れ軽やかに祝福の舞踏 歌え高らかに歓びの歌」
「♪永遠に栄えあれ御恵の酒神 共に分かち合う生きる喜び」

【それは足を踏み鳴らす音が石畳に響くかのように。街を包み込むように回りまわる踊りの輪が広がるまつりの歌。楽しげに交わる少年と少女の歌声が聞こえるようだ。】

「♪踊れ軽やかに祝福の舞踏 歌え高らかに歓びの歌」
「♪花壇の草陰でシルフも踊り出す 美酒の泡の様な七色の夢を見る」

【ひとり、ふたり、通りがかった村人が、観客となって手を叩く。そんなささやかな演奏会は、消えていく光とともに薄れていき、そっと幕を閉じていった。】

  『………。ああ、そうだ。』
  『……音楽が、好きだった。母が昔、沢山の歌と演奏を聞かせてくれたから。』
  『母の顔は覚えていなくとも、聞かせてくれた音は、いつだって鮮明に思い出せたんだ。』

<Cocomaya Fofomaya> ……なんとも幸せな光景だ。さっき聞こえてきた唄のようなものはこれかねえ?
<See Le> 楽しげで、素敵な歌ですね。
<See Le> でもさきほどの歌はもっともの悲しかったような……

  『村に伝わる、祀りの歌、だったと思う。』

<Nahqi'a Gilligan> (em は耳を音に合わせ揺らした)
<Cocomaya Fofomaya> はっはっは、ともあれ、幸せなページが一つ戻ってよかった。
<Nahqi'a Gilligan> この調子で取り戻せると良いんだが

  『……大事な記憶だ。ありがとう。頁がひとつ、もどったみたいだ。』

<See Le> ああ、よかった。大事な頁ですね。
<Cocomaya Fofomaya> どれ、他のページも探してみようじゃないの。あっちにも道が続いてるみたいよ
<See Le> もっと大変かと思いましたが、この調子なら大丈夫そうですね。他の頁を探しにいきましょう
<Nahqi'a Gilligan> 下の方にも続いてたな
<Nahqi'a Gilligan> ゼーさんの言う通り、かなりでかい樹だな下が見えない
<See Le> ええ、橋も掛けられるなんて相当ですね。
<Cocomaya Fofomaya> ほんとにでっかいねえ……いったいどこなのやら
<See Le> あ、これかな
<Cocomaya Fofomaya> お、あったかい?
<See Le> (em は光っているものを拾い上げた)

【拾い上げた頁が淡い光を放ち、ぼんやりと輝いてふたつの影を映し出す。ふたりの少年の影が楽しげに取っ組み合っているようだ。】

<Nahqi'a Gilligan> これもそう、かな?

【枯葉色の髪の少年が、宵闇色の髪の少年を組み伏せている。組み伏せられた少年は、不意にどこかを指差して叫ぶ――一方の少年がその動きにつられたとき、体勢がぐるりと入れ替わった。】

▽「よっしゃ、俺の勝ち」
〇「はァ!?卑怯だろ、それ!」

【少年たちがじゃれ合っていると、白陽色の髪の少女がくすくすと笑いながら階段を降りてくるのが見えた。】

◇「もー、また喧嘩してるの?ふたりとも、砂だらけじゃない」
〇「違ェよ姉さん!こいつがさぁ――……

【光が薄れていくと同時に、三人の賑やかな声はやがて遠ざかるように消えていった。】

  『……有体に言えば、俺たちは幼馴染、だったんだろう。気付けばずっと、三人でいた』
  『俺も、あの姉弟も、親がいなかったから。』
  『似た者同士だったからか――いや、ただ単に、幼いながらに自らの弱さを悟って、本能的に群れを作ろうとしたのかもしれない』
  『そうだ、あいつの名前はヴォルフ。あの子の弟で……俺の、親友だ』

<Nahqi'a Gilligan> (em は光の中の少年達のじゃれ合いを目を細めて見守っている。二人の少年の髪色見覚えがあるような、ないような)
<See Le> なんだか楽しそうでしたね
<Nahqi'a Gilligan> ヴォルフヴォルフ?
<Cocomaya Fofomaya> いいねえ。青春じゃないのぉ
<Cocomaya Fofomaya> あれ、ナキアくん知り合い?

  『……大変だったけど、寂しくは、なかったよ。』
  『……?知ってるのか?』

<Nahqi'a Gilligan> いや……いや、なんかどっかで聞いたようなどこだったか
<See Le> (em は宵闇色の少年にどこか既視感を感じたが、わからなかった)
<Nahqi'a Gilligan> (em はうなじをがしがししながら思い出そうとする……どこかで少女が呼ぶ声を聞いたような
<Cocomaya Fofomaya> (/em は「ふむ」と考え込むように顎に手を当てた

  『森から出たことは……ないと思うんだけどどうだろう、あったのかな。この先の頁に』

<Cocomaya Fofomaya> ともあれ、また一つページが埋まったねぇ。この調子で他のページも探してみよう。

  『ああ。頼むよ』

<See Le> ええ。どれも、楽しい記憶ですね。
<Nahqi'a Gilligan> 俺も森にいたのは三年くらいだから……っと、そうだな。
<Cocomaya Fofomaya> はっはっは、良い思い出はね、ちゃんと覚えておかなくちゃ勿体ないもの。
<Nahqi'a Gilligan> ……そう、だな
<Cocomaya Fofomaya> おや、下のほうに光ってるのがみえるよ
<Nahqi'a Gilligan> む
<Cocomaya Fofomaya> あったあった、これかねえ?
<Nahqi'a Gilligan> あぁ、本当だ。さっきの光だ
<Cocomaya Fofomaya> (/em はひかるものを手に取った

