【能楽鑑賞】#246 12月特別公演 野老・綾鼓

狂言「野老」 能「綾鼓」

12月特別公演 野老・綾鼓

国立能楽堂
2025年12月24日(水)13:00開演

狂言「野老」(和泉流)
野老の精:野村万作
  旅僧:野村萬斎
 所の者:野村裕基

  笛:藤田次郎
 小鼓:飯冨孔明
 大鼓:國川純

能「綾鼓」(宝生流)
庭掃きの老人
 老人の怨霊:大坪喜美雄
    女御:佐野弘宜
    臣下:宝生常三
    従者:石田幸雄

  笛:藤田次郎
 小鼓:大倉源次郎
 大鼓:國川純
 太鼓:三島元太郎

*・*・*

クリスマス・イブに行われた人間国宝たちによる舞台にて、2025年の観能納めとなりました。



※以下、あらすじはググれば出てくると思うので割愛します。



狂言「野老(ところ)」

相変わらず、フリガナが無いと読めません😂

以前、狂言座で観た時は白頭の小書き付で萬斎さんがシテを務めましたが、今回はノーマルの黒頭で万作さんがシテ、萬斎さんがワキ、裕基くんがアイという野村家親子三代夢の共演🥹

小柄な万作さんが演ると滑稽さの中にも可愛らしさも感じる🥹


ちなみに前回の感想はこちら⬇️

■第105回 野村狂言座
https://privatter.me/page/65a284d9e1fdd


パンフの解説によると山芋が掘り起こされて、料理されてしまった(地獄の責め苦)けど、でも最後は放参勤めに出されるお茶菓子になって、いい“ところ”に落ち着いた、というオチになっている。

これを見て思ったことは、食材にも命があるが、私たちにできることは“美味しく料理して、美味しく頂く”ことなんだろうなァと思いました😋


前場はワキの謡や科白がメインになってるので、萬斎さんのエエ声の謡が堪能出来たのは良かった👂️✨(謡CD出しましょう!)

前日は喜多能楽堂にて、可愛らしい感じで“ヒロシさん”を演じてたので😂、真面目な旅僧への変わりっぷりが凄かった😳

そして萬斎さんと裕基くんが会話する所は、裕基くんの声が益々男らしくなっていて、声量もあって、ちょっとドキドキしました😳

もう声が似てる〜って雰囲気ではなくなってきたね。
裕基くんの色が濃くなってきた☺️



能「綾鼓」(宝生流)

初見。まず前シテの老人ですが、出てきた時はごくごく普通のお爺さん。だけど鳴らない鼓だと知らずに鳴らそうした時の、能面の表情の変化が凄かった。表情と仕草から老人の喜怒哀がリアルに感じられたのです😳💦

恋する気持ちは、人間の心をここまで盲目にし、乱し、惑わし、掻き乱すのかと。

あらすじだけを読むと無謀な恋をした老人が悪いように見えますが、実際の舞台を観てみると、女御がどういう意図で、あの条件を出したのか、気まぐれだったのか、諦めさせようとしたのか、見る側の解釈に委ねられてるので、どちらにせよ、鳴らない鼓だと分かっていない老人に「この鼓を鳴らしてごらん」っていうのは詐欺ではないか、と🥺

類似演目に「恋重荷」がありますが、こちらはまだ分かるんよ。重荷だから見た目で判断出来る。だけど音は

大坪喜美雄師が老人の気持ちに寄り添うように、忠実に演じたからなのか、女御が老人の恋心を弄んだように見えてしまった💧

そして後シテ亡霊の登場で、金縛りにでもあったかのように動けなくなった女御を見て、彼女にとって老人の霊が恐怖の存在になってしまったことを、ひしひしと感じた😱


そしてもっと怖いのが、老人が若い娘に一目惚れしてストーカー化する事件が現代でもあるということ😱💦

「恋心」の扱いは、いつの時代もムズカシイ

そしてこれをクリスマス・イヴに上演する国立能楽堂、良いセンスしてる(笑)



過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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