2026読書・映画記録

今年も楽しみます

2025

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1「1日10分のごほうび」
 たくさんの作家さんたちの名作を一気に読める喜びがある1冊。特に面白かったのは田丸雅智作「海酒」「綿雲堂」どちらも不思議なお店が舞台となっており、あるなら行ってみたい、覗いてみたいと思わせる、幻想的なのにどこか現実味のある世界にわくわくされられました。


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1 ラストマン / FIRST LOVE
 この物語の根幹にあったミスリードが明かされた瞬間、とてもハッとさせられました。それを導き出したのはまさに、皆実刑事の愛でした。アクションは映画ならではの迫力があって、ヨウちゃんがんばったな〜の気持ちです。
何度も何度も重ねられる北海道ネタは、ヨウちゃんファンとしては、どうしても笑いを堪えられなかったです。

2 ほどなく、お別れです
 ポスターに綴られたキャッチコピーは「もう二度と会えない、あなたへ」 けれど、この物語を観終わった後、いつかまた会いましょうとその続きを言えるようにありたいと思う。そう思って前に進めるよう、背中を押し合うための儀式、それがお葬式なのではないかと説いてくれるお話でした。主人公たちの優しさが、ご遺族たちが悲しみごと抱え込んで進めるように導いてくれます。その瞬間に、涙が止まらなくなる。浜辺さん、目黒さんのお声が、染み渡るような感覚を味わいました。

3 新劇場版 銀魂 / 吉原大炎上
 わたしが大好きなものがそこにありました。下品な笑いも、人情を突く涙も、血肉を湧かす戦いも。「銀魂」と呼ばれたものが2時間の中に。
映画の中にこの"らしさ"をすべてを収めるため、本来登場しないキャラが出てくるというオリジナルの展開があったけど、それがこの物語の本筋を支える骨組みとなっていて原作・アニメとはまた違う、気持ちよさが感じられる幕引きになっていたと思います。これは銀魂らしさを理解してないと難しいこと。「これが銀魂だからね」を追求する人たちが集まったからできた一作でした。

4 スペシャルズ
 殺伐とした暗い任侠世界に、ダンスと絆が光を差す話だったのかなと思います。裏社会を生きる主人公たちがそれぞれ抱えている後ろめたさやしがらみを、ただ楽しむことを目指したダンスが解放してくれる。仲間と共に楽しむ瞬間の喜びが伝わってくると、こちらも手拍子をして楽しみたくなります。
 でも、彼らがしてきたことは簡単には許されるものじゃないし、悪い人たちがいるから約束は簡単に覆る。そのため、とある報復的シーンが生まれてしまう。正直とてもショックだった。この終わり方しかなかったのかなって、もやもやは拭えない。
 けれどこの作品は、ただのハッピーエンドを目指したわけじゃないのかなと捉え直してみた。そう考えると、彼らは過去のしがらみからは確実に解放されていたなと思う。
 アクションのレベル、とても高い。ダンスについてはセンター2人が圧倒的すぎてすごい。昭和ソングがいい味を出していた。キャスティングにも、くすっと笑える場面がある。よい要素が揃っていたからこそ、クライマックスから結末にかけてで一気に「何を見せたかったのか」に疑問が残ったなと思いました。

5 ゲキ×シネ 紅鬼物語
 当選せず現地で観劇できなかった一作だったので、今回ゲキシネとして地元で公開され、観ることができてとても嬉しく思います。
 喜劇と悲劇と活劇のバランスがよかったです。登場人物たちの一挙手一投足から表情までを、誰が観てもその意味が汲み取れるように映像としてまとめてくれているので、とても観やすく分かりやすく、そして物語の世界へとのめり込みやすかった。飽きが来ないという言葉が相応しい、怒涛の展開。
 特に柚香さん演じる紅子の人間離れした美しさや鬼気迫る様子には、舞台上の者たちのように目を奪われる。拡樹さん演じる蒼を始めとする都の男たちと鬼との殺陣は、画面越しでも感じる迫力があり、目が離せない。
 相手を愛し、生きていてほしいと願うことが、自分や相手を苦しめることになるという重い悲劇の結末に、涙が出ました。柚香さんと拡樹さんだから、紅子と蒼として在れたのではと思います。そう思わせるチカラがありました。

6 木挽町のあだ討ち
 東映の髄を感じさせる、ミステリ時代劇。
 仇討ちで終わるのではなく、仇討ちから始まる。タイトルが既に回収されたところから、一体何を起こるというのか、とじわじわ引き込まれていく構成。
 この物語のすべてが詳らかになったとき、「仇」ではなく「あだ」と題されていることへの爽快さを感じました。渦中の人間の証言が増えるにつれ、謎のヒントが繋がっていき、最後は「やはり!」と思わせるわくわく感もありました。
 探偵然と探りを入れる役どころを演じた榎本佑さんがよかった。チームバチスタシリーズの白鳥っぽく、相手の心の隙をつこうとする感じに面白さがありました。
 エンディングでは椎名林檎さんの「人生は夢だらけ」が流れたのも気持ちよかった。登場する役者たちだからこそ創り上げられた「あだ討ち」だと歌ってくれているように思います。

7 プロジェクトヘイルメアリー
 王道SFの面白さを濃縮した時間でした。
 主人公が、訳のわからぬまま、自分が宇宙を漂う目的と行く末だけを理解しているという立ち位置があるからこそ、同じような立ち位置にある宇宙人と絆を深めていける。
 このお話は絆の話なんだと思う。絆の中を生きていくことが自分を生かす。主人公は地球ではそれができなかった。でも宇宙の孤独の中で出会った、ただ一人の友人にそれを見出した。
 彼はきっと自分の生き方を考え続けるのでしょう。『3時間』なんてあっという間の時間ではなく、もっともっと長い時間をかけて。彼の友人は、その時間を待ち続けてくれるから。

8 名探偵コナン ハイウェイの堕天使
 女神が自分像と向き合う話でもあったかな、なんて思います。周りからの期待や羨望を理解して、堂々と立ち振る舞っているけど、それだけの人ではないと描いていた印象。彼女が強いのは、誰かの優しさを知っているから。弟や弟の友だち、気の置けない同僚が、彼女のことを思って接してくれる。だから彼女はそれに応える。そんな姿が清々しく、惚れ惚れするほどカッコいい。
 対する犯人は、誰かのためにではなく自分のために動いている。その対比的な構造がキャラクターたちの魅力をより引き立てるものになっていました。
 そしてエンドロールのあの言葉には、製作陣の愛があって、泣きました。田中敦子さん、ありがとうございました。