【光がぼんやりと輝き、そこに幻影を映し出す。地面には赤い鮮血が流れ、ふたりの少年が血まみれの手でナイフを携えている。】

<Nahqi'a Gilligan>

【二人がかりで雌のアンテロープを捌いているようだ。傍らで眺める少女の尻尾が、楽し気にぴょこぴょこと揺れている。】

◇「こっちのお肉はお隣のおばあさんに、このあたりは村長さんの家。あとは――ね、今日の晩御飯、何にしよっか?」

<See Le> !?あ、……ああ。アンテロープを

【解体されていく肉を丁寧に包装しながら、少女は上機嫌に献立を並べ立てる。】

<Nahqi'a Gilligan> (em は目をしぱしぱさせた)

▽「生焼けじゃない肉がいい」
◇「き、今日は失敗しません!美味しいの作るんだから!」
〇「ホントかよ。姉さん、昨日だって調味料間違えてたろ」
▽「先週は鍋も焦がしてたね」
◇「むむ!文句ばっかり言ってると、ふたりとも今日のごはん半分だからね!いいの!? ――

【笑い声は遠ざかり、やがて光が消える頃には、そこにあった幻影も跡形もなく消えているだろう。】

  『……ああ。森の獣を狩って、捌いて。そうやって暮らしてたんだっけ。村の狩人に師事してさ。』
  『小さくて窮屈な村だったけど、いつだって穏やかで、森とともに生きてたんだ。……でも、』

【不意に、遠くに不穏な気配を感じるだろう。村の外へ視線を向ければ、武装をした兵士のような姿が見えるかもしれない。】

<Cocomaya Fofomaya> ……おや
<Nahqi'a Gilligan> あぁ、黒衣森の集落らしい暮らしだ……
<Nahqi'a Gilligan> (em は村の外に視線を向けた。咄嗟に剣の柄に手をかける)

  『ああ、そうだ。10年前の話だったかな、アラミゴが陥落してからというもの、この辺りでも度々そいつらの姿を見かけるようになったんだっけ。』
  『蛮神だとか、戦争だとか、外ではそんな話も――だから、俺たちで冒険者稼業をして、それで――

<Nahqi'a Gilligan> (em は幻影だと頭では理解していても、フルルルル、と僅かに唸り声を上げている)
<Cocomaya Fofomaya> (/em はわずかに銃を構える仕草をするが、ここが幻の世界と思い出して動きを止めた
<See Le> (em は静かに兵士を見据えている)

【兵士たちは、ノイズがかったように、消えたり現れたりを繰り返し――やがて、見えなくなるようだ。】

<Cocomaya Fofomaya> 帝国兵たちが村へやってきて……お前さんたちは無事だったのかい?

  『……わからない。でも、"俺"に残っている頁にはただ、その辺をうろついていただけだったみたいだ』

<Nahqi'a Gilligan> (em は兵士の姿が見えなくなるとフーーーと長く息を吐いて唸るのをやめた。剣からは手を離さず、耳は相変わらず揺れている)

  『……といっても、後ろのほうの頁が、ごっそり抜けてるんだ』

<Nahqi'a Gilligan> ……
<Cocomaya Fofomaya> 手記として残ってるってぇ事は、筆者は無事だったのだろうけども……おやまぁ
<See Le> その頁は探せないものなんでしょうか
<Nahqi'a Gilligan> 閉じるには、そのごっそり抜けた所も探さなきゃか

  『何かあったのかも、しれないし。もしかしたら、冒険者になって村を出たかもしれないし』
  『それも多分、どこかにあるはずなんだけど』

<Nahqi'a Gilligan> 探さなきゃだな
<Cocomaya Fofomaya> 村の中は一通り見たかねえ……他にどこを探したもんやら……

  『このあたりには、もう、落ちてないかな。……俺には、どこにあるかよく見えなくて』
  『もう少しで、前のほうは埋まりそうなんだけど』

<See Le> まず前の方を埋めましょうかでもこのあたりには落ちてないのかあ
<Nahqi'a Gilligan> あまり遠く離れると、見失うって話だったしな一度最初の場所に戻るか?
<Cocomaya Fofomaya> そうねえ、あんがい近場にあるかもしれない
<See Le> そうですね。
<Nahqi'a Gilligan> (em はキョロキョロと辺りを見渡している)
<Cocomaya Fofomaya> おやん、あれかな?
<See Le> あら、灯台下暗し
<Nahqi'a Gilligan> (em は光っているなにかに触れる。カサリと音がした)

