【能楽鑑賞】#244 喜多流12月自主公演

能「誓願寺」「黒塚」 狂言「雁大名」

喜多流12月自主公演

十四世喜多六平太記念能楽堂
2025年12月21日(日)13:00開演

事前解説(12:15〜)
谷 友矩

能『誓願寺』
女/和泉式部の霊:中村邦生
    一遍上人:大日方寛
      従僧:梅村昌功、渡部葵
   小川表の者:野村裕基

  笛:槻宅聡
 小鼓:鵜澤洋太郎
 大鼓:佃良勝
 太鼓:桜井均

狂言『雁大名』
  大名:野村萬斎
太郎冠者:飯田豪
  雁屋:高野和憲
  後見:月崎晴夫

仕舞『巻絹』粟谷明生
  『車僧』友枝真也

能『黒塚』白頭
 里女/鬼女:粟谷浩之
    祐慶:村瀬提
    従者:村瀬慧
東光坊の能力:内藤連

  笛:成田寛人
 小鼓:田邊恭資
 大鼓:柿原孝則
 太鼓:大川典良

*・*・*

喜多能楽堂は改修前に一度行ったきりだったので3年ぶりの訪問となりました。趣ある能舞台はそのままに、内装が木目から白くなって明るく爽やかになりましたね🥹✨

⬇️3年前の感想
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/25734



※以下、あらすじはググれば出てくると思うので割愛します。



能『誓願寺』

以前、観世流で一度だけ拝見している演目でした。

喜多能楽堂は照明の色合いや当たり方が綺麗なんでね、シテが少し顔の角度をあげただけで、能面の表情が明るくなってポジティブな気持ちになっていくのが伝わってくるようでした。また大日方寛さん演じるワキとの問答も絵になっていました。

ただ、まったりとした曲なんでね、気を抜くと幽玄の世界に逝きそうになります😂

アイを裕基くんが務めておりましたが、3年前にココで観た時もアイを演っていたのを思い出して、なんか感慨深いものを感じました。



狂言『雁大名』

以前、万蔵家で拝見しましたが、萬斎さんで観るのはお初。

⬇️当時の【感想メモ】横浜狂言堂(野村万蔵家)
https://privatter.net/p/10294194

万蔵家では遠い曲らしいのですが、ならば万作家でも遠い曲なのでしょうか?🤔

曲に対するあらすじ・感想は以前書いてるので割愛しますが、配役が先日のセルリアンと同じメンバーだったので、たかのんが、先日は悪い事をしようとしたら返り討ちにあって、今回は真面目に商売しようとしたらまんまと盗まれてしまって、災難やな〜と思いながら観ていました🤣🤣🤣
 
てか、大名と太郎冠者がタダで初雁を手に入れようと計画してるあたりから、もうそれ窃盗やん!と😂

まぁ、それを言ったら「千鳥」も似たような演目かもしれませんがホント、「良い子は真似しないでね」のテロップがいる、この曲🤣

萬斎さんが刀に手を掛けた時😠、めっちゃカッコ良いっ!😍と思ったんですが、次の瞬間には(今だ、盗れ!🤪)と顔芸で合図して笑いを誘っており、その切り替えの速さは流石だな!とおもいました😂



仕舞『巻絹』『車僧』

動きが粟谷明生師は滑らかで、友枝真也師は雄々しくて、どちらも魅入ってしまいました。個性がハッキリと出ていたので、何となく今連載中の「シテの花」を思い出しました。丁度、仕舞バトル編が描かれてるところだったので。こんな仕舞を集めた会なら見応えあるだろうな、と🤔

来年、明生先生の会を観に行く予定なので、とても楽しみになりました。



能『黒塚』白頭

初見の演目でした。

鶴の恩返しにもありますが、人間、覗くなと言われると覗きたくなるもの。ここでは自分の欲に忠実な役は、狂言方の能力がコミカルに演じます。

が、同行者の山伏は約束を破ることは良しとせず、サッサっと寝ろと能力を諭します。能力は不満気な表情を見せつつ従うと、今度は周りが寝てる隙をついて部屋を抜け出そうと試みます。

が、ここでも何度か察しの良い山伏に見つかって失敗を繰り返すわけです。この時のワキの村瀬提師が、まさに不正は許さない!正義感の塊!みたいな風貌で、マジでカッコ良い山伏だったので、アイの能力との温度差が凄かった😂

アイの内藤さんが頑張って演じていたけど、この温度差からくる滑稽さにちと笑ってしまったのですが、周りは微かに笑いが漏れる程度だったので、皆、能だから笑うの堪えてるのでは?と思ってしまった😂

こんなにコミカルなら萬斎さんでも観てみたいわー。
絶対似合うでしょ?😂

そんなこんなで、アイが女の正体を暴くキッカケを作るわけですが、あらすじだけ見てるとアイが貢献したみたいに見えるでしょ。

でも、後シテの鬼女が登場した時、手に薪を持っていたのを見て「あっ」と思ったんですよ。ホントに薪を取りに行っていたということは、襲う気はなかった?とも捉えられるわけで。

般若の面は、女の怒りだけでなく、そこに至るまでの悲哀も感じられる能面。


鬼女は人間を試したのか?

死骸の数は裏切った人間の数なのか?

それとも誰それ構わず人間は食料なのか?

今宵だけ良心で泊めてくれたのか?


観る人の解釈によって感想が大きく変わる演目だと解説でもありましたが、ホントにその通りだな、と思いました。

ということで、もしかしてアイの能力やらかした?余計なことした?って思いましたね。だとしたら、ワキの山伏が、とばっちり受けてるやんと😂(アイは報告した後サッサと逃げてしまうのですw)

でも、後半の鬼女と山伏の攻防は「葵上」みたいなカッコ良さがあって見応えありました!今回は白頭で格が上がってるので余計に!脇正面からのアングル最高でした✨

これは能の奥深さを感じられる演目で、好きな演目になりそうです。観に来てよかったと思いました☺️



過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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