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リレン
1622文字
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フリンズ夢 短編
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身長が高いフリンズさんと友人を見上げる話
※一つ前の話とリンクしてます。友人目線。
私の直感は正しかったな、と後々気付いた。
先日、友達とご飯に行く約束があるので、少し早めに出かけてフラフラとナシャタウンを歩いていたところ、ライトキーパーの同僚であるフリンズさんとばったり出会った。
「今日はお休みでしたよね?すみません、先日の出動時の件でお聞きしたいことがありまして」
「いいですよ、まだ予定まで時間ありますので」
「おや、待ち合わせでしたか。では急ぎで、この件の
――
」
二、三質問を受け、その場で回答できる内容だったので対応させて頂いた。フリンズさんは真面目ですね。
――
ふと、フリンズさんの向こう側に待ち合わせしていた友人の姿が見えた。彼女は上背のある美人さんで、目立つから分かりやすい。
……
あぁ、フリンズさんが居るから、近寄るか迷っているのかも。フリンズさんとの用事もほぼ終わっていたので、手を振って彼女の名前を呼ぶと、ゆっくりと近寄ってきてくれた。
フリンズさんも後ろを振り返って、「
――
ぁっ」と小さく呟いた。ん?実は知り合いだったのかな、と思ったがこれは杞憂だったようだ。
「ごめんなさい、話途中だったんですよね?」
「ううん、ちょうど用事は終わったところだから平気だよ。んで、こちらはライトキーパーの同僚さんです」
フリンズさんに手のひらを差し出しながら、簡単な紹介をした。
「初めまして、僕はキリル・チュードミロヴィッチ・フリンズと申します。フリンズ、の方が呼びやすいので、そう呼んでくださいね」
彼はそのように名乗り、片手を胸元に置いて軽い会釈をした。丁寧な名乗りに、私は少し驚いた。こんなフリンズさん、職場では見たことないんだけど
……
?職場での彼は、何と言うか
……
何事にも無関心なことが多いからので。
流れで友人も名乗ることになった
……
というかフリンズさんが促してきた。仕方ないか、と乗り気ではない感じで名乗る彼女の姿は少し面白かった。隣を見ると、フリンズさんは声に出ない、息だけで彼女の名前を反芻していたように見える。
……
ん?
それにしても、
……
なんか圧迫感?がある
……
。あっそうか、ほんの少しだけど、フリンズさんとの距離が近い。いつものパーソナルスペースはどうしたんだろうか。彼女とフリンズさんも、二人揃って背が高いので、平均サイズの私が囲まれると、ね。
「この空間は首が疲れるんですけど
……
」
一人ならまだしも、二人も近距離で見上げなくちゃならないのは、ちょっと疲れるとボヤいたところ、二人して私を見下ろしてから、自分達の高さの目線を合わせてクスクス笑っている。
「用事が終わってるなら、そろそろお店向かおうか?」
そうだった。楽しそうな美男美女を見ていたら、時間を忘れかけていた。
「お約束されていたのですよね?お邪魔してしまい、すみませんでした。それでは、僕はこれで」
そう言ってフリンズさんは、優雅に一礼してからニコっと笑った。私のことには目もくれず、彼女に目配せしてから去って行った。
――
あぁ、そう言うこと
……
?
「フリンズさんって、私より背が高かったねぇ」
手の甲を上にしながら「このぐらいだった」と、彼の居た場所の高さを測っていた。
……
こっちは脈なし、かな?
「あと、すっごい綺麗な顔の男性だね。ちょっとびっくりしちゃった」
そうだった。忘れていたけれど、この子は面食いだった。頑張れフリンズさん、押せばいけそうだぞ?
***
そして、今日の出来事。
ナシャタウンでの買い物帰り、視界の隅に友人の彼女を見かけたので声をかけようかと思った
――
が、やめておいた。隣には笑顔のフリンズさんが居たからだ。
――
これは、うまくいきそうかもね。頑張れフリンズさん。
馬に蹴られるのはごめんなので、また次の機会にでも彼女から話を聞くことにしよう。そう思って、私はその場を後にした。
『美男美女を眺めるのは、とても健康に良いからね』
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