ここ
2026-01-02 10:30:23
7170文字
Public 小説
 

【シドリン】深淵に沈む🔞

ブレワイ時空。リーバルと結婚していた未亡人リンクをシドが手に入れる話。明るくはないです。
※リバリン前提のシドリン。描写はシドリンのみ

【⚠️18歳以上のみ閲覧可】

 厄災がハイラル王家の姫巫女と退魔の剣の騎士によって封じられ、ハイラルには平和が訪れていた。ゾーラ族の王子であるシドは百年前の厄災復活の日、愛姉であるゾーラ族の王女ミファーを喪っていた。その後百年に渡りミファーの魂は厄災に乗っ取られた神獣ヴァ・ルッタの内部に囚われていたのだが、それを件の退魔の騎士リンクによって救われたのである。
 ハイラルが平和を取り戻してはや数ヶ月。シドは姉を喪った悲しみを抱えつつも、自身の新たな親友となったリンクとの交流を重ねることでその痛みを癒していた。リンクとは、幼い頃にも会ったことがあった。姉ミファーの優しい眼差しの横に立つ、今と変わらぬ稲穂色の髪をした彼を覚えている。
 あの頃は姉の横で見上げるだけだった彼のことを、今は自分の隣で見下ろしているのが不思議な感覚だった。シドは父王ドレファンには及ばぬものの並のゾーラ族に比べれば遥かに大きく逞しく成長していた。そのおかげで、リンクを背に載せて荒波を泳ぐことも、片手に抱え上げることも容易にできる。幼い日の記憶の中に残るリンクはいつも固い表情をしていた気がするが、今シドの横にいるリンクはそうやってシドが戯れに抱き上げれば笑いながらじゃれついてくるような無邪気さを持っていた。無防備に向けられるリンクの笑顔は、喪失感を隠したシドの心を温めた。抱きしめた際にふわりと香るリンクの匂いもシドは好きで、もっと嗅ぎ取ろうと頭を擦り付けてはリンクに「痛いよシド!」と笑いながら叱られる。リンクとのそんな他愛も無い触れ合いが、今のシドにとっては何よりも癒しになっていた。




 近頃、シドには悩みがあった。ゾーラの里を訪れたリンクとよく過ごす東の貯水湖にプカリと浮かぶシドの眉根に僅かに皺が刻まれているのを、貯水湖に膝から下だけをつけて水の冷たさを楽しんでいたリンクは見逃さなかった。
「シド、どうかした? さっきから浮かない顔だけど」
「すまないリンク。実は少し考え事をしていてな」
「考え事?」
「ああ、実は……
 シドは最近自身を悩ませている事柄について、リンクに打ち明けた。最近、周囲がシドに対して「恋人を作ったらどうか」とことあるごとに勧めてくるのである。
 喪った愛姉ミファーの影を追うようにリンクとばかり戯れていることを、周囲が心配しているのはわかっていた。傷を舐め合うのではなく、慰めとなる心の支えを得るべきだと。ゾーラとしてはまだ年若い部類に入るシドに、皆親切心からそう進言した。
 シドはゾーラ族の王子であり、いずれは父王ドレファンの跡を継ぎゾーラの里の王として里民を導く立場となる。その時には通例として他里の姫君を迎えるのだが、寿命の長いゾーラ族のこと、それはまだまだ予測がつかないくらい先のことであった。正式な伴侶を得るまでの長い間、人寂しさを慰める恋人を作るのは確かに理に適っているとは理解できる。しかし、シドには正直ピンとこない話でもあった。

