存辺
2024-01-20 10:25:39
3393文字
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金カム映画感想

▲ほかの方の感想はまだ見てない状態の個人の主観です。ネタバレあり。
後から気づきもあるかもですが、現時点での第一印象として何でも許せる方、人の感想読むのがすきな方向け。

金カム映画、初日のレイトショーで見てきました。異母兄弟推しなので尾形へのコメント多めですが、全体を通しての感想をサラッと、覚え書きしておきます。

  • 登場人物

 ・杉元:203高地での戦闘が本当に鬼神。こんなに頼もしい兵士は居ない。二階堂兄弟との戦いで椅子ひっくり返すシーンのカッコよさと迫力。寅次とのシーンの深みが、戦争の悲惨さを増していて辛い。

 ・アシリパさん:かっこいい。アニメに似せた?話し方もいい。実写にするうえでは身長も自然だなと思った。変顔が変顔だし、「黙れ」がかわいい。杉元との再会シーンで熱くなってしまうところが、大人になりきれていない少女感が出ていて新鮮だった。

 ・白石:めちゃくちゃいい。やっぱりシリアス多いところに白石みたいなキャラがかき回したり温度調節してくれるのすごくいい。笑えるシーンも多かったし。杉元からの逃走のシーンとか。

 ・尾形:かっこいいすぎる。203高地でさりげなく敵兵倒す、あの激戦地でも冷静に任務をこなしている。かっこいい。坊主尾のストイックで冷酷な感じがすごくいい。銃奪われてからの、横からの攻撃に瞬時に対応するところが本当に上等兵殿。かっこいい。杉元戦のときの攻防も、互いに互角の兵士感が出ていていい。原作が完結しているからこそのブレのないキャラ感がいい。あと、ラストのシーンでベッドの上で変な柄の着物着てた?無地じゃないのがなんかカワイクてクスッとなってしまった。顔にちゃんと傷ができていた。ポスターになっていたビジュアルは見られなかったけど、坊主尾のいいところというか、強くて謎のある上等兵がしっかり描かれていた気がする。声は、尾形って本当に20代なんだなあと。しみじみ。

 ・鶴見中尉:役者の方が仰っていたけど、沸点わからない所が本当に鶴見中尉。大尉の指のシーンはもはやサービスと言ってもいい。ロウソクぼりぼりの歯カチカチが速い笑 安心して見られる。

 ・和田大尉:和田大尉だった(褒)。

 ・土方さん:かっこいい。脱走時に兵士を切り捨てるところがまずカッコイイポイント。今回は顔見せ感強めでシーンは少なめだったけどもう強いことがわかる。今後の変装シーンやバトルシーンがたのしみ。

 ・牛山:身長的な違いはあれど、牛山の牛山感が出てたなあ。師団の兵士を吹っ飛ばすシーンでパワータイプ感を物語っている。

 ・谷垣:ゲンジロちゃんじゃなくて源次郎さんだった。貫禄。自分が金カムハマりたての頃に抱いていた谷垣へのイメージが形になっているような。真面目で渋くてかっこいい。こちらの源次郎さんが今後どういう扱いになってしまうのか気になりすぎる。

 ・玉井伍長:伍長のせっかちな感じがきわだっていて良。顔の皮今作No1グロな気がする。玉井伍長すきだ~~ 尾形が川から助け出されたとき、尾形のことちゃんと評価して心配してるところが言い方あってるかわからないけど解釈一致……Thank you 第七師団なだけあって殺しに躊躇がないところもすき。

 ・野間:野間ーー!!野間にもっと台詞をあげて!!!じいさんの話、映画でちゃんと聞けるかとワクワクしてたら画面外で放り投げられてしまった……言ってしまえば放り投げられるシーンも観たかった。

 ・岡田:岡田だ!「はあ?」が確かに岡田。漫画のイメージ頬こけてて痩せてるイメージだったけど、雰囲気佇まいはしっかり岡田。Good

 ・月島軍曹:背が高くなったことでスマートな右腕の雰囲気。見た目がもう強そう。杉元とのバトルが入ったの熱かったな。こんなに寡黙で忠実な部下やってるのに、鯉登少尉が登場したらどうなってしまうんだろうという楽しみが。