【拾い上げた頁が淡い光を放ち、ぼんやりと輝いてふたつの影を映し出す。宵闇色の髪の少年と白陽色の髪の少女が向かい合って座っている光景が見えるだろう。】

<Nahqi'a Gilligan> あぁ、ホントだ、これだこれだ

【少年が少女の髪に何かを添える。そこには、青く光る花弁を透明な樹脂に閉じ込めた髪飾りが、陽光を浴びてキラキラと輝いていた。】

◇「ね、どうかな。似合う?」
▽「……まあ。うん。いいんじゃない」
◇「ふふ。ありがとう、一生大事にするからね」

【少女が柔らかい笑みを浮かべ、やがて光と共に影は消えていった。】

  『……ああ。それはいつかの誕生日だったな。大したものでもないのに、あんなに嬉しそうにして』
  『陽の光を浴びて光る石の花より、喜んでくれた彼女の笑顔のほうが、余程眩しかったんだ。』
  『……そうだ。彼女の名前は、オフィーリア。俺の、とても大切な人だった』

<See Le> あたたかな思い出ですねえ。……ああ、お名前も思い出せましたか
<Cocomaya Fofomaya> あらー青春の一幕。若いってえのはいいねぇ。……オフィーリアか。
<Nahqi'a Gilligan> オフィーリア
<Nahqi'a Gilligan> (em は眩しそうに目を細めている)

  『……どうしてこんな大事な頁を、落としてしまったんだろうな』

<Cocomaya Fofomaya> 人生何があるか分からないから人生よ。大丈夫、落っことしても拾いなおせばいいのよ。こうしてね。
<Nahqi'a Gilligan> 取り戻せて、良かったな
<See Le> 素敵な言葉ですね。

  『……ああ。そう、だな。それも、そうだ。手伝ってくれて、ありがとうな』
  『前の方は、だいぶ埋まったみたいだ。……でも、この後の頁はどこに、あるやら』

<Cocomaya Fofomaya> ふむ、困ったねぇ……ごっそり抜けてるのか

【その時、見渡せばあなた方は集落の外が緋に染まっていることに気づくだろう。】

<Nahqi'a Gilligan> ……
<See Le> (em は顔を上げて辺りを見渡した)
<Cocomaya Fofomaya> おやん?
<See Le> ……赤い……、夕日

  『…………?』

<Cocomaya Fofomaya> (/em はキョロキョロと周囲を見回している
<Nahqi'a Gilligan> (em は辺りをキョロキョロと見渡し、外を見てピタ、と止まる)

  『これは――

<Nahqi'a Gilligan> 夕日?いや

―――不意に、See Leの足元から炎が燃え上がる。】

<See Le> きゃ
<Cocomaya Fofomaya> うわっと
<See Le> (em は後ろに飛び退いた)
<Nahqi'a Gilligan> !ゼーさん!

【気がつけば焔火は所々から眩しいほどの熱を放ち、瞬く間に小さな集落を緋く染め上げていった。】

<See Le> 火が
<Cocomaya Fofomaya> こりゃあ……
<Nahqi'a Gilligan> っくそ!

【悲鳴、怒声、轟音……逃げ惑う人々の影が、あなた方をすり抜けてゆく。】

<Cocomaya Fofomaya> (/em は思わず足元の火を踏み消そうとして……幻であることに気付く
<Nahqi'a Gilligan> (em は焦ったように周囲を見渡し、剣にかけた手に力を込める)
<Cocomaya Fofomaya> ……見てるしかできないってぇのもしんどいもんだねぇ……

〇「おい、何してんだよ!こっちだ!」

<See Le> (em はぞっとしような心地になりながら天球儀に手を伸ばすが、すり抜けていくのを見て幻だということを思い出す)

【枯葉色の髪の少年が、Nahqi'a Gilliganの腕を引いた。その時、あなた方の元へ焼けた柱が倒壊してくるだろう。】

<Cocomaya Fofomaya> ?!
<Nahqi'a Gilligan> っうお!

【少年が、『向こうへ逃げろ』とあなた方へ向けて火の手の回っていない方向を指さし、また走り出す。】

<Nahqi'a Gilligan> (em は腕を引かれたたらを踏む。後ろに横たわった柱に尻尾の毛を逆立てた)
<Nahqi'a Gilligan> っ行くしか、無いか
<See Le> ………、いきましょう
<Cocomaya Fofomaya> 今のは……本物? とりあえず行こう
<Nahqi'a Gilligan> わかんねぇでもすり抜けなかった

【不意に、少年が転倒した。その背からは、夥しい血が溢れ出している。後方に視線をやれば、こちらへ歩いてくる帝国兵士の影が見えるだろう。】

<See Le>
<Nahqi'a Gilligan> ヴォルフ!

【倒れた少年に、兵士は更に銃口を突きつけている。】

<Cocomaya Fofomaya> 少年!
<See Le> だめ、だめですやめて
<Cocomaya Fofomaya> (/em は銃で帝国兵を狙い打ったが――
<Nahqi'a Gilligan> (emは幻影であることを頭から落として叫んだ)
<See Le> (em は少年を助けようと手を伸ばした)

【銃弾はすり抜け、巨木にあたり音を立てる――

<Cocomaya Fofomaya> ……くそ
<Nahqi'a Gilligan> (em は間に入ろうと盾を構えて走り出しすり抜けた銃弾に足を止める)

