uraneta_365
2025-12-31 20:29:40
7049文字
Public 芸能ドラマパロ
 

謝罪行脚終わったらサスケがカカシ先生に対してすごい警戒心だしてるけど何があったんだってばよ?

芸能ドラマパロ第4弾です

サクラちゃんがサスケに対して認識を改める話

サクラちゃんの手前結構抑えてたけど結構内心ブチギレして過去の男の子に対して暴言吐いています。
あとで事件の詳しい話聞いていじめっ子達は制裁加えると心に決めたサスケがいたとかいないとか……

カカシ先生のキャラが本を持つ時何にするとなった時にカカシ先生自前の愛読書イチャパラに決まったというくだりをサスケは知ってるので異性の未成年がいる現場に官能小説を持ってくるカカシ先生は要注意となりました。

最近思うことがある。実はうちはくんもとおいサスケくんが怖い人じゃないのかも知れないって。
鋭い眼光で威圧感のある人で周りなんて気にしない一匹狼タイプかと思ったら、台本を忘れたうずまき――ナルトに貸してて気づいたら仲良くなってるし、演技ド素人のナルトの演技練習に付き合ってるらしくて面倒見もいい。面倒だっていって相手にしないタイプだと思ってたから意外だった。口数は多くないけどスタッフさんとも喋てってるところを見かけることがあるから全く人を寄せ付けないタイプじゃないのかもしれない。
相変わらず、眼光は鋭いし威圧感が凄いけど……
あと、周りをよく見ている人だ。慣れない現場だと人の目が怖い私は隅っこで存在を消すことが癖になってるのだがその時の存在感の無さは役者にあるまじきと言われるほどで一回撮影中に私が消えたとスタッフさんが慌てた時にすぐにうちはくんが「そこにいんだろ」と場を治めてくれたことがある。その時の私は慌てるスタッフさんにどう声をかければいのか、自分のせいで現場が止まってしまうとぐるぐると思考が巡り餌を求める鯉のようになるしかなかった。

 うちは――サスケくんの事を今回の共演で知ったけどすっごく有名だと師匠から事前に聞いていたからある程度調べたし過去作は全部見た。さすが天才子役。どの作品もその役すぎて次の作品で真逆の役をやってても違和感がなかった。大人でもその役が強烈すぎると次の作品にその演技が引っ張られることがあるのに全くそんなことなくスムーズに作品を視聴し終える。
こんな凄い役者さんなんで私知らなかったのかしら?
確かにあんまりテレビ見ないけどそれにしても知らなすぎじゃない、私?
その疑問の答えはあっさり判明した。
うち――サスケくんの出演作みんないのちゃんの裏番だ。映画もいのちゃんの出演作品と公開時期が被ってる徹底ぶり。製作者というか大人の作為的なものを感じる。
確かに構図としてはわかりやすい。両方とも有名子役。片方観たらもう片方を観て甲乙つけたがるのが人間の性。ただ私の場合、興味の対象がいのちゃんに全振りしてるので気付けなかっただけ。

総合すると、怖い人どころか演技も上手い周りをよく見ている優しい人なんじゃないかと思い至った。
そうなると、最初の私の態度は人見知りだったと言えめちゃくちゃ失礼だったんじゃないかと血の気が引く。
サスケくんにはなにもされてないのに何やってるんだろう私……

※※※

 目覚めは最悪だった。
夢を振り払う酔うようにぐちゃぐちゃに髪をかき混ぜる。視界に映りこむ薄紅の髪に自然と眉をよせた。私は自分の髪と瞳の色が好きじゃない。でも、大好きな両親が褒めてくれるから嫌いになれないでいる。

