Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
三毛田
2025-12-28 15:11:41
1086文字
Public
1000字6
Clear cache
20 と. 届かない手
20日目
指先をかすめた君の手
20 と. 届かない手
「穹!」
俺が伸ばした手は、指先をかすめて。そのまま、彼は消えていった。
「丹恒!」
「三月。無事だったか」
「穹は?」
「落ちていった。あいつなら、自分で何とか出来るだろう。落下予測地点まで急ごう」
「わかった。丹恒、前衛よろしくね」
「ああ」
二人で敵を薙ぎ払いつつ急が落ちたであろう先へ向かう。
「穹!」
満身創痍で、敵を薙ぎ払っている穹を見つけ。
三月に援護をしてもらいながら、彼を助け出す。
「無事ではなさそうだな」
「受け身はとったけど、ボロボロ」
「三月、警戒を頼む。軽くだが、治療をする」
「オッケー」
まだまだ頼りにならない部分はあるが、いないよりはましになってきているから、何とかなるだろう。
簡易救急キットで治療をし、彼を支えながらアンカーまで急いで向かう。
「あー
……
」
「まずは風呂へ行って汚れを落とせ。その後、治療をする。ゆっくり風呂に浸かれ。絶対に寝るな」
「わかった」
「三月。パムに消化のいいものをいつでも食べられるようにしておいて欲しいと告げておいてくれ」
「うん。わかった」
二人と別れ、依頼の報告を。
その後、穹の部屋行って浴室に顔を出す。
「大丈夫か」
「ん
……
眠い
……
」
「怪我からくる疲労だろう。出たら治療をするからな。そしたら、一度寝ろ。多分、熱が出るだろう」
「ん
……
」
「起きたら、食事にすればいい。パムに用意してもらっている」
「わかった
……
丹恒、甘えていい?」
「俺にできることならば」
「体拭いて、寝かしつけてくれたら嬉しいな」
「俺でよければ」
罪悪感はずっとある。あの時、俺が手を掴めれば、もっと傷は浅かっただろうに。
「出る。手、貸して」
「ほら」
浴槽から出る穹へ手を差し出す。
バスタオルとタオルを使い、彼の体から水分を拭っていき。
寝間着に着替えさせ、布団に寝かしつける。
なんか物欲しそうにしていたから手を握れば、にこにこと笑って。
「丹恒、ありがとう」
「いや。俺が、悪い」
「ううん。あの瞬間、丹恒が手を伸ばしてくれたから絶対生き延びてやろうって思ったんだ」
握り返される手は温かい。彼が生きていてくれてよかった。
一歩間違えれば、死んでいてもおかしくなかった状態。
「俺は、お前が
……
」
言葉を飲み込む。胸が上下し始めたのを確認し、手を離す。
この間に、色々やっておこう。
くよくよしていたところで、何も解決しない。
それならば、やれることをやっておくべきだろうと。
それに、彼は俺が落ち込んでいるのを望まない気がしたから。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内