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でがらし
2025-12-30 15:41:57
1905文字
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【吸死】ドラヒナ~季節のお話~
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【ドラヒナ】歯科検診はダイニングで
歯の衛生週間記念!何気なくした妄想ツイートに絵を付けてもらった結果自分の中のフェチが燃え上がって書いたSS。
~以下妄想~
監視人になってから虫歯リスク跳ね上がってるだろうから本当に気をつけてほしい 今までそんなに甘いもの食べてなかったように思えるし
まあ🦇は虫歯菌にも嫉妬するだろうから絶対🐣を虫歯にはさせないと思うけどね……
クッキーはね、歯に悪いおやつではあるんですよ……一方で🐣の食べ方はダラダラ食べではないしおそらく食べたら磨くが出来ていると思うから大丈夫!なはず……昼夜逆転警察官だからそこは本当気をつけてください……
初出:2023年6月7日
「ごちそうさま、でした
……
」
振り返った私は、驚きのあまり腕を砂にしてしまった。ヒナイチ君が、半分もクッキーを残してしまったのだ。
「どうしたのヒナイチ君!? どこか具合悪いの?」
「い、いや! そうじゃないんだ!」
そう弁明しながらもヒナイチ君のアンテナはすっかりしょげているし、ちょこんと座っている姿もいつもより小さく見える。何故だ、いつもと同じレシピで完璧に作ったはずなのに。そもそも、彼女が食べる速度が今日はどうものろのろとしていて気になってはいたのだ。いやまあ、いつもの速度が異常に速いというのはあるかもしれないが。
「じゃあどうして」
「な、なんでも
……
ない
……
」
目の前に残ったクッキーを穴の開くように見つめているヒナイチ君。食べたくてたまらないのに我慢している、といった様子だ。それならば食べればいいのに、一体この矛盾は何だ。
……
もしかして、「食べたくても食べられない事情がある」
……
? 瞬間、先ほどあった出来事と現在が一本の線になって繋がった。出来立ての推理を確かめるべく、ヒナイチ君に優しく話しかける。
「そういえば、さっき外で半田君と会ったんだけどね」
ぎょっとした目でこちらを見上げるヒナイチ君。その反応は犯人が探偵に追い詰められているときの顔にそっくりだ。脳内に立てた仮説が段々と確信に近づいていく。
「今日、吸血鬼対策課の皆、歯科検診だったんだって?」
「そそ、そんなことはない!」
「
……
ヒナイチ君。何か私に隠していること、ない? 例えばその隊服に隠し持っているものとか」
「な、何も、持って、な
……
」
言いかけて答えに詰まるヒナイチ君。もう、君の行動は思っていた以上に分かりやすいんだよ。だって裏地のポケットのあたりをずっと気にして手で抑えているじゃない。証拠はここにありますって言っているようなものだ。
「だーしーて」
彼女の前で仁王立ちしてみせれば、しばらく狼狽えたヒナイチ君は観念した様子で懐から折りたたまれた紙を取り出した。渡されたそれを丁寧に広げて文字を追ってみれば。
―――
虫歯になりそうな箇所があります。甘いものは控え、食生活を見直しましょう。
「い、いや、その
……
去年までは、大丈夫だったんだ
……
それに、今回も治療が必要なわけではないし
……
でも、流石に少し控えた方がいいのかと思って、でも、お前のクッキーはすごく食べたくて
……
!」
自白に追い込まれたヒナイチ君は泣きそうな顔でこちらを見ている。そういうことなら早く言えばいいのに。とっておきの解決策があるんだから。
「さあ、ヒナイチ君。あーんして」
「いーやーだー!」
数分後、格闘するヒナイチ君と私。顔を背けようとするヒナイチ君の頬を片手で抑え、もう片方の手に持った歯ブラシを近づけていく。今まで通りクッキーをたくさん食べてもらうには、これが一番いい方法だ。
「ドラルクに、歯を見られるなんて
……
」
「歯医者さんには見せたんでしょ? なら私にも見せられるはずだ。それに、このまま虫歯になっちゃうのも、これからクッキー食べれなくなるのも嫌でしょ?」
「それは
……
そうだが
……
」
逡巡するヒナイチ君。その隙を突いて、私の指先がヒナイチ君の唇を捕らえた。
「
……
やらぁ
……
へつにうしはなんてないっ
……
」
威嚇する猫のような顔をしたヒナイチ君が、最後の抵抗を試みて私の腕をつかむ。けれどももう勝負は決しているんだよ。だって本気を出せば私のことを幾らでも砂にできるのに、全然力入ってないじゃない。
「ほぉー、今にも噛みつきそうだ」
「ひょんとに、かむぞっ
……
」
「はい、いいからあーんしようねぇ。大人しくしていれば早く終わるよー」
「ひぁ
……
」
ヒナイチ君の口の中を覗き込む。綺麗に整列した真っ白い歯。これなら砕かれるクッキーも本望だろう。歯科検診の紙に示されていた場所を確認してみれば、なるほど確かに磨きにくそうな場所だった。
「うーん、なるほどねぇ。確かにここちょっと汚れくっついてる」
「み、みひゅなぁ
……
」
「見ないとちゃんと磨けないよ。ほら、あーんしたままでね。歯磨きするよー」
奥歯に歯ブラシを差し込むと、ようやくヒナイチ君は大人しくなった。真っ赤な顔のまま潤んだ瞳でこちらを睨んでいるけれど、そんな顔全然怖くないよ。
「これからクッキー食べたら毎回歯磨きしてあげる。
……
次の検診では花丸貰おうね」
ヒナイチ君の身体が私の作ったもので出来ているのなら、それを守るのも私の役目。
君の身体は、誰にも何にも傷つけさせないよ。
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