今よりずっと小さい、幼稚園の頃の話――
内気な性格もあったがこの珍しい薄紅の髪と人より色素の薄い瞳はいじめの格好の的だった。持ち物を隠されて私が困ってるのを陰でクスクス笑う声。必要以上に追いかけられて髪を引っ張られて痛みに涙ぐむ瞳を見て「髪も変な色だけど眼も気色悪い色」だと揶揄われた。前髪で隠していた以前からのコンプレックスであるおでこの広さもその時露呈してさらに揶揄いのネタは加速。いじめから隠れるだけで先生に訴えない私は都合が良かっただろう。逃げる私は追い詰めて甚振るのは彼らにとって最大の娯楽になった。その頃の私は今より輪をかけて怖がりで内気で両親に心配かけたくないと口を噤むしかできなくて、いつも泣いてる記憶しかない。
 その日も数人のいじめっ子から逃げいていた。どんどん暗くなっていく夕暮れ。不気味に目も口も三日月にして笑いながら追いかけてくる男の子たち。その後ろで私が逃げ惑うのをくすくす笑って楽しんでいる女の子。必死に足を動かし捕まらないように、捕まったら痛いことをされると恐怖で出てくる涙で視界はぐちゃぐちゃでどこを走っているのかすら見えていなかった。幼稚園の壊れて子供一人分通り抜けられる穴が開いたフェンス。フェンスの先には車が行きかう道路。先生にも両親に口を酸っぱくして言われている出ちゃだめだという約束を破っていたと気づいた時には大きいクラクションの音と眩しいほどのライトが視界を覆った時。急ブレーキが運よく私の前で止まった時に騒ぎを聞きつけた先生たちによって私へのいじめは露呈した。バクバクと心臓があり得ない音を立ててまるで耳が心臓になったかのようにその音しか世界にないかのようで初めて死というものを身近に感じてしばらく外に出る事すらできなかった。私が寝た後に娘がいじめられていることすら気づけなかったと泣いて悔いる両親に気づいた時にもっと早く相談していればと更に塞ぎこんだ、そんな時いのちゃんが出ている番組を見て心の底から変わりたいと願った――

 自分だって見た目で嫌な思いしたのにサスケくんにも同じことをしてるなんて本当に最低すぎる……
鬱蒼とした気分のまま身支度を整えた。。嫌いな薄紅が視界に入るが人にこの気色の悪い瞳を見られて不愉快な思いさせるよりはいいかと出かけるときは前髪で視界を覆って出かけている。あと純粋に人より立派なこのでこを人に見せたくない。舞台に立つときは色々工夫しているが今のNARUTOの現場ではそうもいかない。等身大の12歳の女の子を演じるとなるとほぼすっぴん状態でカメラが回るまで気が気じゃない。

※※※

サスケくんのことと今朝の夢の事で憂鬱のままスタジオに到着するとスタッフさんたちが右往左往していた。いつも冷静なカメラマンさんまで怒号を飛ばし何か指示を出している。どうしたのか周りを見渡しても原因が分からない。近くのスタッフさんに聴こうとしても忙しそうで声をかけるタイミングが掴まず、某有名名前を盗られるアニメ映画の黒い影に仮面をつけた存在のように「あ…………」としか言えなかった。
どうしたものかしら? 何かトラブル? それなら今日の撮影なしになる可能性あるならまだ着替えない方がいいのかな?

「ナルトが水張りしてたセットに足ひっかけて穴開けちゃったのよ。それで機材避難させたり、塞いだりてんやわんやよ」
「ぎゃっ! カカシさん……
「ぎゃってお前ね~結構付き合い長いのに傷ついちゃうよ。オレ」
「ご、ごめんなさい……あと、教えてくれてありがとうございます」

突然かけられた声にびくりと肩が大きく戦慄き、心臓がドォッドォッとあり得ない音を立てて鼓動する。胸に手を当て隣を見るといつのまにカカシさんが佇んでいた。傷つくと言っていたが顔の大半を布で覆われているので判別がつかないが失礼な態度で会ったことは事実なので謝っておくが、カカシさん自体とは長い付き合いではない。正確にはカカシさんの相方であるオビトさんと付き合いが長いのだ。うちの劇団の看板女優であるリンさんの熱烈なファンであるオビトさんは公演に足を運ぶだけでなく公演祝いにお花を送ってくれる。客演で舞台に出演してもらった時に共演もしたし役柄的に関わることも多かった。なおオビトさんの役柄は、リンさんが演じる役にフラれる役だ。男性アイドルが特定の女性(女優だけど)に入れあげてていいのかと思ったけどファンの意見曰く報われなさがまたいいらしい。子供の私には理解できない世界だわ。

「なんかずっと某両親が豚になる有名アニメ映画の黒いやつみたいになってたからね」

見られてた……
客観的に見て不信すぎる自分を想像してかぁっと体温が上がる。先ほどとは違う動悸がしきた。

「さっきも言ったけど知らない仲じゃないから気軽に声かけなさいね」

いまだ心臓の音が鳴りやまなくて及び腰になってる私に気を使ってなのか少し距離をあけてしゃがみこみ見上げてくる顔は布のせいで解りずらいが茶目っ気に満ちていた。カカシさんはこう言った距離の取り方が上手い。おかげでだいぶ治まってきた心臓を労わる様にほぉっと軽く息を吐く。たぶん、間接的な繋がりしかない私に気を遣うのはオビトさんに何か言われての建前かもしれないが有難く便乗させて頂こう。

