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華子
2025-06-15 22:34:29
8385文字
Public
ラキスケ宿センセ(宿夢)
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(全年齢)ラキスケ補助監督と宿センセイ#3(宿夢)
3話目。
みんな生存・ハッピー謎時空の呪術高専が舞台。
ラキスケ体質の補助監督員🌸ちゃんが、
宿儺先生をトラブルに巻き込みながらなんやかんやありつつ関係を築いていく話(予定)そのうちR18にもなる(予定)
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鳥のさえずり、と呼ぶには大きすぎるカッコウの鳴き声が、障子の向こう側が明るくなり始めた頃から響き渡っている。
「ゔぅ゙ぅ゙
……
、うるさ
…
」
体感的にもう少し睡眠をとった方が良いような気がして、無理矢理眠ろうと目をキツく閉じたが、部屋の窓枠の手摺にでも留まって鳴いているのでは?と思うくらいに近くで、カッコウカッコウと鳴かれてしまっているのと、いつもと寝床が違うせいも重なって、寝られなくなった私は体を起こした。
「
……
ふぁぁ
…
っ、ねむ
……
」
スッキリとした目覚めではなく、重いダルさを感じながら、ぼんやりとした頭で現在時刻を調べると、朝の5時を過ぎたところ。もう温泉の営業がやっている時間帯だ。
ぽりぽりと頭を掻きながら部屋を見回すと、少し離れたところに配置した宿儺先生の布団は乱れて抜け殻のようなっているので、ちゃんとここで眠っていたらしい事が窺える。眠る姿を見せないだなんて、まるで野生動物のようだ。宿儺先生らしいといえばらしい。
「
…
温泉
……
、行くかぁ
…
。」
くぁっ、と大きなアクビをし、重いまぶたをこすりながら私はノロノロと布団から這い出て温泉へ向かう事にした。
山間の集落にある地は、朝の空気が寒いくらいに涼しく、凛としている。
目を閉じ、頬に触れるひんやりとした空気を感じながら、眠くてダル重い足を引きずり女湯を目指す。
「ふあ
…
ぁ。女湯は右、右、みぎは女湯
……
」
それにしたって、昨日の疲れが全然抜けていない。
今日だって宿儺先生の任務に同行してお役に立たねばならぬのに。
サッと朝風呂に入って切り替えよう
……
。
大きなあくびをしながら、藍色の暖簾をくぐり脱衣場へ進み入ってゆくと、聞き覚えのある低い声に呼び止められる。
「
………
おい。」
「はい
……
?」
何故、ここで宿儺先生の声が?
強い眠気で半開きだった目を完全に開くと、目の前に広がる圧倒的肌色の光景。
シワシワで細い皮だけになったようなお爺さん数人が拝むようにして取り囲んだその中心に、筋骨隆々で全裸な宿儺先生が、御立派様も隠す事なく堂々と立っていた。
「ここは男湯だぞ。」
「
…………
え?
…
は??えッ!?待ってください!女湯は右手側でしたよね?!」
「昨日はな。日毎入れ替え制だ、よく読め。ど阿呆が。」
「しっ
…
失礼しましたァ!!!!!!!!!!」
見てはならぬモノをたくさん見てしまったような気もするが、これ以上は見るまいと顔を両手で覆い、踵を返す。
全速力でついさっきくぐった暖簾を再びくぐり、それでもまだ信じられない私は、振り返って藍色に書かれた文字を確認する
……
『男』だ。
「なんでッ!!?!」
頭を抱えて逃げ出したい気分だが、本日控えている任務を思い返してグッと堪える。
驚きで眠気が飛んで完全に目は覚めたが、こんな形での目覚めは望んでいない。
その後、気持ちだけはなんとか立て直し、任務地へ。
最悪のスタートを切った一日は、やはり最悪なまま立て直す事は出来ず、任務では宿儺先生の服が消失し、彼は何が嬉しいのか魔王のように愉しげに嗤い、私はまた頭を抱えた。
その中でも唯一の救いだったのは、元旅館にあった大量の浴衣の一部を格安で買い取らせて貰えた事だろうか。
暫くは何かしらのハプニングがあっても、着てもらうものには困らなそうという点だけは良かったな
…
と、しみじみ思いながら、任務後に浴衣の詰まった車のトランクを眺め、宿儺先生の浴衣姿をひっそりと楽しみにしたのであった
……
。
《続》
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