はね
2025-12-30 02:38:02
2514文字
Public novel
 

悪い子

クリスマスの分岐ネタに文章をつけました🎄
テキストから🔞イラストにリンクさせてますのでご注意ください

 遥か彼方の銀河では、今夜は聖なる夜なのだという。

キャンドルを灯し食卓を囲み、ささやかな贈り物を贈り合う。そんな話を聞いてまずルークが思い浮かべたのは懐かしい養父母の笑顔だった。穏やかで退屈な、しかし幸せだった日々。その次に浮かんだのは、小さな元教え子とその父親の姿だ。
 再び共に暮らすようになった2人を遠くから見守ろうと決めた筈だったのに。グローグーへのプレゼントを口実に、ルークはまたも親子の家を訪れていた。


 プレゼント(ソーガン・フロッグのぬいぐるみ)に大喜びしたグローグーは、今それをしっかりと抱きしめ眠っている。穏やかな気持ちで小さな寝顔を眺めていると、夕食の後片付けを終えたマンダロリアンが部屋に入ってきた。

「見て。全然離さない」
 ルークが小声で言うと、ディンは眠るグローグーを見て微かに笑い、そっと手を伸ばし毛布を整えた。全身を鎧で覆われた大きな男が息子の世話を焼く様子は、いつ見てもルークの心をくすぐる。

「グローグーにプレゼントをありがとう。」
 ディンはそう言ってルークに向き直った。
「生憎俺は何も用意してなくて、申し訳ない
予想外の言葉にルークは目を丸くした。目の前の男は心なしか身を縮めて項垂れているようだ。

 その姿に、ふいにルークの胸が一杯になる。今日はいつもよりさらに口数が少なく、何となく居心地が悪そうだったのはそんなことを気にしていたから?冷酷なバウンティハンター。そう聞いていたのに、初めて会ったときからディンはルークにとって『冷酷』とは正反対の人物だ。

「ディン、そんなこと気にしないで。」
 ルークはディンの手首をつかんで自分の方へ引き寄せながら言った。ディンの腕がゆっくりと自分の背中に回されるのを感じながら続ける。
「今日君たちに会えただけで嬉しいんだ。それにプレゼントは良い子がもらうものだよ」
 ひんやりとしたヘルメットに頬を寄せて、ルークは囁いた。
「僕は悪い子だからね、プレゼントはもらえないわかるよね?」

 教え子の父親と寝ていることを示唆したのが、無骨な男にもちゃんと伝わったようだ。
少しだけ身じろぎする反応に満足して、ルークはこのままディンの手を引いて彼の寝室まで行くことを決めた。

「わっ!?」
 次の瞬間、突然抱き上げられてルークは思わず大きな声を出した。咄嗟にグローグーに目をやり、眠っているのを確認し胸を撫で下ろす。
「そうか。悪い子には、お仕置きが必要だな」
 ディンは平然と言いながら、ルークの重みなどまるで感じさせない足取りで寝室へ向かう。
ルークはバランスを崩さぬようディンの首にしがみついたまま、予想外の展開に混乱していた。




 無言のまま乱暴にベッドに投げ出される。
普段とは全く違う荒っぽい扱いに、不安と期待が押し寄せてルークは小さく身震いした。
 ディンはアーマーを鳴らしながらゆっくりと大きな身体で覆い被さり、ルークの身体の両脇に手をついた。その圧倒的な質量と迫力に、全く身動きが出来ない。

 いつもなら自分がディンを組み敷いて、思うままに攻め立てるのに。
 毎回いとも簡単に主導権を握られていた男は、紛れもなく自らの意思で服従していたのだと痛感する。
 ディンは黙ったまま腰を下ろし、ルークの股間に自分のそれを擦り付けた。お互いが擦れ合い、布を隔てた痺れるような甘い快感がルークを襲う。

「ああっんっくそっ!」

 思わずこぼれた嬌声に自ら悪態をついたルークに、ディンは満足そうに笑いながら再びゆっくりと腰を動かす。
低く短い笑い声が自分への愛に満ちているのを感じて、ルークは快感と感情に溺れそうになるのを必死に堪えた。

その様子にわずかに首をかしげたディンに顔を見られたくなくて、ルークは彼にしがみついた。


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ここからこのままディンさんに身を委ねるのがAルート→Aルートillust


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ディンさんへの想いにまだ溺れたくなくて、形勢逆転するのがBルート

【分岐B】(lukedin)


「マンドー」
 少し怒っている時や自分と距離をおきたい時にだけ使うその呼び方に、ディンの動きが止まる。
 冷たい胸当てに顔を押し付けて呼吸を整えながら、ルークは続けた。

「僕より、悪い子がいるの、知ってるかな?」
 ディンの腰をしっかりと掴み、言葉を区切るたびに下から腰を突き上げて執拗に刺激すると、ディンは小さく吐息を漏らす。

「その子は、たまにしか連絡してこないくせに、自分と僕が付き合ってるって周りには言ってるらしい」 

「いや俺は

 例え連絡があったところで、応答できたかどうかわからない暮らしをしている自分を棚に上げてルークは畳み掛けた。
「ハロウィン?だっけ?あれから2カ月連絡なかったよね息子のことがないとなかなか僕に連絡してこないんだ」

 反論は返ってこなかった。
約束や束縛を避けているのは自分の方で、ディンが罪悪感を感じなければならない道理は無いのに。
 ルークはやっと顔を上げて微笑み、真っすぐにTバイザーを覗き込んだ。
バイザーの向こうに大きくて茶色の表情豊かな瞳があることを、冷たいアーマの下に不器用だが優しい心が隠されているのを、自分とグローグーだけが知っている。
ついさっきそうされていたように、ゆっくり何度も腰をくねらせながら擦り付ける。ディンが堪らずくぐもった声を漏らすのを聞くと、ルークはもう一度尋ねた。
「誰のことかわかるかな?」

「俺のことだ」
 ディンの答えに満足そうに微笑み、ルークは上体を起こし体勢を入れ替えようとした。
アーマーが耳障りな音を立て、すんなりルークの下になったディンが深くため息をつくと、鈍色に光る胸当てが大きく上下した。


「お仕置きしてくれ」
ディンはルークの頬にそっと触れ、優しい声で言った。




Bルートillust