壽 初春大歌舞伎
歌舞伎座
2026年1月4日(日)
昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時15分~
演目あらすじ・出演者情報はコチラ⬇️
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/962
*・*・*
観劇始め。お正月は歌舞伎を観よう!
ということで、11月の三谷かぶき以来の歌舞伎座でした。
【昼の部】
①當午歳歌舞伎賑
曽我物で、前半は巳之助さんと歌昇さんの舞踊がメイン。主に踊っているのが歌昇さんなのだが、両者共に舞踊に関しては定評があるので見応えあり。
次の幕では、梅玉さんと勘九郎さんと幸四郎さんのターン。勘九郎さんと幸四郎さんってコンビ組むこと多いんだな、と再確認しつつ、舞踊はそれぞれ個性があってこちらも良き。勘九郎さんの舞踊が大好物なので、正月早々に観れて幸せ。
一方、幸四郎さんの顔がイイのは観れば分かるが(笑)それを活かした“ふつくしい表情”をされていたのが印象的だった。今振り返ると、夜の部とのギャップが凄い😂
梅玉さんの舞は、若い2人と違って余裕あるオトナな感じが流石、人間国宝だと思った。
ラストは演劇仕立てになって、歌舞伎の様式美である“だんまり”へ。隼人さんと巳之助さんの曽我兄弟がイケメンで目の保養だった🥹✨
②蜘蛛絲梓弦
ケンケンこと右近さんの渾身の八変化!実は題名は違うのだが、歌舞伎を観始めたばかりの頃、これとほぼ同じ内容の演目を観ていた。⬇️
三代猿之助四十八撰の内『御贔屓繫馬』
大喜利所作事 蜘蛛の絲宿直噺
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26902
そう、四代目のあの日の舞台である。
私を歌舞伎の世界へ招待してくれたのは八代目菊五郎さんだが、歌舞伎って凄い!もっと観たい!と思わせてくれたのは、四代目の猿之助さん。だから、ケンケンの舞台を観ながら、四代目のことを思い出さずには居られなかった🥲
比較しながら、やはり四代目って凄かったんだな〜と思うこともあれば、ここはケンケンの方がサマになるな〜なんて思うこともあり(清元との二足の草鞋な彼ならでは演出もあった)、これは立役と女方を兼ねられる役者のための演目だなとつくづく感じた。
そして、四代目が演じた役よりも多い、末広がりの八役で結末が違っていたのも面白かったのだが、何より科白で明確に「澤瀉屋仕込みの早変わり」と言ってくれたのが、粋な計らいで、心の中で涙した🥲(ここではイヤホンガイドでも科白にご注目と言っていた❗️)
これは余談だが直後の幕間で、横内さんが新年の挨拶で四代目に触れているのを見つけた。
https://www.tobiraza.co.jp/blog/entry-1026.html
(てか、フォローしてるのに気付かなくてすみません💦年末年始ドタバタしてたんでね、色々と苦笑)
みんな言葉に出さない(出せない)だけで、忘れてはないんだよね。てか忘れた日なんてないんだよね。生きているからこそ、その未来に期待しちゃうけど、横内さんが伝えてくれた内容を読んで一瞬高まった心が落ち着いた。これからもファンは許しても世間は許さないだろう。だから、“生きててくれた”、今想うのはそれだけで良い。
③実盛物語
先ほどのケンケンに気持ちを持って行かれたまま鑑賞することに😂(私の本命は勘九郎さんだが、昼の部はやはりケンケンがMVPだよなァ😌👍✨)
源平の史実を元にしながら、切り落とされた片腕を巡ってのファンタジー要素も加えた作品。ただ、ただ、白塗りの勘九郎さんがカッコ良い。役柄も良いお役で、ずっと舞台上に居るので見応えあり🥹
その反面、七之助さんの出番がアレだけだったので、逆にビックリ😅
でもこの演目のMVPは子役の子だろうなァと。巳之助さんのご長男ということで、将来有望!
【夜の部】
①女暫
歌舞伎十八番の一つ『暫』の主人公を女方に変えたパロディ版。過去に当代團十郎さんの『暫』を観ていたので、内容はほぼ一緒だけど、元ネタをいじったパロディ部分は楽しめたし、何より七之助さんがチャーミングだった🥰
この演目では、あの芝のぶさんが久々となる立役で出演している。普段は女優さんにしか見えない芝のぶさんだが、今回はあまりの美少年っぷりに、これぞまさに『年齢不詳』という感想が思い浮かんだ。
…恐るべし。
幕が閉まると通常は主人公が、歌舞伎の様式美の一つである「六方」を踏んで花道から退場するのだが、緊張から解かれた七之助さんは「疲れた〜」と座り込み、普通に楽屋へ帰ろうとする(笑)。そこへ、この演目の舞台番役(!?)である幸四郎さんが登場し、幸四郎さんの六方講座という名のコントが始まったので、大いに楽しませてもらった😂
こういう役を演ってる時の幸四郎さんって、ホントに楽しそうでほっこりする(この後の油地獄とのギャップよ!😂)
あと歌昇さん、昼の部でもそうだったけど、相変わらず誰よりも腰の位置(重心)が低くて、誰よりも型が様になっていた。ブラボーである👏
②鬼次拍子舞
松緑さんと萬壽さんの舞踊劇。ここは素直にベテランの芸に酔いしれた。萬壽さんの赤姫姿は貴重かしら?何処となくしたたかな女な雰囲気があって、これはベテランならではかと。松緑さんは衣装が明らかにスイカ🍉カラーだったのが印象的😂
③女殺油地獄
実は昔、こんなものを観ておりまして⬇️
■みきくらのかい〜女殺油地獄〜
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26833
インパクトあるタイトルなだけに、ずっと気になっていた演目。
今回はWキャスト制で、この日はAプロの幸四郎さん&新悟さんバージョン。内容は、顔がイイだけのダメ男が借金で追い込まれて、顔見知りの油屋にて強盗殺人を犯すまでの過程を描いたものなのだが、油を使った壮絶なクライマックスは想像以上だった
…。
義太夫が入るので、まさに歌舞伎らしさがあるのだが、なんだろう
…下手な現代劇のドラマを観るよりも、堕ちていく人間と、理不尽に殺される人間の心理描写がリアルに伝わってくるような気がして、一気に今が正月であるということを忘れさせてくれる作品だった😱💦
(確かにこれは、演目は素晴らしいけど、時期に関しては賛否あるでしょうな😂)
お吉が幼い子供を遺して死ねないと命乞いをした時に、与兵衛は与兵衛で、連帯保証人の継父に迷惑かけたくないって自分勝手な言い訳をするんだけど、今まさにそれ以上に親不孝な事をしようとしてる事に気付いてないところが、何とも愚か。
話は与兵衛が金を盗んで逃げていく所で終わるが、この直後、変わり果てたお吉を見つけた時の家族のこと、真実を知った与兵衛の両親のことを考えたら、、、
事件を引き起こす短絡的な人間の脳内を垣間見たような気分になりつつも、この直前には、息子を想う両親の場面もあったので、切ない話でもあるなァと感じ、だから今でも残る名作なのだろうと思った🥲
にしても、幸四郎さんはこういう役が上手いよね。この日は1日通して色んな表情を魅せてくれたけど、これが一番のニンなのかなと思った。『朧の森に棲む鬼』を観てから、幸四郎さんの悪役に対する好感度上昇中。この演目も幸四郎さんで観れて良かった。
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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