【伸ばしたその手は、少年の身体をすり抜けていくだろう。】

<See Le> ……

――瞬間。一本の矢がCocomaya Fofomayaをすり抜け、兵士の頭を貫いた。兵士はその場に倒れ伏し、絶命したようだ。】

<Cocomaya Fofomaya> うぉっとぉ
<See Le>

【駆けつけた白陽色の髪の少女はあなた方をすり抜けて、血に染まる少年を抱きかかえ、頻りに名を叫んでいる。】

<Cocomaya Fofomaya> (/em は一瞬体を強張らせたが、すり抜けた矢を見て力を抜いた
<Nahqi'a Gilligan> (em は無駄だと知っても周囲を警戒している)
<Cocomaya Fofomaya> (/em は哀れみを抱いた目で少女と少年の姿を見ている

【炎は更に、燃え上がる。――瞬く間に、焔火は集落もろともあなた方を飲み込んでゆく――




  『 それは夢の中にいるかのような、曖昧な意識だった。

  『 うっすらと目を開ければ、いくつもの白い影が目の前を世話しなく動きまわる光景。

  『 目を覚ました自分を見るなり、彼らは頻りに言葉を発している。

  『 視線が煩わしくて目をそらした先にみえたのは、

  『 ガラスのポッドの中に浮かぶ彼女の姿だった。 』


【炎に飲み込まれたはずのあなた方の目の前に広がるのは、どこかの研究施設のようだ。】
【宵闇色の髪の少年の影が、あなた方をすり抜けて通路の先へと駆けていく。】

<Nahqi'a Gilligan> ……ここ、は
<Cocomaya Fofomaya> 帝国の研究施設……かねえ?
<See Le> これも

  『……ああ。そうだ。俺たちは、あのあと――どう、なったんだっけ』

<Cocomaya Fofomaya> ……とにかく、彼を追ってみよう。消えたページの続きが分かるかもしれない
<See Le> ええ。

  『……ああ。きっと、そのはずだ』

Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
<Nahqi'a Gilligan> (em は剣と盾を構えて深呼吸)
<Nahqi'a Gilligan> 行くぞ
<Cocomaya Fofomaya> ……さてこれもすべて幻なのか……ああ

  『……すまない。頼んだ』

――目の前にいる兵士たちは実体を持ち、あなた方を視認しているように映るだろう。武器を構え何か言葉を口にしているが、それはあなた方の耳には届かないようだ。】

<Nahqi'a Gilligan> そら!こっちを見ろぉ!!
(See Le) 星よめぐれ、舞い上がれ、その輝きをはなて。アーサリースター
<Nahqi'a Gilligan> ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(See Le) みなさま、おふるいあそばせ。ディヴィネーション
<Nahqi'a Gilligan> 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
<Nahqi'a Gilligan> 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
<Nahqi'a Gilligan> 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!

【倒れた兵士たちの姿は光となり、それは綻びるように溶けて『手記』へと吸収されていった。】

  『……。』
  『――そうだ、こいつら。逃げ出すたびに、散々追いかけまわされたな。』
  『……でも、殺されなかっただけ、運が良かったんだろう』
  『これも、頁のひとつ、みたいだ』

<See Le> ……、そうですか
<Cocomaya Fofomaya> ……この幻は痛みまで再現されてるねぇ……気合いれていこうか

【通路の先に、走る足音が遠ざかっていく。】

See LeTiamatはCocomaya FofomayaUltimaにうなずいてみせた。
Cocomaya FofomayaUltimaはSee LeTiamatにうなずいてみせた。
<Nahqi'a Gilligan> ……
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
<Cocomaya Fofomaya> 彼を追いかけよう。
<See Le> ええ。
<Nahqi'a Gilligan> おう!

  『……。俺の記憶のはずなのに、どうしてだろうな

(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(See Le) みなさま、おふるいあそばせ。ディヴィネーション
(See Le) 星よ囁け、天の川を渡れ、光の道を示せ。星天対抗
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(See Le) 星よおどれ、天高く、うたを響かせよライトスピード
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(See Le) 安心してくださいね。ヘリオス
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の盾よ力を示せ!{ブルワーク}!!
(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(See Le) 蝕んであげましょう。コンバガ
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(See Le) おいでませ、小さな星たち。アスペクト・ベネフィク
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!

【前方には、少年が兵士たちに取り押さえられている姿が映るだろう。】

<Nahqi'a Gilligan> 次から次へと
<Cocomaya Fofomaya> !!
<See Le> あ

【丸腰の少年では武装した兵士になすすべもなく、やがてどこかへ引き摺られていった。】

<Nahqi'a Gilligan> 待て!

  『──ッ、

<Cocomaya Fofomaya> くそ、追おう!
<See Le> はい!

  『……ああ、痛い。いたい。キモチワルイ。嫌だ。いやだ……
  『口から流し込まれたそれが、針で注ぎ込まれたそれが、身体の中で渦巻いているようで、ひどく不快だった。痛くて、苦しくて、何度も意識を手放して、――……
  『目を覚ませば、無理矢理腕を引かれて、歩かされる。ああ……また、あの時間がやってきた……

(See Le) 安心してくださいね。ヘリオス
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(See Le) みなさま、おふるいあそばせ。ディヴィネーション
(See Le) 守りましょう、あなたの運命を。運命の輪
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の盾よ力を示せ!{ブルワーク}!!

【ボロボロになった少年が、両手に短剣を構え魔導兵器に対峙している。周囲に目を凝らせば、遠巻きに研究者たちがそれを観察しているのが見えるだろう。】

<Nahqi'a Gilligan> う
<See Le> なんてひどい
<Cocomaya Fofomaya> むごいことを

  『――兵器の実験場だ。戦って、負けたほうが、廃棄される。それの繰り返し』

<Nahqi'a Gilligan> くそったれ!

