2024-05-17 01:12:56
2997文字
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【スティとラス】言うことを聞かないスティールヘイズの小話
何でも許せる人向け。捏造注意。スティールヘイズが動かないだけのちょっとした話。
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立ち並ぶ木々の横にスティールヘイズを停止させたラスティ。
連絡の為に通信を行っていた。
会話をしながらスティールヘイズの状態を確認する。良好である。
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指示が来て、ラスティは了解の返事をする。
「待たせたな、スティールヘイズ。行くとしよう」
ラスティが声を掛け、操作をする。
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「ん?」
しかしスティールヘイズが動かない。
脚が動かない。
腕も動かない。
首は動いた。右に左に、傾げることもできる。
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起動はしている。状態は良好のまま変わらない。
思いつく不具合を確認するが、コックピット内でできる事はどれも違った。
救援要請をすべきかとも考えたが、
「………」
まだ時間はあるからと思いとどまった。
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ラスティが、スティールヘイズに歩行の信号を送る。
スティールヘイズは、ラスティに応えない。
機体の中で小さく短く唸り、思考を巡らせ、まだ試してなかった動作も試すことにした。
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ガシャン!
大きな解除音を響かせ、武器を遠くへ放り投げた。
何故パージが上手くいったのか分からなくて、ますます悩むラスティ。
不意に向けた前方の、スティールヘイズの視線の先に、答えがあった。
「あれは…鳥?」
木の上にちょこんと留まった一羽。
もしこのままスティールヘイズが動けば、強い風圧やブースターの炎で傷付けてしまうところだった。
「…そうか。彼らを守ったのか」
ラスティが穏やかな笑みを向ける。
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鳥を注視しながら、後退の信号を送る。
ゆっくりと静かに脚が動いた。
距離を取ると、腕も脚もすんなり稼働する。
投げ捨てた武器を拾い上げると、視界の端を横切る小さい影。
他の一羽が飛んできて、待ちわびていたかのように木の上の鳥が羽ばたき枝から離れた。
ラスティがスティールヘイズと共に視線を空へ、飛び去った先を見る。
「私達も行こうか、スティールヘイズ」
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エンド
《木に何か居る》
《生体反応。あれはなんだ?》
《動けば潰れる》
《どうすればいい?》
《君は『守る』を選ぶはず》
《ラスティ、気付いてくれ》
《君が気付いたから『鳥』を守れた》
《共に飛ぼう、ラスティ》
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