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ne🌟
2026-01-12 18:37:52
2967文字
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高諸
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1)鴨がネギ持って鍋に入って待っている
# いいねされた数だけ書く予定のない小説の一部を書く
より高諸 現パロ
鴨がネギ持って鍋に入って待っている
高坂に彼女ができた。
それを聞いたのは卒業以来のゼミメンバーとの飲み会だった。
高坂は名前はちょっと古風だが、端正な顔立ちに物静かなところが女子ウケが良く、非常にモテた。
それはもう、同学年の俺たちがが霞むくらいに。
ただそんな高坂だが、大学4年間は彼女を作らなかった。聞くところによると高校時代でも彼女はいなかったと言う。あれだけ毎日のように告白されたり連絡先を聞かれたりしているのに、そんなことあり得得るのかと思った記憶がある。
実は年上の未亡人に片想いをしているのかもとか、許嫁が居るんじゃないかとか──
ゼミの仲間内ではありもしない妄想を繰り広げて密かに酒の肴にしていた。
だけどそれを確認する前に、俺たちは大学を卒業して、そこから高坂とはしばらくは疎遠になっていた。
そんな時に同期のゼミの飲み会の話が上がった。
普段来られない面々もくるとなって、ダメ元で高坂にも声をかけたのは俺だった。学生時代からあいつは付き合いが悪かったから、今回の誘いもてっきり断られると思っていた。
たけど、予想に反して「分かった」の一言が返ってきて、誘った張本人である俺がスマートフォンを落としてしまうほど驚いた。
……
ちなみに、高坂がくると分かって女性陣の出席率が上がったのは言うまでもない。
そして冒頭の話。
どうやら来ただけで注目を浴びる男は、それだけででは飽き足らなかったらしい。
それだけ、高坂の恋人の存在っていうのは衝撃的な話題だった。
なんでも年下の幼馴染で、ずっと想いを寄せてたらしい。でも年が少し離れていたから、彼女が成人するでお付き合いは保留にしていたんだとか。
一途かよふざけんなよ末長く爆発しろ。
酔いのせいで紅潮した頬と目元を緩めながら、恋人の話をする高坂は本当に幸せそうで妬む気すら起きなかった。
それは、今日にワンチャンを賭けてた女性陣も同じだったようだ。強かな彼女たちは項垂れてた頭を上げ、突けばいくらでも出てくる酔った高坂の惚気を聞くのに夢中だった。
「あれ、高坂は二次会行かないの?」
全員にいい感じの酔いが回ってきたところで、飲み会はお開きとなった。
参加者のほとんどが二次会に向かう中、高坂は俺たちと違う方向かおうとしていたので思わずその背中に声をかけた。
「あぁ、あまり遅いとあいつが寂しがるから」
つまりあれか、もう彼女と一緒に住んでるわけか。言い終えるやそそくさと駅に向かって歩き出した高坂に「お幸せに〜」と声をかけて、キャッチに料金の相談をしてるみんなのもとに歩いて行った。
破格の価格を約束してもらい、皆で二次会の会場となる居酒屋へ歩いている時、ふと俺は考えついた。
もうすぐ高坂は誕生日だったはずだ。
せっかくなら彼女と『仲良く』できる誕プレでも送っておこう。
そうと決まれば即座に通販サイトのアプリを開き、目につくものを片っ端からカートに入れてく。
楽しい話を聞かせてくれたお礼とばかりに、プレゼントの品物の購入を進めていく。今日の飲み会にあたり教えてもらった高坂の住所を配送先に指定したところで購入は無事完了した。
購入完了の画面を確認した後、俺はスマートフォンをポケットに突っ込んだ。
一仕事終えた後の俺は気分良く、二次会会場の居酒屋に入店した。
酔っ払った勢いで買ったもののことなど、二次会が始まった頃には俺の頭からスコンと抜け落ちていた。
**」
ピンポーン
休日の午前中だってのに、空気を読まないインターホンがリビングに鳴り響いた。
「はい、高坂です」
少し遅めの朝食を終え、洗い物をしてる最中だった。手が離せないなと考えていると、頼むより先に尊奈門が来客の受け答えをしていた。
「宅配便みたいですけど高坂さん、何か頼みましたか?」
「いや、覚えはないが
…
」
尊奈門にも心当たりがないようで、とりあえず受け取ってきますねと、玄関の方に向かった。
最近何か頼んだろう。記憶を辿るが覚えがない。しばらくすると尊奈門が大きめの箱を抱えて戻ってきた。
「モブ山さんという方から、高坂さん宛でした」
モブ山
…
?ついこの間、ゼミの飲み会で久々に会ったが、別に親しくもないやつだった。
尊奈門に知り合いかと聞かれたから、そうだと答えたが、あいつから何か送られるようことをした覚えはない。
「送り状にはなんと書いてある?」
「えっと、日用品としか」
「すまないが、一応中身を確認してくれないか?」
「はーい」
急いで洗い物を終わらせて、スマートフォンをとりに部屋へ行った。
件の知り合いに、荷物が送られてきたが心当たりはあるかとだけ送ると、端末は持ったままリビングへ戻る。
「高坂さん、こ、これって」
どうしてだか、中身を確認していた尊奈門が難しそうな顔をしている、
ドアの開く音でぴくりと肩を震わせ、少し気まずそうにしながら箱の中身を見せてきた。
一体何が入っていたんだ?
箱を覗き込もうとしたらピコンとスマートフォンがメッセージを受信した。
『悪い高坂。この間の飲み会の後、酔った勢いでアダルトグッズをお前の家に送ってたみたいだ。』
ちょっと意味がわからない。
モブ山からの返信に、慌てて箱の中身を確認すると、本当にアダルトグッズがいくつも入っていた。
……
なんで飲み会に参加しただけでこんなもの送られてくるんだ?
確かに参加を可否を確認する中で、住所を教えた気もする。が、それはこんな者を送ってもらうためではない。
とりあえず処分してしまおう。
そう思って箱を尊奈門の手からひったくろうとしたらまたしてもピコンと音が聞こえた。
『彼女さんとするときに使ってくれ。要らなかったら捨ててくれて構わないから』
続いて届いたメッセージに思考が止まった。
彼女
…
。ぼんやりとあの日のことを思い出す。飲み会の席で、やたら距離感の近い女性陣を躱すために、恋人の存在をチラつかせたような気がする。
ただ、こちらは一言も"彼女"なんて言っていなかったし、性事情の話なんて一切していなかったが。
「大学の時の知り合いが、面白半分で送ってきたみたいだ」
心配されずとも、私と尊奈門の関係は良好だ。
興味がないわけではないが、初心な恋人が嫌がることはしたくないのだ。
今だって見てみろ。顔を真っ赤にしながら熱心に、箱の中身を観察して
…
ん?
やけに静かなら恋人は、大人のおもちゃに興味津々のようだった。手に取ることはないが熱心にパッケージに書かれた、謳い文句を読んでいる。
「
…
使ってみるか、それ?」
思わず呟いたら、バッと音が鳴りそうなほど勢いよく顔が上がった。私を見る目はまん丸で顔がどんどん真っ赤になっていく。
これは少し揶揄いすぎたな。
「すまない、冗談だ。これは預かる
……
ん?」
固まったままの尊奈門から箱を引き取った。
流石にこのまま捨てるのも露骨すぎるから、紙袋に入れて捨てるか。ちょうどいい袋はあったかと頭の中を巡らせていると、強くない力で腕を引かれた。
「
…
ちょっと、気になる、かも、です」
真っ赤になった尊奈門が眉をハの字にして、困った顔でこちらを見ていた。
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