  『――……ああ、』

<Nahqi'a Gilligan> (em は吐き捨てる)

  『……感覚がある。おかげさまで、少し、記憶が戻ってきたみたいだ』

<Cocomaya Fofomaya> ……大丈夫かね?
<Nahqi'a Gilligan> !……手記、か?
<See Le> あなたは

  『……ああ。』
  『今なら触れることが、できそうだ。……多分、戦える』

<Nahqi'a Gilligan> ……分かった。でも無理はしないでくれ
<See Le> おおきに。力を貸してください。

  『……わかった。大丈夫だ』

<Cocomaya Fofomaya> 無理は禁物よ。……しかしまぁ、この悪夢から何とか抜け出そう。
<Nahqi'a Gilligan> オレらが帰れるあては、アンタなんだから

  『そうだったな。』

<Cocomaya Fofomaya> はっはっは、それね、それよ。
<See Le> ふふ、そうでした。
<Nahqi'a Gilligan> (em は魔導兵器を睨み付け、ひと唸り)
<See Le> 物語を終わらせて、帰りましょうね

  『……なら、ちゃんと、抜け出さないと。頁を、回収しよう』

Cocomaya FofomayaUltimaは魔導マグナローダーにうなずいてみせた。
<Nahqi'a Gilligan> あぁ、蹴散らすぞ!
<See Le> かしこまりました。
(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(See Le) 星よめぐれ、舞い上がれ、その輝きをはなて。アーサリースター
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(See Le) だいじょうぶ、痛くありませんね?ディグニティ
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の盾よ力を示せ!{ブルワーク}!!
(See Le) みなさま、おふるいあそばせ。ディヴィネーション
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(See Le) 守りましょう、あなたの運命を。運命の輪
<Cocomaya Fofomaya> ……ふう

【機能を停止した魔導兵器の前に、少年は力尽きて横たわる。遠巻きにしていた研究者の合図で、傷だらけの少年は担架に乗せられ運ばれて行った。】

  『………。』
  『薬を投与されて、肉体を弄られて、実験と称して人や獣や異形と戦わされる。そんな毎日だった』

<Nahqi'a Gilligan> は、は全員無事か

  『――数少ない同郷の知り合いも、何人も、そうして目の前で死んでいった。』

<See Le> ええ

  『料理を教えてくれた飯屋の兄さんは薬の副作用で死んだ。いつも服を繕ってくれた仕立屋の姉さんは心を病んで自害した。慕ってくれたふたつ下の木こりの息子は、俺が殺した。』

<Nahqi'a Gilligan> ……

  『でも、そこにあの子の姿はなかった』

<See Le> ………
<Cocomaya Fofomaya> なんと凄惨な……

  『………そうだ。あの子が、どこかにいるはずなんだ』

<Nahqi'a Gilligan> (em の握る手の中、籠手の金属板がメキ、と音を立てる
<See Le> 探しに、行きましょう

  『……ああ。』

<Cocomaya Fofomaya> そうね。探しに行こう。
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
<Nahqi'a Gilligan> っ……なんだ、このにおい
<Cocomaya Fofomaya> うん?
<See Le> どうされました?
<Nahqi'a Gilligan> 肉と薬の焼けるような

  『……?ここは確か
  『………。』

<Nahqi'a Gilligan> !
(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
<Cocomaya Fofomaya> 実験体か……
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の盾よ力を示せ!{ブルワーク}!!
Nahqi'a GilliganUnicornは黙祷を捧げた。

  『……そう、だ。この中に、いれられてた奴も、いた』

<Nahqi'a Gilligan> ……次行くぞ
See LeTiamatは黙祷を捧げた。
<Cocomaya Fofomaya> ……なんともおぞましいねぇ
<Nahqi'a Gilligan> ……いつもそうだ、あいつらは

  『……いつも、か』

<Nahqi'a Gilligan> 大義だ正義だと宣って平気でやりやがる

  『………うん』

<Nahqi'a Gilligan> (em は苦々しげに吐き捨てて進む)
<Cocomaya Fofomaya> ……
(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(See Le) みなさま、おふるいあそばせ。ディヴィネーション
(See Le) 星よおどれ、天高く、うたを響かせよライトスピード
(See Le) 星よめぐれ、舞い上がれ、その輝きをはなて。アーサリースター
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(See Le) だいじょうぶ、痛くありませんね?ディグニティ
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(See Le) おいでませ、小さな星たち。アスペクト・ベネフィク
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(See Le) 守りましょう、あなたの運命を。運命の輪
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の盾よ力を示せ!{ブルワーク}!!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!

