kanaco
2026-01-12 17:14:34
7300文字
Public
 

【十二信】架勢堂さんちのチワワくん

《十二信》成立済の十二信。オリジモブの架勢堂の新人部下の視点。憧れている若頭のデスクで居眠りしている謎の青年の正体を探っていたら、秘密を知ってしまった新人くんのおはなし。

「え、この人誰なんです?」

俊昊はそのパッチリとした大きな瞳を大袈裟に瞬かせると、思わず大佬に訊ねてしまった。

架勢堂に所属して3ヶ月余りのヒヨッコ新人であり、掃除や洗濯、買い足しなどの雑用しかさせてもらっていない身分の自分が、あろうことかボスに直接質問をするなど差し出がましいとは理解している。

しかし今、先輩たちは全員任務や外回りに出払っていて、事務所にいるのは大佬と自分、それから俊昊がその存在を不自然に思っている謎の人物の3人だけなのだ。そうしたらもうボスに聞くしか道はない。

書物を何冊も積み上げて文書を読んでいた大佬は、一番の下っ端に話しかけられたことを気にした風はなく顔を上げると、架勢堂の部下であれば誰だって愛している渋く掠れた声で「ああ疲れてるらしいから、寝かせておいてくれ」と言った。

いや、そういう話以前の問題なんですよ。
疲れているとか、眠そうとか、じゃなくってさ。

(どこの誰なの?つか、何してんのココで)

俊昊は胡散臭げな目でジッと不審人物を見つめた。

柔らかそうなパーマ髪と、嫌味なほどに端正な顔立ち。一つの微笑みで世の女たちを虜にしてしまうだろう美男子が、架勢堂の事務所で何故かクウクウと寝息を立てていた。

架勢堂の所属員でもないくせにである。

こんな派手な顔、先輩であれば3ヶ月のうちには覚えているだろう。それに身なりがあまり架勢堂っぽくはない。年は若そうだが流石に自分より後輩とは考えにくく、俊昊は悩ましくてますます眉を顰めた。

さらに言及をすれば、俊昊の心をそわつかせたのはこの人物が眠っている場所にもあった。あろうことか俊昊が大佬の次に敬愛している架勢堂の若頭・十二少の専用デスクに座っているのである。

架勢堂の若頭・十二少。

俊昊とそれほど年が変わらないにも関わらず、若頭という地位に抜擢され、虎兄貴の側近としても有能で、先輩たちからの信頼も厚く、部下からも慕われている特異な青年である。明るく人懐こい雰囲気は新人の俊昊でも声がかけやすく、大儀とルールさえ破らなければどんな下っ端にも親切な男であった。

しかし俊昊は一度だけ、この十二少が戦闘の現場に立ったのを見たことがある。いつもの陽気な雰囲気が鳴りを潜め、別人かと思うような激しい姿であった。獲物を決して逃さない鋭い眼光、鋭い牙と爪に見紛うほどの殺意と気迫、日本刀を握りしめ、血を浴びることに怯むどころか猛てゆく由々しい覇気。若く美しい虎が躍動するか如く戦場を駆け巡る姿に、俊昊は強い羨望と畏怖の念を抱いたのだ。

俊昊は生まれつき体型に恵まれず小柄であったし、童顔で可愛らしい顔つきをしていた。性格は猪突猛進で負けん気が強かったが、見た目で侮られたり、体格負けをして悔しい思いをすることは少なくなかった。そんな中、一回り小さな背丈のまま、雄々しい筋肉と気迫を纏い、大人たちを腕力と頭脳でねじ伏せるように圧巻していく十二少の姿は、俊昊の心に深々と突き刺さったのだ。

ところが!である。そんな推せる若頭の専用のイスに、謎の男が無遠慮に座ってクッションを尻で潰し、机に頬っぺたをペシャンと潰して突っ伏していた。

(しかもめっちゃヨダレ垂らしてるし

何だコイツ!架勢堂の重要人物知らんのか!