「ふーん」
 貯水湖の淵に腰掛けながらシドの話を聞いていたリンクは、あまり興味がなさそうな反応を返した。ハイリア人であるリンクはゾーラ族に比べて遥かに寿命が短い。リンクは厄災との戦いの中で百年の回生を経ていたゆえに今このように成長したシドと同じ時を過ごしているが、本来であればとっくに寿命を迎えているはずなのだ。いずれにせよ、リンクはハイリア人で言えば結婚適齢期に差し掛かっているはずだった。シドなんかよりもよっぽどこういった話に真剣に取り組まなければならない年頃のはずである彼の気の抜けた返事にシドは苦笑した。そしてすでにわかっていることではあるが、あえてリンクに問いかけたのだ。「君はどうなのだ?」と。
「あぁ、言ってなかったよね。俺、結婚しているよ」
「ゾッ!?」
 リンクの答えにシドは絶句した。驚愕と衝撃のあまり、一瞬溺れかけたくらいである。シドはゴホゴホとむせながらも貯水湖の縁に泳ぎ寄り水中から身を上げた。目の前でまさに「ゾーラの川流れ」を見たリンクが目を丸くしているが、それに構わずシドは問い詰めた。
「い、いつの間に!? いったい誰とだ、リンク!?」
「えっと、百年前に。リトの英傑のリーバルと」
「リトの英傑……!?」
 リンクは「シドも小さい時に会ったことがあるんじゃないかな」などと言うが、そう言われてもほとんど記憶がない。幼く小さなシドにとって、姉の横で見慣れていたリンク以外の異種族は皆未知で恐怖の対象だったのである。
……リンクにそんな相手がいたとは知らなかったな。正直、妬いてしまうゾ」
 拗ねたように口から出た言葉は本心だ。けれどリンクはこんな時ばかり澄ました笑顔で「そう? でも誰にも言ってなかったからね」などと言う。百年前ですら他の誰にも知られていなかったこれを、伝えたのはシドが初めてなのだと。
「リンクは男が好きなのか?」
 シドの問いかけに、リンクは小さく「わかんない」と答えた。
「でも、きっかけはリーバルにアプローチされたことで、なんだかんだ一緒に過ごすうちにそういうことになって。それまで誰も好きになったことがなかったから比較はできないけど、俺、リーバルが好きだったよ」
 はみかみながら答えるリンクの言葉に、シドは自身の中に民を導く王族としてあるまじきドス黒い感情が湧き上がるのを感じていた。語るリンクの横顔は美しかった。本人が自覚しているのかは定かではないが、それはシドには見せたことがない、特別な男に向けたものだった。
 リンクにとって、自分が一番の存在であるという驕りがあった。シドにとってのリンクが唯一無二になっていたからこそ、リンクの中に他の男が、否、リンクがすでに他の男のものになっていたということに怒りすら感じたのである。
 リンクのことをそういった目で見てきた自覚はないのに、いざリンクが他の男の所有物だったと、心の中にまだその男が生きているのだと知った途端、シドの中に眠っていた征服欲が目を覚ましたようだった。自身を見つめるシドの瞳孔が、獲物を見つけた捕食者のように細く鋭くなったことにリンクは気づいていない。

「リンクは、その男に抱かれていたのか?」
「急に何だよ」
 シドの不躾な質問にリンクは眉根を寄せた。敬うべき他族の英傑を「その男」呼ばわりするのも、王族としてきちんと躾を受けてきた普段のシドらしからぬと思っただろう。しかしシドはそんなリンクの嗜める目線を無視して質問を重ねた。
「気になるゾ。君はその小さな身体に男を受け入れたことがあるのか?」
……そりゃ、結婚してたんだから。そういうこともそれなりにはしたけど」
「その男以外に経験は?」
……ない。ってか、なんでそんなことを聞くんだよ!」
 シドの直球すぎる質問に、リンクが律儀に答えながらも顔を赤くして怒る。その赤く染まった顔が、この時のシドにはとてつもなく美味そうに見えた。
「では、欲求が溜まっているんじゃないか、リンク?」
「はぁ……!?」
「回生の眠りから目覚めて以降、そういう欲を発散できていないだろう?」
「そ、れは……
 ……そうだけど。図星だったらしいリンクは、数秒言葉に詰まった後小さくそう吐き捨てる。
「それは不健全だゾ!!」
 シドは叫んだ。その勢いに驚いたリンクの身体がびくりと跳ねたのを押さえ込むように目の前の両肩に手をかける。
「溜め込みすぎるのは良くないゾ、リンク! そうだ、俺に手伝わせてくれないか!?」
「な、なにを」
「もちろん、君の身体に溜まった熱を発散する手伝いをだゾ!」
「おいシド何言って、ッ、おいってば……ッ!」
 シドの声は明るく、快活ですらあった。だがその瞳は一切笑っていない。当然の困惑を見せるリンクをシドは自身の剛腕を持って半ば引きずるように、貯水湖の傍に備え付けられたベッドへと放り込んだ。基本的に水中で眠るゾーラ族にとって馴染みのないこのベッドは、百年前にリンクのために誂えられたものだという。リンクはそれなりの抵抗を見せたが、体格差のありすぎるシドにとってそれを封じることは容易かった。布で身体を隠すことを基本とするハイリア人であるリンクは、それらを剥ぎ取ってしまえばここから逃げることも叶わない。こうなったら引かないシドの強引さを理解しているからか、もしくは全裸にさせられた羞恥からか、「本当に、シド、お前、覚えておけよ……!」と震える声で吐き捨てながらも次第にリンクの抵抗は弱まった。

