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MN*B
2026-01-04 03:00:38
1319文字
Public
宗おに:二次創作
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「カミサマらしい御言葉だったでしょ?」/書き初め・ウラ
正式な設定じゃないのにいいのかなぁと思いつつ、パッションで書きました。
解釈が合ってるかは分かりません!好き勝手に書きましたごめんなさい!!
「存外、この小さい姿も気に入ってるよ」
信徒からの参拝や礼拝のようなナニかの列が途切れてから少し、その存在は空白を埋めるように話し出す。
教主と呼ばれる男は、視線を一瞬だけ斜め下に向け、またすぐに別の場所へ向けた。壁のシミでも見ていたほうがマシだと言わんばかりに。
「だって、敬虔で熱心な信徒ほど
首
コウベ
を垂れるんだ」
唯一の聞き手の反応すら構わずに、その存在
……
小さな蛙の姿をした存在は話し続けた。
「本人達は気がついちゃいないんだろうけど、その目によく映るよ。
この姿
おれ
は」
そばに立つ男は黙ったまま、その声を無視する。彼も日頃は教主としてその存在を『我が主』と呼ぶが、実際はぞんざいに扱っていた。
「キミのようなヒトは皆、俯いて下ばかりを見ているよね。この位置はそんな視界に入りやすいんじゃないかなって気がついたんだ」
救いを求める者は皆一様に、両手を組み、頭を下げ、時には膝をつき、終いには目すらも閉じてしまう。
そんなんじゃ、誰の手も取れないし、先は見通せず、進めもできないで、光すらも映らなくなる。
それを悲しむでもなく嬉々として語る様は、そんな在り方すらも愛しいと可愛がっているつもりのようだ。
そうやって、カワいそう、カワいそうと鳴く姿はバケモノと呼ぶに相応しい。
……
男は堪えきれなくなったのか、苦虫を嚙み潰したような表情をして、その存在を唾棄する。
「やはりお前はカミサマなんて器じゃない」
「いいじゃない。キミだってたくさん見上げてもらってただろう?」
「お前と一緒にするな」
「一緒だよ。だってキミは下に居ないと見てくれもしないじゃないか」
その存在は『キミがヒトの目に映る為に上に居たがるように、キミの目に映る為に下に居るんだよ』と、そんな屁理屈で責任転嫁を計った。
「自分で目線を合わせることもできなくて、相手の為に膝をつくことだってイヤなクセに」
「ヒトのことを下に見ているのはお前だ。膝をついてやらなきゃ目線も合わないと考えているんだろう、それこそカミサマのように」
「ベツに上を見ろって言ってるんじゃないよ。前とか横を見たらいいのにって言ってるんだけどな」
男の背後から「ばあ」と声がして、和装姿の青年が現れる。そして、教主と呼ばれる男の顔を横から覗きこんでみせた。
無邪気な子供のように無害なフリをして笑う、その姿を男は鼻で嗤った。
「結局は自分を見てほしいだけじゃないか」
「
……
アア、そうだね」
その存在は出していた舌をぺろりと仕舞いこむ。それから、うっそりと微笑んだ。
「でも、キミが下にきたんだよ。だからキミはおれを見つけたんだ」
空気が軋む。男の醸し出す気配が剣呑になったのにも気がつかずに、その存在は言葉を続けた。
「キミと初めて会った時がそうでしょ? 上から落ちてくるんだから」
「
……
見つけたんじゃない。お前が勝手に関わり合いに来たんだ」
負け惜しみの如く吐き捨てて、男はその場を去っていく。ハイヒールの靴が立てる硬い音が、彼の苛立ちを示すようにカツンコツンと一際大きく鳴る。
そんな後ろ姿を追うように、けろけろと、一唱分の蛙の鳴き声が響いた。
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