(いやでも待てよ?大佬の前で堂々とアホ面で居眠りできるとか、こいつマジで何だ?)

どうしたら正解なのか分からず、目くじらを立てた俊昊は目の前に立って威嚇するように唸ったが、気持ちよさそうに眠る青年はむにゃむにゃと口を動かすくらいで全く起きる気配はなかった。その様子に気がついた虎兄貴が、少し離れた席から声をかけてきた。

「ああ?そうかお前、会ったことなかったか」
「はい?」
「そいつはな、きゅ

その時だった。

事務所のドアがガラリと開いて、ゾロゾロと強面の男たちが10名ほど入ってくる。その先頭にいるのは、デスクを奪われていることなど露も知らないであろう架勢堂の若頭だった。長い任務から帰ってきたと俊昊は嬉しく思った。しかしいつものように迎えることができなかったのは、彼らが纏っている雰囲気の異様さのためだった。

架勢堂の男たちは身なりに気をつかう者ばかりで、例え抗争の前であっても相応しい格好を決めてくるというのに、荒れ果てた髪型で、髭も伸びきり、洋服も薄汚れたままの荒々しさがあった。目立つのは全員の服に飛び散っている、黒や赤茶っぽい不自然な乾いた色だ。

彼らの顔つきはまだ眼光が爛々と輝いており、今だ任務の緊迫感が抜けていないようにも見えた。野性味や無骨さが全面へと引き出されている男達の姿は男臭い魅力に溢れている。一方で、触れてはならない黒社会らしい危険な匂いをその身へ存分に漂わせていた。

場の雰囲気に当てられて俊昊はゾクリと背筋を震わせる。そっと場所を移動して若頭の後ろで眠っている青年の後ろ側に回った。

若頭を中心としてザックリとした列になった男たちは、椅子に座ったまま見上げる大佬に対して一斉に深々と礼をした。

若頭の口から任務は滞りなく遂行されたばかりでなく、2つほど有益な土産話すらある旨が伝えられ大佬が機嫌よく彼らを労う。俊昊は様子の物々しさから任務に失敗があったのかと恐れたが、杞憂であったらしいことに胸をなでおろした。手練れである若頭や先輩たちでさえ、モードの切り替えが難しいほどにのめり込む、深刻で大変な任務だったのだろうと俊昊は納得した。

(でも、機嫌が元に戻るまでしばらく近づかない方がいいかも

俊昊がそう考えていたところに、若頭がフイッとこちらを向いた。いつか見たような若虎の剣呑な眼光が静かに揺れ動き、まるで獲物をターゲティングしたかのように止まる。自分が見られたのかと思って息を飲んだが、すぐにそうではないことに気がつく。

(そうだった!)
(このお気楽男!若頭のデスクで寝てるんだった!!それもヨダレたらして!!!)

ひぃと俊昊は慌てて、若頭に見つからないように青年の腕をポコポコと小さく叩いた。誰かは結局分からなかったが、起こしてやるのが先決だ。

(こんな優男、今の若頭相手じゃ噛みつかれてしまうかも!)

しかし俊昊の優しさも虚しく青年が起きる気配はなく、若頭がこちらに向かって歩いてきたので俊昊はパッと青年から手を離した。それからサァーと青ざめる。

例えるならば、目つきは今にも人を殺しそうなほどに鋭かった。しかし俊昊の予想に反して、青年に伸ばされた若頭の手はゆっくりと気を遣っているように見え、やがて軽く曲げられた人差し指がそっと青年の頬をなぞると、その仕草の優しさに俊昊は驚いてもう一度若頭の目を見た。

(いや、目は怖っ)

野生の肉食獣が茂みから虎視眈々と獲物を狙っているかのような、静かなるも獰猛そうな熱を孕んだ目。瞳と手つきのアンバランスさが奇妙過ぎて(これはこれで何!)と俊昊が怯えていると、やがて若頭がスッと踵を返して事務所の奥に入って行ってしまった。

まるでそれを解散の合図とするかのように、一緒に帰ってきた先輩たちも思い思いに散っていく。

(へ?)
俊昊はまた目を瞬いた。

(コイツ何者?マジで何者!)