【辺りには、研究者の死体が点々と転がっている光景が映る。その先に、走る足音を聞くだろう。死体の道は、奥まで続いている。】

  『……そうだ。無我夢中で、抜け出したんだ。あの子を探すために』

<See Le> これは……、研究者のようですが
<Nahqi'a Gilligan> さっきとは様子が

  『……ここで死ぬくらいなら、なりふりかまっていられなかった』

<Nahqi'a Gilligan> (em は倒れる研究員をちらりと見た。目礼のみを済ませる)
<Cocomaya Fofomaya> 気合見せたのねぇ……そしてこの先に……

  『きっと、あの子も』

<Nahqi'a Gilligan> っさっきと同じにおいだ

  『……、』

<Cocomaya Fofomaya> ……またか。ひどいもんだ
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(See Le) みなさま、おふるいあそばせ。ディヴィネーション
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(See Le) 星よめぐれ、舞い上がれ、その輝きをはなて。アーサリースター
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(See Le) 守りましょう、あなたの運命を。運命の輪
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(See Le) おいでませ、小さな星たち。アスペクト・ベネフィク

【そこには、少年が魔導ポッドをこじ開けて、少女を引っ張り出している姿が映るだろう。】

<Cocomaya Fofomaya> ……ああ……

◇「――ああ、どうして、――、こんなに傷だらけで

<Nahqi'a Gilligan> !

▽「大丈夫、大丈夫だから、フィー。一緒に逃げよう」

【研究者たちの流した血だまりの上で、再会を果たした少年と少女が抱き合う。】
【互いに身体を支え合いながら、ふたりは通路の先へと駆けていった。】

  『……やっと見つけて、それで、一緒に逃げて――

<See Le> (em は二人の再会に思わず涙ぐんだ)

【前方には、コンテナに押し込められる少女の姿が映る。伸ばした少年の手は、そこにいた生体兵器によって阻まれた。】

<Nahqi'a Gilligan> (em は逃げる二人を追う)

【立ちふさがる生体兵器に、少年は頼りない短剣を向けた。】

<Nahqi'a Gilligan> っこの
<Cocomaya Fofomaya> (/em は無言で銃を構えた

  『……、』

<See Le> ……通してもらいましょう
Cocomaya FofomayaUltimaはうなずいた。
(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(See Le) 星よめぐれ、舞い上がれ、その輝きをはなて。アーサリースター
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(See Le) 星よ囁け、天の川を渡れ、光の道を示せ。星天対抗
(See Le) 守りましょう、あなたの運命を。運命の輪
(See Le) 蝕んであげましょう。コンバガ
<Nahqi'a Gilligan> 今だ!
(Nahqi'a Gilligan) 耐えてみせる!!{センチネル}!!
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(See Le) 星よ囁け、天の川を渡れ、光の道を示せ。星天対抗
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(See Le) 安心してくださいね。ヘリオス
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の盾よ力を示せ!{ブルワーク}!!
(See Le) 守りましょう、あなたの運命を。運命の輪
(See Le) 安心してくださいね。ヘリオス
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(See Le) 安心してくださいね。ヘリオス
(See Le) 星よ囁け、天の川を渡れ、光の道を示せ。星天対抗

【コンテナが、運ばれてゆく。少年はそれの行き先を追いながら、通路の先へと駆けていった。】

<Cocomaya Fofomaya> ……ふう
<Nahqi'a Gilligan> っし
<See Le> コンテナが
<Nahqi'a Gilligan> 追うぞ!
<See Le> ええ!
<Cocomaya Fofomaya> うむ

  『……うん、』

(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(See Le) 守りましょう、あなたの運命を。運命の輪
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の盾よ力を示せ!{ブルワーク}!!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
<Nahqi'a Gilligan> くそっどけぇ!!!!
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!
(See Le) 沈め。グラビデ

【周囲には、兵士の死体と魔導兵器の残骸が散らばってみえるだろう。道の先には、点々と血の跡が続いている。】

  『……足跡、この先だ』

<Cocomaya Fofomaya> こんな奥まで……
<Nahqi'a Gilligan> どこまで……
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹っ飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 切り裂き、穿て!!{レクイエスカット}!!

【扉の先には、少年の影が立ち竦んでいるのが見えるだろう。】
【目の前に広がるのは、異様な光景だ。人だったものが散らばり、血だまりの中に立つ異形の姿が映る。】

  『……これ、は』

<See Le> あの子は……
<Nahqi'a Gilligan> なんだあれ

  『……あれ、は一体』

<Cocomaya Fofomaya> ……まさか……

【Cocomaya Fofomayaの足元で、パキリと何かが割れる音がした。】

<Cocomaya Fofomaya> ……

【そこには、砕けた青い花の髪飾りが転がっているようだ】

<Cocomaya Fofomaya> この髪飾りは……まさか……
<See Le> っ まさか、うそでしょう?

  『……違う。あれは』

【異形の口から、少女の声が、響く。】

◇「ね、おねがい。わたしがわたしで居られるうちに、あなたを覚えていられるうちに、わたしを―――

  『――俺は、』

<Nahqi'a Gilligan> ……おい、おい、嘘だろ
See LeTiamatは顔を覆った。
<Cocomaya Fofomaya> ……そんな結末があるものかよ……なんてこった

  『………………俺は、このあと――

<See Le> これが記憶だなんて………

  『……頁を、回収しなきゃな』

<Cocomaya Fofomaya> ……そうだけども……そうだけども、ねえ?
<Nahqi'a Gilligan> ……クソッタレがぁ!!

