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紫呉葛
2024-05-19 15:33:55
687文字
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【ネタバレ含む】【ラスとスティとオル】新型機体の名前を付けた小話
なんでも許せる人向け。ネタバレ含む。オルトゥスの機体名を付けたのがラスティだったらいいなと思った結果書いた話。ラスティ視点で、オルトゥスもスティールヘイズも名前しかでてきません。
STEEL HAZEという機体は、
ヴェスパー部隊に立ち続ける為の道具にすぎない。
適性があるからとシュナイダーから指定された機体でしかない。
それだけの存在だった。
性能は良い。しかしそれは当時の話。
時が経てばその上を行く機体が増える。
いずれこの機体では越えられないモノが出てくるだろう。
裏で技術をかき集め、新型の用意が進められ、パイロットは既にラスティだと決まっていた。
そして、アーキバスの所有する機体であるSTEEL HAZEを切り捨てる必要はあった。
理解していた。納得していた。
だが、『スティールヘイズ』を実際に失った時、胸の奥が締め付けられた。
使いやすさとは違う何かも適合していたACで、もはや身体の一部になっていた機体だった。
機体の中から空の自由さを共に見た。
過酷な状況下でも共に駆け抜けた。
「悪いな
……
私はもう、『V.Ⅳ ラスティ』ではないんだ」
感傷に浸る時間は無い、と、息をひとつ吐き、伏せた目を上げる。
新型機体の完成を知らされる。
格納庫には、真新しい機体。
EL-Ph-00 ALBA。
速さはNACHTREIHERに劣るが、それ以外は全体的に高い。
ラスティはこの機体に名を付ける。
「
……
この機体名は」
まだ付けられていない。これだけは譲りたくなかった。
空の濃さを知った。枷は外された。
羽ばたき方はあの機体から教わったんだ。
「
…
ORTUS」
真っ直ぐ向き合い、その頭部を見上げる。
向ける眼差しは、鋼の意志を湛える。
「『スティールヘイズ・オルトゥス』。共により高く飛び、夜明けを開くモノの名前さ」
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