「あの、じゃあ、原因のうずまきくん、じゃなかった。ナルトはいま?」
「監督とマネージャーにこっぴどく怒られて謝罪行脚中。今日の撮影は大分押すかもな」
「確か、再不斬さんとカカシさんの戦闘のCG撮影がメインだからほかのカットの予定はなかったですよね?」
「そ、しかも再不斬のスケジュールの都合で今日撮らないと結構厳しいのよね」

のんびりとして緊迫感ゼロだが言っている内容は結構シビアだ。

「再不斬さん舞台始まりますもんね。そうなると撮影どころじゃないですよね」
「ん? あれ、サクラ他の役者のスケジュール把握してるの?」
「あ、いえ。再不斬さんはたまにsnjuに殺陣指導とか来てくださるのでその時にお話とかするのでたまたま聞いただけです」
「なるほどね。それにしてもサクラ、殺陣もやるの? すごいじゃない」
「いえ、私なんてまだまだです」

私を見上げて驚いた顔しているカカシさんに私は曖昧に笑って返す。実際、すごくなんてない。人より特筆すべきところがないからひたすらがむしゃらにやっているだけにすぎない。

「ハハ、senjuの秘蔵っ子は控えめだね」

カカシさんがしゃがんだまま私の頭を撫でようと手を伸ばす。触れる瞬間にパシッっと皮膚がすれる乾いた音がして真横から出てきた手がカカシさんの手首を握っていた。手を辿ると私と同じまだ私服姿のうちは……サスケくんが眉間に深い皺を三本ほど作り立っていた。今日も素晴らしいぐらいの威圧感ですね。条件反射でびくりと揺れる身体に苦い思いをしながら入り口付近で喋って邪魔になっていたことを詫びようと口をひらく前にサスケくんが口をひらいた。

「いい年したおっさんが年下の共演者の頭撫でようとしてんじゃねぇよ。ロリコンかよ」
「なぁっ! 失礼な! 純粋にサクラの事を褒めようとしたオレの善意をなんつー人聞きの悪いこと言うのよサスケェ……
「なら口で褒めろ。動作は要らねぇだろ。このセクハラロリコン野郎」
「さらに増えてんじゃない。なにこれセクハラに入るの⁉ サクラ嫌だった?」
「え! あの……
「サクラに聴くんじゃねぇよ。サクラなら気を使って大丈夫ですって言うしかねぇだろ。強要しようとしてるのもなんかのハラスメントだろ」
「昔から知ってる子に頭撫でて褒めるのもダメなの、いまのご時世厳しすぎない⁉」
「アップデートしろよ」

唐突に始まった口論に眼を白黒させていたがぷんぷんと擬音語がつくように怒るカカシさんに冷え冷えとすような冷たい眼差しで淡々と応戦するサスケくんとのやりとりに失礼ながらもクスッと笑みが零れた口論をやめてこちらを凝視する二人にしまったと口を両手で抑える。

「ほら、サクラは笑ってるじゃない。セクハラうんぬんよりサスケが嫌なだけじゃないの?」
……ちっうるせぇ」

掴んでいたカカシさんの手を乱暴に投げ捨てサスケくんはこちらに向き直った。

「監督から二時間後に撮影開始だからそれまでにメイクと着替えすませてろだとよ」
「あ、うん!」
「いくぞ」
「え?」

サスケくんは私の手を取って歩き始めた。なんで?
混乱する頭の中で振り返るとカカシさんが楽しそうに手を振っていた。だから、なんで⁉

「あ、あのうち、サスケくん?」
「いつもの楽屋が機材にの避難場所になってるからオレらの着替えは別の場所になったから案内ついでに連れて行く」
「あ、ありがとう」

今の現状の説明はしてくれたけど手を取った説明はないの? サスケくん……
私そんなに迷子体質だと思われてる?

……まだ名前呼び慣れないか?」
「へ? あ! 同年代の男の子を名前呼びすることってあんまりなくて……上手く呼べなくてごめんなさい。名前、変につっかかるのって気分良くないよね……
「別にそこは気にしてない。ただ……あいつは、ナルトは普通に呼んでるだろ」
「ナルトも普通に呼び間違う時あるよ! さっきだってカカシさんとお話てたときに、間違っちゃたし……ただ、ナルトってこの現場で一番飛び交う言葉だからなんかその流れで……
…………そうか」
「うん」

