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音無 馨(おとなし かおり)
2026-01-03 20:59:16
1923文字
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【⚠️終章完走後推奨】こんなふうに始まっちまえフォーリナー章!アビぐだ♀意識のなんちゃって怪文書
「ん〜〜〜〜〜今日も楽しかったな!!」
呟いたつもりが思ったよりも大きな声が出ていたらしい。チラ、と遠慮がちに自身を見遣る通行人の視線に気がついた立香は、ハッとして口を右手で塞ぎながら、それでも笑みを薄くこぼした。藤丸立香には最近、『気の置けない親友』ができた。これまでの生活で友人が居なかった
……
という切ない話ではなく、友人は人並みに居たのだが、こんなにも特別な──『運命的だ』と柄にもない表現が浮かんできそうなほど、親しい友人が出来たのは初めてだった。マシュ・キリエライト。それが立香の親友の名前。
彼女との出会いは数ヶ月前の夏、東京駅だった。カンカン照りの日差しの中、
何故か
・・・
一般参加しようと思い立ったコミケへの道中、道行きを確認しようと駅の掲示板や自身のスマホを交互に眺めながらウロウロしていた時、向こうから大きなキャリーケースを引きずり、淡いピンク色のショートヘアーを乱しながら歩いてくる少女と目が合った。それがマシュだったのだ。
から始まる終章後、フォーリナー章導入欲しいっす先生!!アビぐだ♀要素マシマシでお願いします。巌窟王が何かを託した(ホントに何)女、フォーリナー章で重要じゃないわけないからな──。ところでエンディングの東京駅ってアレ夏かな!?夏かな〜と思って書いちゃった!!日差し眩しそうだったし!!
このあと、自宅(一軒家、イド章みたいなやつ)に帰宅した立香は、玄関戸口前に誰かが立っていることに気が付く。まるでおとぎ話に出てきそうなお姫様、はたまたビスクドールのような。金の長い髪の美しい、それを際立たせる漆黒を身にまとう少女を。立香がその土地に馴染まない、浮いた少女の姿をまじまじ見つめていると、少女がくるりと振り向いてパァッと顔を輝かせた。思わず立香は前後左右を確認したが、己以外に人はおらず、少女は明らかに立香に微笑んでいる。おそるおそる「わ、わたし
…
?」と呟きながら少女に近付くと、少女は満面の笑みで頷いたが、続く立香の「どちらさまでしょうか
…
?」という言葉に唖然とした顔をしたあと、本当に酷く、少女を知らぬ立香も罪悪感に満ち溢れるほどの哀しげな顔で俯いたため、立香は動揺してワタワタと妙な挙動をしてしまう。
「だあ〜ッ忘れててごめんなさい!!いま!!いま思い出します!!」
「いいえ
…
いいの、私がうっかりしていました。忘れていていいことなのよ」
「で
…
でも
…
」
うじうじと引き下がれずにいる立香をよそに、少女は顔を上げて立香を見つめる。
「ああでも
……
マス、
……
立香さんは本当に凄いわ。やり遂げてしまったんだものね」
「やり遂げる
……
とは」
要領を得ない少女との会話に疑問符を並べながら何故か離れられずにいる立香をよそに、立香の向こう側にいる『誰か』に向けて少女は語り続ける。
「すべてが元通り、何なら、元よりも好転しているくらいあるわ。マシュさんなんて特にそうじゃないかしら。本当に凄いことよ、まるで夢のような
…
そう、夢のよう
…
でも、その夢を醒まそうとする『悪い子』たちが──来たわ」
「
……
え?」
少女の視線の先を追うと、立香の背後に異様な怪物が、その巨躯を引き摺るように近付いてきていた。昼と夜の境界──黄昏時の向こうから。
「
……
え、
……
え
……
あ」
恐怖で身体がガタガタと震える立香の目を覆う、ふわりとした何か。先ほどの少女が後ろから、手のひらが隠れるほど長い袖の腕で隠したのだ。
「見てはダメよ立香さん。どうぞ私だけをご覧になっていて。そして──私にしっかり捕まっていて」
そう言うやいなや、少女の背後に大きな門が顕れる。厳かに開く扉、開かれた門の向こうへ、少女は立香を抱き込み後ろに倒れ込むようにくぐっていく。立香の足が門の奥へ消えた瞬間、勢いよく扉は閉められ、怪物たちの手を触れることもなく門はその姿を消した。まるで始めから誰もいなかったように、街は沈黙した。
【藤丸立香】突如謎の美少女と行きずり逃避行をするハメになったどこにでもいる(自称)凡庸ガール。まるで最近読んだ同人誌みたいだ
……
!?こんなとんでもない目に遭うのは初めてのはずなのに異様に危機管理能力が高いし敵の攻撃に対する反射神経も良い。これが私の秘めたる力ってやつ!?になっている。
【謎の美少女もといアビゲイル・ウィリアムズ、通称アビー】
明らかに立香のことを立香以上に知っている謎の美少女。立香の一挙手一投足を楽しげにそして哀しげに見つめるため「なんかもう知ってるなら全部話しちゃってください」と立香は事あるごとに伝えているが、アビーは何とも言えない顔で首を横に振るだけなのだった。
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