その時、摩訶不思議な人間が唐突に目をパチッと開けた。奇妙な生き物が目覚めたかのように思わず「わ!」と声を上げてしまった俊昊を無視して、青年がおもむろに起き上がる。それからまるで猫のようにググッと遠慮なく伸びをした。

「あれぇ~?今、坊ちゃん来ました?」

ふぁああ~とアクビをした青年は、あまりにもノンビリとした様相だった。先ほどの緊張感が全く嘘だったかのように思えるほどだ。

「帰ってきたが、空き部屋に移動したな」

大佬が返事をした。大佬の回答に対して「あれまぁ」と軽々しい返事をすると、小首を傾げてフッと口元に笑みを浮かべ「けっこうキてんのかね?」とこぼした。瞳の光が先ほどの若頭と同類のまるで獣を思わせたが、彼よりも妖しい色をチラリと孕んでいるのを感じ取り、俊昊は何故か緊張してゴクリと唾を飲み込んだ。すると青年がパッと俊昊を見た。

真正面から見るとますますハンサムな男であった。口元に涎の跡はついているが

「誰?この虎の群れに紛れ込んだチワワみてぇな子」
「チワッ!?」
「三ヵ月くらい前に新しく入った俊昊だ」

また大佬が返事をした。

「ああ、なるほど。お前が十二が最近根性があるのが入ったって褒めてた新人か」
「え!」

突然に最大級の嬉しい情報を放り込まれて、俊昊はピクンと背伸びしてパァアと笑顔をこぼした。(マジ!?もしかしてコイツ思ったよりもイイ奴か!?)と好感度をうなぎ上りにさせる。しかし。

「ははっ、マジでチワワじゃん。シッポ振ってら」

そう笑われて好感度がまた下がり(やっぱコイツ嫌い)と渋い顔をすれば、機嫌が良さそうにして青年が笑った。

「俺は九龍城砦の信一だ。十二とは幼馴染でさ。ここにも頻繁じゃないけど出入りすることもあるから、よろしく頼むぜ」

俊昊は名前を聞いて、パタと思考を止めた。

信一きゅ九龍城砦の藍信一!?
ってことはあの伝説の男・龍捲風の龍城第一刀!?

さすがに黒社会に入って三ヵ月という毛が生えただけのような新人でも、九龍城砦の龍捲風と龍城第一刀の噂は届いている。

(でもこのイケメンが!?さっき若頭のデスクで涎垂らして寝てたのに!?)

失礼ながらも指を差して、信一は無視して大佬の方へ目を向けると、いつものように渋くてイケている雰囲気を纏った大佬が「ン“」と深々と頷いた。俊昊が目をシロクロさせているうちに、すっかりいつもの調子に戻った先輩たちが2人、事務所の奥からこちらに戻ってきて面倒くさそうな声を出した。

「おい信一ぁ、十二少がソファで寝ちまったからどうにかしろぉ」
「早く坊ちゃんをシャワー室へ放り込め、でないと俺らが入れねぇだろ」
「別に先輩が起こせばいいじゃないですか。先にシャワーも入ればいい」
「嫌だよ、しかもアイツまだ戦闘モードが半掛けじゃねぇか」
「俺らが嚙みつかれたらどうすんだよ早く行け。不要なケンカはしない主義なの!」
「もー!B室にいるってわけですよね?」

先輩たちと砕けた様子でポンポンと会話を続ける信一は、仕方ないという風に話す割には当たり前のことのように席を立った。

「虎兄貴、俺2階上がるよ」
「ああ。そういえばさっき龍から夕飯には戻れと電話が入ってたぞ」
「はぁい」

元気よく返事をすると、勝手知ったるのように事務所の奥に消えていった。

(龍って、龍捲風のこと?)

