ミノル
2026-01-04 15:02:55
916文字
Public しんらぶ/二次創作
 

ハッピーバレンタインな話・2

しんらぶ /たぬまさ前提、まさちゃん+ちょうぎちゃん(まさちゃん視点)/超短文
◆別ゲームのキャラ同士によるクロスオーバー作品です。都合のいい捏造いっぱいです。苦手じゃない方だけご覧ください。

2ってあるけど続き物じゃないです。タイトル思いつかなかっただけです。他にいいタイトル出たら変えます。
弊屋敷のまさちゃんとちょうぎちゃんは魁初日からいる勢なので仲が良いんだという主張。

「まーさちゃん!」
夕刻、屋敷の警備をしてると、八文字ちょうぎさんがやってきた。
「警備当番、お疲れさま~! はい、ハッピーバレンタイン!」
そういって渡されたのは、可愛らしくリボンで飾られた包み。多分、中身はチョコレートのお菓子。
バレンタインだから今日は皆でお菓子を作るのだと、他でもない彼女が言っていた。私も誘われたけど、まず柄じゃないし、お菓子作り自体ちょっと面倒だし、ちょうど警備の当番もあったので断ったのだ。

でも……
「ふたつ?」
渡された包みはふたつあった。私はひとりだから、ひとつでいいと思うんだけど。
「うん、ちょうぎちゃんからまさちゃんへフォーユー!の分と、まさちゃんが同田貫さんにフォーユー!する分」
ちょうぎさんはにこにこと当たり前のように言ってきた。
「同田貫の分は何で?」
贈り物を私にくれるのは、素直に嬉しい。でも同田貫の、しかも私が彼にあげる分って何だろう? ちょうぎさんと同田貫がプレゼントを送るような仲だったとしても、それならちょうぎさんから渡せばいいと思うんだけど。
「今日はまさちゃんが警備当番してくれたから、他の子がお菓子作りに専念できたんだもん。そのせいでまさちゃんだけバレンタインできないなんておかしいでしょ!」
だから、ハイ!とちょうぎさんがふたつの包みをずいと差し出す。

別に私も同田貫もバレンタインとか柄じゃないし、そんなの気にしてない。
でも、と差し出された包みをじっと見る。
きっとちょうぎさんは、私と同田貫にもバレンタインを楽しんでもらいたくて、自分が渡す分の他に、わざわざ作ってくれたんだ。
イベント事を皆で楽しみたい、楽しませたいとしてくれる彼女の心づかいに、寒い夜風で冷えた体の内側が、ほんのり温かくなる。

……せっかくお膳立てしてもらった事だし、たまには乗ってみてもいいかな。
「分かった、なら有難くいただくよ」
包みをふたつとも受け取ると、ちょうぎさんが元気に笑った。

当番が終わったら、彼に会いに行こう。
柄じゃない事して、驚くだろうか、呆れるだろうか。でもきっと、悪い顔はしないと思う。
あいつも私も、実は甘いのだってイケるクチなんだから、ね。