 剥き出しになったリンクの身体は、なるほど「男に抱かれること」を覚えている身体だった。百年の回生を経ても、リンクの身体のそこかしこにはかつてリンクを所有していた男の痕跡が見える。
 それはたとえば服を剥ぎ取る際に触れた耳や首筋、腹やその他の皮膚の薄い部分が性感帯であるらしいこと。繰り返し啄まれたと思われる胸の頂がぷっくりと赤く膨らんでいること。ハイリア人に比べればはるかに長大であろうリトのペニスを受け入れられるように慣らされ使い込まれたことが窺える後孔が、他の皮膚に比べて色濃く、そしてまるで女性器のように縦に割れていることなどである。
 シドに下の世話をされる赤子のように両脚を抱え上げられたうえ、露わになった恥部をまじまじと見られる羞恥にリンクは顔を背けて震えていた。しかし白く薄い腹の上にあるリンクのペニスはそんな強引なシドの手にも快楽を拾いとったのか、ゆるく反応しているのがわかる。
「リンク、勃っているゾ? やはり欲求不満なのだな!」
「いい加減にしてくれ……
 リンクは顔を背けたまま、呻くように言った。稲穂色の髪から覗く尖った長い耳は真っ赤である。
「しかしリンク、君のここは今も柔らかく湿っているようだが」
「ぁ、あぅ……ッ」
 シドは縦に割れたリンクの後孔に指を突き刺した。リンクが腰をくねらせて小さく息を吐く。リンクの肉壺はシドの言葉の通り滑っていて、細くはないシドの指を柔らかく受け止める。
「本当に他の男に抱かれていないのか?」
「だ、抱かれてない……!」
「ではどうしてこれほどまでに柔らかいのだ?」
「そ、それは、前だけじゃうまくイけなくて……ッ、その、自分で、そこを……ッて、わかるだろ……!!」
 リンクが半泣きになりながら怒鳴る。シドは理解した。男に抱かれる身体に作り変えられたリンクは、その快楽を求めて自身の尻を弄っているのだ。目の前の小さな孔にリンクが白い指を埋めて自慰に耽る様が脳裏に浮かび、シドは下腹部の一点に血流が集中するのを感じた。シドにとって、ハイリア人は性愛の対象ではない。なのになぜか、目の前のリンクにはたまらない興奮を覚えている。裸になったことでダイレクトに嗅ぎ取れるリンクの体臭がいけないのかもしれない。匂いにそそられるように下腹部のスリットが緩み、収まりきれなくなった二本のペニスがボロンと弾き出される。
「ッ、な、何だよそれぇ……!」
 シドのペニスを初めて目にしたリンクは悲鳴をあげた。
「知らないか? ゾーラの中にはこれを二本持つ者もいるんだ」
「知るわけないだろそんなの……!」
「そうか。ところでこれを君に挿れていいだろうか?」
「はぁ!? ちょ、待てって、」
「きっと君が期待するより深いところまで届くと思うのだが」
 シドは先走りに濡れた二本のペニスを変わるがわるリンクの後孔に擦り付けた。ただでさえ柔らかかったそこがシドの先走りで湿り、決定的ではないが絶え間なく与えられる刺激に反応したかのようにヒクヒクと縁を震わせる。
「期待、してない……ッ、してないってば、ぁッ」
「ここまできて我慢させるなんて酷いゾ、リンク!」
「ッここまで、押し切ってきたのは、ぁ、シドじゃないか! ッて、あ♡ はい、入って、るッ♡ ぅう゛♡♡」
「おお! リンクのここが俺のモノを飲み込んでいくゾ……!」
「やぁ゛ッ♡ なにこれッ♡♡ こんなの、ぉ゛っ♡ 知らない゛ぃ゛ッ♡♡♡」