 ・二階堂:VS牛山の時に白石が投げた爆弾を息ぴったりで投げ返すシーンが最高。二人で一人がそれだけで語られている。もちろん杉元とのバトルシーンもよかった。主要な師団の兵士は一人一人杉元と互角に戦えるのがすごいしそれがまたかっこいいんだ。早く有坂閣下と元気!元気!をやってほしい。

 ・永倉:シーンはすくなかったものの完成度が高すぎる存在感。

 ・フチ:完成度が高すぎる。ドキュメンタリーが始まった気持ちになる。

 ・オソマ:オソマは、オソマのままなんだ?!おそらく演出的にシンナキサラ聞けなかったのは残念だけど、めっちゃ杉元の耳に違和感感じて見てるのかわいかった。

 ・ヒグマ:絶対に勝てない。そう思わせる姿をしていました。違和感少なくて安心して見られた。子供のヒグマ、思ったより子供に描かれていて、杉元の懐に入っているシーン良かったな。

 ・レタラ:VSヒグマの時に登場したときの頼もしさ。若干のCG感は否めなかったけど支障なし。白石の頭をかじるところと白石の靴下にウワッとなっているところがすき。

ところで、203高地で旗持って走っていたのは勇作さんですか?!

  • ストーリー

ストーリーについては長い長いイントロを観た、という気分。映画における一番の山場がパッと浮かばないというのが正直な感想。群像劇だからか、主要なキャラの顔見せ、小さな見せ場を小分けに見せるような形になってしまっていて、金カムを読み込んでいる人ならわかるかもしれないけど、まったく金カムを知らない人から見たら、誰が誰で今何をしているのかが、わかりづらいところがありそうだった。

小分けの見せ場はしっかりカッコイイ。二階堂兄弟や月島軍曹に杉元との戦闘シーンが追加されていたり。原作ではなかった演出も、キャラの引き立てになっているし、杉元の目的をこの段階で見せたり、鶴見中尉が交渉にアイヌの金貨を持ち出したり、原作だと後半で明かされることを手前に持ってくることで、金カム知らない勢に、目的をわかりやすく伝えようとしていると思う。

  • 演出

どこかのインタビュー記事か何かで読んだ気がするけど、リアルにするうえで削ったりアレンジされたセリフたちが、なかなか味を出していると思う。杉元の話し方とか、かっこいい漫画のキャラクターではなく、等身大の若者感があったりして。白石のお調子者感も増してるし、尾形の話しながら戦闘に入っていく流れとか。原作リスペクトを感じるシーンが多い。

凍てつく北海道の、雪の中の静けさが、映像からもBGMからも感じられる。その演出ゆえか、原作にあったギャグの勢いがちょっと少なかったかも。だからと言って、この映画全体の世界観に大声で突っ込んだりみたいなリアクションが合うかと言えば、違う気もする。それが許されるのは白石だけという気も。そういえば、カワウソの頭食べさせられそうになる杉元のシーンはしっかり笑いました。ヒグマの子供を隠そうとする杉元とアシリパさんのやり取りも。やっぱりリアルではこれくらいの温度感がちょうどいいのかも。

203高地での戦闘シーンは本当に戦争映画を見ているようだった。強烈。当時の街の再現は、若干セット感が否めないとしても、こんな感じなんだと、いうのがわかりやすく伝わる。コタンの再現度がすごい。さすがの拘り。フチと合わせて、本当に現実にこうした集落があります感が。

尾形が落ちて怪我をするシーンも、自然だなあと思った。鶴見中尉の手を掴んで「ふじみ」って指で描くときの、覚束ないけど力いっぱい描こうとしているのがすごくすごくグッッッッ……ときました。

  • その他

ラストのファンサービス。次回登場キャラのチラ見せかな。

二瓶、インカラマッ、家永、キロランケは確認できたけど、他にもいたような。油断してて見逃してしまった!一瞬だけど、特に家永の解像度がめちゃくちゃ高かった印象。不気味な美しさ。これは次作も見たくなる。

  • 買ったもの

とりあえず映画のパンフと、ブラインドのチャームを買いました。30年式小銃かな?が出た。リパさん系のグッズがあったらもっと買いたかったな~。

映画を見たうえでだけど、ノベライズも気になる。

全体として金カム好き(オタク)の方が作ったということはある、というか、原作を汲み取っている感がよかった。第一作として、全体的なインパクトはそんなになかったけど、細く長く続いてほしいなあ。宇佐美も勇作殿も囚人たちもヴァシリも見てみたい。