九龍城砦の藍信一

俊昊はそうしっかりと理解をすると、だんだんと好奇心出し始めた。

架勢堂の若頭と同等に、九龍城砦のNO2として名をあげているのは知っている。ただし一般的な情報を知っているのみで詳しくは知らなかった。若頭と龍城第一刀が幼馴染だというのも初めて知ったのだ。

それに、居眠り男の正体は判明したがもう一つ謎なことがある。先ほどの若頭と龍城第一刀の様子だ。友人同士とはいえ、勝手に自分の机を汚しながら寝ていたら普通は腹が立つだろうに怒らなかった。相当に仲が良いのかもしれない。それどころか若頭は随分と奇妙な挙動をしていた。先輩たちの会話から龍城第一刀は若頭のところに行ったのだろう。友人と会話をすれば、いつもの若頭に戻るということなのだろう。ならばその会話が気になってくる。

(B室って言ってたよな

俊昊はそっと部屋の方へ歩いていくと該当の部屋の前についた。すると扉がほんの少しだけ空いていた。扉にそっと耳を近づけると、空いていることも重なってかなりハッキリと声が聞こえてくる。

「不機嫌だねぇ、十二。任務は大成功だったってのに何でまだ怒ってんの」
「怒ってるんじゃなくて、血の気がまだ多すぎて苛立ってんだよ」
「そうだな。けっこう目がギラギラしてるわ。瞳孔が開いて凛々しい」
……危ねぇから、近づくなって」
「へぇ誰が?誰が誰に危ねぇっての?十二少」
……気ぃ使ってんのに、何でお前がキレんの」
「気ぃ使ってんの?どうして?」
……3日風呂入ってないし汚ねぇし」
「はははっ、確かにそりゃぁな城砦出身でも3日はなぁ、せめて行水してぇとこだな」
「だからホラ、離れろって」
「でも俺さぁ、けっこうこういうお前もスキ。ボサボサしてる髪とかズサンに伸びてるヒゲとかあと男臭い方のお前の体臭がいつもより濃くって最高」
くっそ、お前なぁ!」
「ご苦労さま、十二。ご褒美をやるよ」

声ではなくドサッという重い何かが落ちる音がして、俊昊はそっと耳を離した。

(え?会話おかしくない?)
これあんまり、知らない方が良い何かじゃ

そう思った時、動かしていないし風も吹いていないのに、ギィイイという音を立てて少し空いていた扉がさらに内側へと開いていった。

(やばいッ)

盗み聞きしていたのがバレるかも!ヘタに動けば影が目出つ。このままいてもいつかは感づかれる。ど、どうしようと焦っても扉はゆっくりと開いていってしまう。

お、終わったかも

青ざめたまま固まっていると、開いた扉からちょうど藍信一が顔を出した。上向けに寝転がった藍信一は、自分の上に覆いかぶさりその鎖骨に顔を埋めている若頭の頭を撫でるように抱え込んで、自分が乱す髪の匂いをスゥと満足そうに嗅いでいる。しかし瞳はしっかりと俊昊の方を向いていた。険しくない。むしろ艶やかで妖しい色目を湛えて俊昊を見つめている。茫然としている俊昊を眺めて龍城第一刀は(しょうがない子)とでも言うような慈愛に満ちた顔を一度だけすると、目の前の頭を片手で抱え込んだまま、もう片方の手を振って若頭にバレないように「行け!」と合図した。

俊昊は跳ね上がった。分かったのだ。もしこの現場を見たことがバレたら

龍城第一刀ではなくて、自分ちの若頭に殺される!