前を歩くサスケくんの顔が見えないから雰囲気で推察するしかないけど最初より柔らかくなった気がする。やっぱり名前、呼ぶたびに間違えてたら気分悪いわよね……(うちはであるから別に間違えではないけど)
最近は減ってきたけど気を抜くとうちはくん呼びになっちゃう。せっかく、サスケくんが私が現場で馴染めるように気を使って名前呼び提案してくれたんだから気を付けなくちゃ!
こんなに現場を見て気を配ってる人に私はなんて失礼をしてしまったのかしら……
歩みの遅くなる私に気づいたサスケくんが振り返って「どうした?」と聞いてくる。やっぱりあの男の子たちとサスケくんは違う。そのそも同年代の男の子とのモデルケースがあの子たちだけなのがすっごく問題のような気がしてきたわ。あれは特殊パターンなのよ。サクラ!
前髪越しでサスケくんの顔をしっかり見据えて、少しでも謝罪の気持ちが伝わる様に――

「あの、最初の頃……変な、態度とっちゃてごめんなさい。気分、悪かったよね……
「変な?」
「あっと、その必要以上に怖がったり、逃げ、ちゃったり」
……よく怖がられたりするから慣れてる」
「な、慣れちゃダメだよ! サスケくん実はすっごく優しいのに‼ って怖がってた私がいう事じゃないね……

苦笑いを浮かべて気まずげに頬を人差し指で掻いてしまう。言葉にすると本当に失礼が過ぎるわね。ちらりとサスケくんの顔を伺うと訝し気に首をかしげている。今更謝っても虫が良すぎるよね……

……優しいの定義わからない」
「へ?」
「生まれてからこのかた、身内以外から優しいと言われたことがない。気難しいとはよく言われるが」

本当に私の言ってる意味が分からないのかサスケくんは難問を前にしたかのように眉を顰めている。
眼を閉じてサスケくんが優しいと場面を思い浮かべた。

「優しいよ。すっごく優しい……ナルトがNG連発して現場の空気悪くなってもさりげなく空気替えてくれたり、ナルトの演技練習に付き合って台詞の読み合いしてるよね。あれで、読んだだけだと少しクサくなる台詞もすごく自然な台詞回しになってるよ。美術さんがこだわって作った小道具にコメントしてたりして美術さんすごく喜んでたし、私が慣れてなくてぎくしゃくしちゃうところ上手くカバーしてくれてるとき何度もあるし、あと――
「サクラ、もういい」
「え? でも、まだ」
「もういい」

まだ言い足りなくて続けようとしたらストップがかかった。伝わらなかったと少ししょんぼりしてサスケくんを見れば、顔を必死にそらして手の甲で口元を覆っている。髪で隠れているが隙間から見える目元が赤く染まっていた。これは、照れている?
いつもクールで表情筋死んでると思ってたサスケくんが照れている……どうしよう、かわいい‼
今までにない感情が湧き上がってきて心の中の小さな自分が小躍りしている。っていけない、いけない。サスケくんの新たな一面みて悶えてる場合じゃない。あくまでもいまは謝罪しなくちゃ‼

「あの、だから、私の中ではサスケくんは優しい人なんで、す。……これは言い訳にしかならないんだけど……昔、同年代の男の子との嫌な思い出があってそれで、過剰に反応しちゃってるところもあって……サスケくんもナルトも私に何ししてないのに……本当にごめんなさい」
……嫌な思い出は聞いてもいいか?」
「あーっとその。私の髪とか眼とか珍しいでしょだからかな、その変だって」

聞いていて気持ちいものじゃないからだいぶオブラートに包んだけど。サスケくんは納得いっていない顔をしている。先ほどまで軟らかかった雰囲気が少しピリッとしてきた気がする、かも?
サスケくん弱い者いじめとか好きじゃなさそうだと思ったけどやっぱり好きじゃないんだ……人の、たまたま一緒に共演しただけの過去に怒ってる時点でやっぱりサスケくんは優しい。

「昔の話だよ」
「それでも、サクラはいまでもその事気にしてるなら昔の事じゃないだろ」

こんなに優しい人をなんで私は怖がってたんだろう。

「感性は人それぞれだが、オレとは壊滅的にあわないな」
「え?」

サスケくんの手が私の前髪に伸びる。視界を覆ている薄紅のカーテンをさらりと流す。急に開けた視界にサスケくんが鮮明に映る。目元を和ませてゆるりと口角があげて優し気な笑みを浮かべるサスケくん。なぜか頬が急激に熱くなった。

「薄紅色の髪も翡翠みたいな眼もオレはキレイだと思ってる。実際最初にみた時に見惚れた」

始めて家族以外から褒められた髪と瞳を少しは好きになれそうなきがした。






おまけ

(前髪伸ばしてるのは眼を隠すためか?)
(それも、あるけど……笑わない?)
(補償はしない)
……おでこが、広いからそれ見られたくなくて……って笑わないで!)
(わるい……気にする必要ないだろ。綺麗な富士額だぞ)
(富士額……
(美人の象徴だろ)
(え?)
……さっさと着替えに行くぞ)