  『………うん、でも』
  『……あの子が、望んだから』

<See Le> ………………わかり、ました

  『ごめん』

<Cocomaya Fofomaya> ……せめて最期は、か。そうか。
<See Le> 謝らないでください、謝らないで。

  『俺は、大丈夫だから』

<Nahqi'a Gilligan> (em は呼吸を落ち着かせると盾を天に一度掲げる)
<See Le> あなたは悪くない

  『……ありがとう』

<Nahqi'a Gilligan> はーー……悪い、頭に血ぃ上った
<Nahqi'a Gilligan> 送る手伝いくらい、するよ

  『……ああ。頼む』

<Cocomaya Fofomaya> ……うむ。

(Nahqi'a Gilligan) そら!こっちを見ろぉ!!
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!かの魂を氷天へ導きたまえ!!{レクイエスカット}!!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹き飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 吹き飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 吹き飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) 耐えてみせる!!{センチネル}!!
(See Le) 星よめぐれ、舞い上がれ、その輝きをはなて。アーサリースター
(See Le) お大事にエスナ
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!勇猛なる戦神よ!我が戦働きを御照覧あれ!!{ファイト・オア・フライト}!
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の剣よ!天を裂け!!{ゴアブレード}!
(Nahqi'a Gilligan) 吹き飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
(Nahqi'a Gilligan) ハルオーネよ!かの魂を氷天へ導きたまえ!!{レクイエスカット}!!
(See Le) インフェルノさまへ、星の導きを。シナストリー
(Nahqi'a Gilligan) 忠義の盾よ力を示せ!{ブルワーク}!!
(Nahqi'a Gilligan) 吹き飛べ!{サークル・オブ・ドゥーム}!!
Nahqi'a GilliganUnicornは黙祷を捧げた。

――あなた方が倒したはずの異形の姿はそこにはなく、ただ力なく横たわる少女を見下ろす少年の姿が映るだろう。】

<Cocomaya Fofomaya> ……

  『……異形なんかじゃ、なかった』
  『最初から、彼女は――彼女の、ままで』

【跪いた少年は、弱々しく上下する少女の胸に、短剣を突き立てる。】
【躊躇する少年を導くように、少女はその背に手を回した。】

▽「もう、疲れただろ」
▽「ごめんな」

【短剣が胸を貫く刹那、彼女がふわりと笑みを浮かべたようだった。】

  『「――帰ろう。オフィーリア」』

【景色が、暗転してゆく――




――気がつけば、あなた方は元いた集落へ戻ってきていることだろう。――しかし、そこに出迎える影はない。ただそこにあるのは、崩れ落ち焼け爛れた空疎な残骸のようだ。】
【見渡せば、しんと静まり返った集落の真ん中で、ひとり、ぽつんと。亡骸を抱いた少年の影が立ち竦んでいる。】
【少年の影は、傷の痛みも厭わずに、迷わず南へ向けて足を踏み出すだろう。その先で女神が眠ると云われる湖へ。】

<Nahqi'a Gilligan> 行こう
<See Le> (em は静かにうなずいた)
<Cocomaya Fofomaya> ……うむ

【やがて、あなた方の視界には緩やかに流れる小川が映るだろう。その先には、物言わぬ少女を抱きかかえ、少年が足を引きずり歩いてゆくのが見える。】

【薄暮冥々たる森の中、さざめく木葉に幻覚の歌が耳に届く――

【紡ぐ歌声は童話を語り聞かせるかのように、穏やかに】

【彼女をやさしく寝かしつけるように、優しい音色を奏でる。】

<Nahqi'a Gilligan> ……


  『 細い手足 森を歩く 揺らめく灯火の最後の光

  『 空を隠す木々の外で 夕陽が静かに落ちてゆく

  『 此処に居るよ 君の傍に 幼い我が儘が許されるなら

  『 共に在った彼の日の様に もう一度手を取り歌いたい

  『 君亡き世界に飼馴らされた僕は 如何なる果てに

  『 渦巻く破滅を愛しく懐かしく 受け入れるのだろう 』


【紡がれる音色はやがて消えゆくようにゆるやかに遠ざかる――


【やがて少年の影は、小川の水が湖へと流れ落ちる場所に辿り着くだろう。彼は物言わぬ少女の亡骸を、そっと冷たい川の流れに乗せた。】

【穢れ無き小川の導く先で、黙して眠る女神に届ける様に。】

【水面に飲み込まれていく少女の姿を見届けた少年は、役目を終えたようにその場に崩れ落ちた。】
【遠目にも、その身体は既に事切れていることがわかるだろう。】

【その懐から、一冊の襤褸い手記がこぼれ落ちる。風に靡いて開かれた頁は、白紙のようだ。】

<Nahqi'a Gilligan> (em は思わず少年に駆け寄るも、体は手をすり抜けた)
<Nahqi'a Gilligan> ……
<Cocomaya Fofomaya> (/em は静かに目を閉じると、深く息を吐いて黙祷した
<See Le> (em は静かに黙祷を捧げた)
<Nahqi'a Gilligan> (em は膝をついたまま、祈りを捧げた)
<Nahqi'a Gilligan> ……苦難を歩む魂に、氷天の安らぎあらんことを天
<Nahqi'a Gilligan> (
<Cocomaya Fofomaya> ……手記の記録だからこそ、変えられない結末だったのかもしれない、けども……
<Cocomaya Fofomaya> それでも、せめて覚えておきたいね。この少年の勇気と、少女の勇気と、輝かしかった日々の話を
<See Le> ……ええ……
<See Le> (em は頷いた)
<Nahqi'a Gilligan> あぁ
<Nahqi'a Gilligan> (em はこぼれ落ちた手記に手を伸ばす。触れられるだろうか)