 リンクはかつて慣れ親しんだモノと異なる形のシドのペニスに恐怖しながらも、ずっと求めていた刺激に身体が悦ぶのを止められない様子だった。シドはリンクの肉壁が望むままにペニスを根本まで捩じ込んだ。もう一方のペニスはリンクの手に握らせ、愛撫するように言いつける。
「ほらッ、リンク! ちゃんとこっちも握ってくれッ!」
「ぁあ゛っ、シドのちんぽッ♡ 熱いっ♡ お腹いっぱいッ……!♡♡」
 リンクは手に感じる凶悪な肉棒と同じモノを自身の腹の中に受け入れいていることを思い知らされ、痺れるような興奮が背筋を駆け上がるのを抑えられなかった。かつて生涯を誓い合ったかのリトの英傑に愛された身体が、その痕跡が、シドのもたらす圧倒的で暴力的な快楽の波に上書きされていく。
「リンクッ、出すゾ! 一滴残さず受け止めてくれッ!」
「あ゛あッ♡ くる゛ぅ♡♡ シドのせいえきッ♡♡ きもちぃ、んぁあ゛〜〜〜ッ!!♡♡♡」
 シドがリンクの腰に指先を食い込ませながら一際強く腰を打ちつける。リンクは大量に注がれるシドの精液を腹の奥で受け止めながら甘く絶叫した。タプタプと音が鳴りそうなほどたっぷりと注がれた精液にも感じているのか、うわごとのように「きもちいぃ♡」と何度も繰り返す。
「ああ、俺も最高に気持ちいいゾ!! こんなにも気持ちいいのだから、これからもこうして睦み合おうじゃないか!!」
「んぁ……♡ ……はぇ? な、なに言っ、ん゛ぉおお゛ッ!?♡♡♡」
 シドは惚けたリンクの中から勢い良くペニスを引き抜いた。射精してもなお内部をみっちりと埋めていた質量と熱を急に奪われた媚肉が切なさに戦慄く。ぽっかりと空いたリンクの後孔はシドの放った精液をぶびゅびゅッと垂れ流しながら物欲しげな収縮を繰り返す。
「ぁ、あひぃ……ッ♡♡」
「ほら、君がその手で大事に育ててくれたモノがもう一本あるゾ、挿れて欲しくないのかッ?♡♡」
「あ……♡ ……い、挿れりゅッ!♡ シドの極太おちんぽ♡♡ もっと欲しいッ♡♡♡」
「じゃあこれからも君を抱いていいんだな!?♡」
「い、いいからぁ♡♡ いいから挿れてッ♡♡♡」
「最高だゾ、リンクッ!♡♡♡」
「ぉ゛〜〜〜〜〜っ!!♡♡♡♡」
 先に放たれた精液を泡立てながら再び挿入されるシドのペニスに、リンクは射精せずに達した。その絶頂の深さを示すようにリンクの薄い腹がベコベコと忙しなく上下し、凹むたびに腹の中に咥え込んだシドのモノの形を浮かび上がらせている。
「あぁ、リンク……。皆が俺に恋人を勧めてきた理由がやっとわかったゾ」
 リンクの内蔵をかき分け、内側からの征服を主張する自身の肉棒の形に膨らむリンクの下腹部をシドが優しく撫でる。目をギラつかせながら、シドはどこかうっとりとした口調で「こんなにも愛おしい気持ちになるのだな」と呟いた。しかしその声は、許容値を超えた快楽に白目を剥いて失神したリンクには届いていなかった。


***


 シドの手元に、一通の書状が届いた。それはリトの村の戦士、テバから送られたものだった。厄災後もハイラルに住まう種族間の連携は重要事項のひとつである。その一環で、それぞれの種族の代表としてシドとテバは度々情報交換を行なっていた。
 手元にある書状からは、いつになく高揚した雰囲気が読み取れた。やや粗雑さのあるテバの文字が伝えるところによると、リトの村で「英傑リーバルの日記」が発見されたのだという。
『日記にはリーバル様の生前の想いが赤裸々に綴られているんだ。リンクのことも書いてあったから、アイツにも読ませてやりてぇと思っているんだが』
 文面からは、テバがかの英傑へと向ける敬愛が滲んでいた。シドはそれを読み終えると一呼吸し、すぐさまテバへの返信をしたためた。日記の存在を、リンクに知らせないように頼むためである。当然訝しむであろうテバを納得させるための言葉はいくらでも用意できた。
──リンクとリーバルは大層険悪な仲であったため、リンクはそれを忘れたがっていること。
──死者の心の内を暴くのは当人への冒涜であり、かの英傑もそれを望まないであろうということ。
──そして何より、リトの英傑にまつわる秘め事は誇り高きリトの戦士たちの間だけで受け継がれるべきであること。

 単純で気の良い男であるテバは、どうやらシドの思惑通り素直に納得してくれたようだった。次に届いた文には、シドの意見に同意する旨と、シドの思慮深さを褒め称える拙い賛辞が並んでいた。
 テバからの返信を読み終えたシドは、それを部屋に灯したランプの火にくべた。リトの英傑とリンクを繋ぐ細い糸がまた一本、目の前で焼き消えていく。
 すっかりと燃え尽きた紙切れを見届けたシドは目を細め、背後にあるベッドを振り返った。そこには、全身に歯形を残したリンクが気絶するように眠っていた。貯水湖のほとりでリンクを組み敷いてから、もう何度も何度もその細い身体に熱を叩き込んできた。初めは亡き夫を偲んで戸惑う素ぶりを見せていたリンクも、もうシドが与える熱を乞うことになんの躊躇も見せない。リンクの後孔はシドが初めてそれを見た時に比べてもいやらしく縦に伸び、すっかりシドの形を覚えたようだった。

……もう、君には日記など必要ないゾ」
 リンクはもう二度と過去を振り返ることはないだろう。やっと自分のものだけになった小さな身体をもう一度貪るために、シドは静かな呼吸を繰り返す小さな唇に噛みついた。

<了>