三毛田
2025-12-30 11:26:43
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22 に. 似たもの同士

22日目
どうやら似てきたらしい

「アンタたち、最近似てきたね」
 そんななのの言葉に手を止めて、お互い見合う。
「そうか?」
「なのの気のせいだろ」
「なら、みんなに聞いてみよう!」
 俺と丹恒の手を取り、ラウンジへと向かうなの。
「丹恒と穹? そうね。似ている部分が増えたと思うわ。具体的に?」
 似ているというのなら、具体的に教えてくれと告げると、姫子は悩むそぶりを見せ。
「ほら。今も、同じ姿勢で私の答えを待っているじゃない」
 と、腕を組んで彼女の答えを待っていた俺たちを指差す。
 すっと両手を腰に持っていくとまた笑われた。解せぬ。
「穹と丹恒の二人の似ているところ、か。どちらかと言うと、丹恒が穹に似てきたと俺は思っている」
「うんうん。それで?」
「今まさにそうだ。前までは、なのかの戯言に付き合うことはなかっただろう」
「戯言!?」
「俺や姫子が誘ったりしても、どこか遠慮がちだった。だが、穹と出会ったことでいい方向に成長しているようだ」
 まるで我が子の成長を嬉しく思っているような視線を向けられ、丹恒は照れたように俺の袖を引っ張る。
 可愛すぎませんか、この人。
「ウチは!? ウチは穹より長く、丹恒と一緒に居たよ!」
「なのかの影響は……
「ヨウおじちゃん!?」
 なのがヨウおじちゃんに問いかけてみるけれど、そっと視線をそらされて。
 悲鳴を上げてヨウおじちゃんに掴みかかる。
「なの、か。や、め、なさっ」
 襟を掴まれ前後に揺さぶられ、それでもなのを止めようとする。
「三月」
「うう……丹恒も何か言ってよ~」
「はっきり言えば、俺はお前と穹の勢いとテンションにはついていけない」
「「うぐっ」」
 丹恒の言葉に、俺もダメージを受ける。やっぱり、そう思ってたんだ。
「だが、お前たちが元気に騒いでいると、俺も少しだけ元気になれる」
「丹恒~!」
「抱き着くな」
「うへぇ」
 嬉しくて抱き着いたのに、すぐに剥がされた。
「なんじゃなんじゃ。騒がしいぞ」
「車掌さんにも聞こうよ!」
 俺たちの騒がしさを聞きつけたのか、パムがポテポテとやってきて。
「どうしたんじゃ?」
「穹と丹恒の似ているところを聞いて回ってるんだ。車掌さんは、何かある?」
「そうじゃのう……ああ。食事の時に、穹が美味しそうに食べているから、丹恒も美味しいと思ったものは美味しそうに食べるようになったところじゃ」
「そう、だろうか」
「そうそう! それは、俺も思ってた。パムの食事はどれも美味いから、他の人も美味そうに食べていると俺も嬉しくなるな!」