【手に取った手記は、ぼんやりと――淡い光をまとっている。】

<Nahqi'a Gilligan> (em は手記を手に立ち上がった)

【装丁は擦り切れ、崩れ落ちそうな程でも――不思議と、中の頁だけは、綺麗に整えられている。】

<Cocomaya Fofomaya> 閉じようか……この物語を。
<See Le> ……そうですね
<Nahqi'a Gilligan> ……そうだな。物語は、終わらせなきゃならねぇ
<Nahqi'a Gilligan> ……おやすみ
<See Le> (em も続くように
<See Le> (おやすみなさい、と囁いた)
<Nahqi'a Gilligan> (em は手記を撫ぜるとパタン、と閉じた)

【横たわっていた少年の影は、やがて手記と共にぼんやりと薄れていくだろう。】

【木々の隙間から覗く太陽が、ゆっくりと、瞼を閉じてゆく。】

【それはまるで、物語の頁を閉じるかのように――


【深い微睡みに溶けていくように意識は掠れ、あなた方の目に映る景色が歪んでいく――






【あなた方が目を覚ました時に目に映るのは、見覚えのある部屋の景色だった。】
【そうして辺りを見回した時、あなた方は、テーブルの上にあったはずの手記が消えていることに気づくだろう――

<Nahqi'a Gilligan> っ戻って、きたか
<Cocomaya Fofomaya> (/em はゆっくり目を閉じて、再び開いた
<Cocomaya Fofomaya> ……ふう。戻ってこれたか……
<See Le> そのようですね
<See Le> あ、……手帳がない……
<Nahqi'a Gilligan> えあ、ホントだ
<Cocomaya Fofomaya> おや本当だ。……無事にページが揃って成仏できた、のかねえ。
<See Le> 成仏そっかあ、成仏かあ……
<Nahqi'a Gilligan> (em はテーブルの上と、自分の手元を見る。どこにも先ほどの手記は無くなっている)
<Cocomaya Fofomaya> 二人の魂が星の海で再会できていることを願おう
<See Le> そうですね。うちも祈ります
<Nahqi'a Gilligan> だな

【あなた方が窓の外を見れば、空には星がひとつふたつと輝き始めていた。夜の帳は、ゆっくりと幕を降ろしてゆく――

<See Le> もうそんな時間ですか……
<Cocomaya Fofomaya> おや……思ったよりも時間が経ってたみたいねえ
<Nahqi'a Gilligan> 家、帰らんとな
<Cocomaya Fofomaya> ……そうねえ。帰るべきところに帰ろうか。
<Nahqi'a Gilligan> あんま遅くなるなって言われてるんだ探しものは、また今度にすっかぁ
<Cocomaya Fofomaya> はっはっは、それは早く帰ってあげなさい。心配してる人がいるんだもの。
<See Le> 待っている方がいるんですね。今日はうちももう帰ろうかな
<Nahqi'a Gilligan> あぁ
<Cocomaya Fofomaya> そうねえ、おじさんも風来坊だけど、今日くらいは馴染みの場所へ帰ろうかな。
<Nahqi'a Gilligan> 二人も、気を付けて帰ってな
<See Le> おおきに、お二人とも、お久しぶりにお会いできて嬉しかったです。
<Nahqi'a Gilligan> (em は耳をぴるる、と揺らした。あの歌も、もう聞こえない気がする)
<Cocomaya Fofomaya> ああ、ナキアくんもゼーさんも、気を付けて帰ってねえ
<Nahqi'a Gilligan> おう、またどっかで
<See Le> また、お会いしましょうね。
Nahqi'a GilliganUnicornはうなずいた。
<Cocomaya Fofomaya> はっはっは、またどっかで会えますよう
Cocomaya FofomayaUltimaは微笑を浮かべた。
See LeTiamatは柔和に微笑んだ。
<See Le> ほなお先に失礼します。リチアさん、行きますよ
<See Le> (em はベイビーラプトルに手招きした)
See LeTiamatは東方風のお辞儀をした。
<Nahqi'a Gilligan> あぁ、ちっこいのも。またうちのちっこいのと遊んでくれよ
Cocomaya FofomayaUltimaはSee LeTiamatに別れの挨拶をした。
Cocomaya FofomayaUltimaはベイビーラプトルに別れの挨拶をした。
Nahqi'a GilliganUnicornはSee LeTiamatに別れの挨拶をした。
<See Le> ふふ、リチアさんまたねえって
Nahqi'a GilliganUnicornはベイビーラプトルに別れの挨拶をした。
<See Le> (em のリチアさんはぴょんぴょん!と跳ねた。ばいばい!)
See LeTiamatは別れの挨拶をした。
<Cocomaya Fofomaya> はっはっは、可愛いねえ。ばいばい
<Nahqi'a Gilligan> じゃぁな、ココマヤさん。またどっかの依頼で
<Cocomaya Fofomaya> そんじゃま、おじさんも行くわぁ~。ナキアくんまたねぇ~
Nahqi'a GilliganUnicornはCocomaya FofomayaUltimaに別れの挨拶をした。
Cocomaya FofomayaUltimaはNahqi'a GilliganUnicornに別れの挨拶をした。

  『――ありがとう』   fin.