出来る限り息を潜めて気配をスッと消す。どこまでも警戒をしながらドアから離れていくと、3つ分ほど部屋を離れた場所にきてから普通に歩き始めて徐々に早歩きにしていく。5つ目のドアを通り過ぎたところで、先ほど龍城第一刀に若頭のところに行けと言っていた2人の先輩に遭遇した。2人は俊昊を見てニヤリと笑うと「見た?」と尋ねた。

「見たって何をですか」
「しらばっくれるなよチワワ。勇猛果敢に秘密に飛び込んでって虎爪で引っ掻かれそうになっただろ」
「あ!なんで先輩までチワワって呼ぶんですか!俺は俊昊って名前があるんですからっ」
「うちの若頭は起きてたか?まだ部屋にいるまま?」
信一さんと部屋にまだいましたけど」
「じゃぁまぁ、起きたならそろそろシャワー室に移動するかな。お前、その様子じゃバレて怒られはしなかったみてぇだな」

先輩の1人がグリグリと俊昊の頭を撫でた。

若頭にはバレなかったけど、信一さんにバレてでも若頭に見えないようにして逃がしてくれました」

案外、イイ人ですね龍城第一刀って、と俊昊が言うと先輩は顔を見合わせた後に、示し合わせたように同時に吹き出しゲラゲラと笑い始めた。頭にクエッションマークを飛ばす俊昊が、やがてバカにされている気分になってムクれていくと「お前は可愛いねぇ」と先輩が言った。

「何で!」
「確かに十二と信一のやんごとなき現場を見ちまったもんなら、命の危険を即座に警戒した方がいいのは十二少かもしれねぇが、そもそもお前を釣ってあの現場をわざわざ見せたのは信一だよ」
「は?」
「あの信一がドアを閉め忘れるヘマするわけねぇだろ?それに俺はソファにいるしか言ってないのにわざわざB室って指定したのはアッチだ」
「お前は“牽制”されたんだろ。信一にさ」

若頭に随分と憧れを抱いているようだからな。

俊昊はしばし目を点にした後、ポツリと呟いた。

「俺、やっぱりアイツ嫌いだ

「止めとけ、止めとけぇ、あいつらは。仲間としては本当にイイ奴らだけど恋愛ごとはほっとくに限る。マジめんどくせぇから」
「俺、そんなつもり全くないですよ!」
「関係ないねぇのよ、牽制は両方が四方八方に振りまくから。気にすんな!もうアイツらも気が済んでるだろうし」

先輩がまた愉快そうに笑うので、俊昊は悔しそうに聞きながら、それでも唐突に思い出して叫んだ。

「あ!ヤバいっ。俺、シャワー室のバスタオルを補充してなかった」
「あー俊昊、そりゃ諦めてシャワー室の前の廊下にでも置いとけ。十二も怒らねぇよ」
「悪いことは言わねぇから、今シャワー室に行くのはやめときな」
「何でっすか?」
「何でって

「そりゃ、今度こそイイトコを邪魔された若虎に喉元を食いちぎられるからさ」
「え」
「マジでさぁ、他のヤツが隣を使ってても平気で2人で空いてる1ブースに入っていくからよ」
「ええ!?」
「だからアイツらを一番にするか、最後にするかが妥協案なわけ」
「でも今日はなぁ、龍兄貴が信一に夕食前に帰れって言ってるからしょうがねぇなぁ」
「門限ありの娘かよ、信一は」
「ちょちょっと待ってくださいよ!そういうあの2人が使ったシャワーブース、掃除するの誰なんです!?」
「「新人のお前」」
「嫌ですけど!?!?」

「そんなもんあの2人にやらせてくださいよ!」「甘やかしすぎた!!」「っていうかやらせる!!!」とキャンキャンキャンと俊昊は三度吠えた。

その数時間後、持ち前の負けん気と勇気を発揮した俊昊は、真っ当な正論を並び立ててあの架勢堂の若頭と九龍城砦の龍城第一刀にシャワー室を掃除させた勇気あるチワワとして、一時に架勢堂だけでなく九龍城砦でも一時に名を馳せたのであった。