剣 隼兎(つるぎ はやと)
2025-12-05 23:45:19
2751文字
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化けオオカミ×赤ずきん ルカトレネタ帳4

狩人なトレイシーVSボスオオカミ(ドS)なパラレル。DMでフォロワーさんと萌え語りしてたら天啓が降ってきた……!

トレイシーは交代制の黒い森の森番をしている。普段は家に引きこもって機械を作るのが趣味だが、狩人としての腕も良い。
森に入る時は獣と間違われないように赤い帽子か上着を着るのがルールなので、トレイシーは常に赤いフードのマントを被っている。
黒い森は知能の高いオオカミや魔物が住むとされている。
一番森から近いトレイシーの村は対策がされていて返り討ちに合うので、逆側の大きな村の家畜や人がオオカミの群れに襲撃されるようになる。
隣村からの依頼を受け、トレイシーを含めた数人の狩人がオオカミ狩りの為に森に入る。トレイシーは愛用のボーガンで次々オオカミを仕留めていくけれど、ボスである隻眼のオオカミはなかなか姿を現さず仕留められない。
オオカミを全て倒しきり、残された痕跡を辿り、時間をかけて最後のボスをようやく追い詰める。やっとボスオオカミの左前脚に深傷を負わせることが出来たが、思わぬ抵抗にトレイシーも足を怪我してしまう。
脚を負傷した上に仲間を失ったボスオオカミもこれ以上は来ないだろうという話になり、トレイシーも足が治るまではまともに歩くことも出来ないので運び込まれた隣村で療養する事に。
トレイシーが貸し与えられた部屋で暇潰しに時計のメンテナンスをしていると、窓越しに知らない青年に話しかけられる。
オオカミの被害で村人にも怪我人が多く、彼も左腕に包帯を巻いている。片方の瞼が腫れていることが少し気になる。青年はルカと名乗り、去る時に窓辺に黒と白の百合を「お見舞い」と言って置いていく。ルカはその日を境に毎日現れるようになる。
怪我が回復し、動けるようになったトレイシーは最初に村を巡ってルカを探してみたが、何処にも見当たらない。
特徴を村人に伝えるとそれなら村長のところのドラ息子だという話になる。背が高く、顔も良いので浮き名を流し回っている。女遊び中に腕に怪我をしていて、痴情のもつれで殴られて目が腫れているらしい。
なんだか印象が違うなとトレイシーは思うが、名前がルカリオと言うので多分本人だろうと判断する。
馬鹿げた話だが、少しだけあのボスオオカミだったらどうしようと思っていたので、ルカが実在していた事に安堵する。
まだ少し足を引き摺りながらトレイシーが村外れに行くと、野生の白百合の群生がある。ルカが持ってきていたのはこれかと思っていると、ガサガサと草の揺れる音。目を向けると大きな四つ足の影が森へと駆けていく。確認に行くと鶏小屋に穴が開いている。
ボスオオカミの襲撃ではと思ったトレイシーは、まだ本調子ではないがボーガンを手に影を追いかけて森に向かう。すると入り口で両手いっぱいに白百合を抱えたルカの姿が見える。一瞬目を離した隙にルカの姿は見えなくなるが、地面に点々と白百合が落ちている。
ボスオオカミがいて危険なことをルカに伝えようとするトレイシーは、落ちている百合を追いかける。奥へ奥へと向かうと黒百合の群生する開けた場所に出る。見渡すがルカの姿はない。
ルカを見失ってしまったのでどうしようかと思っていると血の匂い。地面に人が倒れている。ルカかと慌てて駆け寄ると見覚えのない喉を掻き切られた男の死体。腕を怪我していて、瞼が腫れている。村で聞いた村長の息子のルカリオの特徴そのまま、しかしルカではない。
トレイシーが驚いて後退ると背中に何かがぶつかる。振り返るとルカがいる。ほっとできたのは一瞬、ルカの両手から血が滴っている。距離を取ればルカの影が人間ではない、大きいオオカミ。
敵と認識してトレイシーはボーガンで攻撃しようとするけれどルカは人の姿をしているので躊躇してしまう。その隙を突かれてルカに黒百合の群生に組み伏せられる。
殺されると覚悟を決めるトレイシーに対し、ルカはご機嫌に弄ぶ様な態度を見せる。
「食べてしまおうと思っていたけれど、これだけ美しいとそれも勿体無いな。ああ、そうだ。君のせいで仲間もいなくなってしまったし、君に増やしてもらうのも悪くないな。私の番にしてしまおうか」
なんとも不穏な事を言い出すルカに、冗談ではないと本気で抵抗して逃げ出すトレイシー。人間に化けるオオカミなんているわけがない。ルカの正体は魔物に違いない。魔物の嫁などとんでもない。

しかし、ルカは翌日から堂々と村の中に姿を現す。殺した村長の息子の立場に収まって、人が違うのに誰も村人はその事に気付かない。そうして正面からトレイシーに結婚を前提にとアプローチを始める。引き攣った顔で拒否するトレイシーに、ルカは白々しく本気だと主張を続ける。
周囲はドラ息子だった村長の跡取りが生まれ変わったように賢く真面目になり、あれだけ女遊びが激しかったのに一人の女性に真摯に交際を申し込んでいるのを見て完全に歓迎モード。このまま身を固めて欲しいので話を進めたがる。
居づらくなったトレイシーは怪我の回復とオオカミが出なくなった事を理由に自身の村に逃げ帰るが、ルカの魔の手はそちらにも回っている。
両親を失って後ろ盾もなく、風変わりなトレイシーの行く末や嫁入り先を心配していた村人達は隣村の村長の息子からの求婚を聞いて、これ以上の好条件はないとプロポーズを受けなさいと歓迎モード。
外堀を埋められるもルカの正体を知っているトレイシーは孤軍奮闘状態。「絶対に嫌!」と抵抗するトレイシーをじわじわと追い詰めるルカ。

ルカ以外のオオカミは普通のオオカミで、ただ魔物のルカをボスとしていただけで一族でもなんでもない。いてもいなくてもルカには関係ない。
ただ、それなりに愛着はあったので、復讐心があったのは事実。トレイシーに近付いたのも興味が半分、食い殺してやろうという気分も半分だった。ただ、とてもトレイシーを気に入ってしまったので殺すのは惜しくなった。
気が強いトレイシーを苛めるのが楽しいので「一族を増やしてもらう」などと言っていたが、実際は種族が違うので人間と子を成すのは不可能。ルカは分かった上で言っている。性格と意地が凶悪に悪い。
昔の村なので既成事実があればという考えもある。トレイシー完全にアウェイ。ルカの味方しかいない。

「人間は一人づつしか産めないから、君には沢山頑張って貰わないといけないな」とか「今のうちに体力をつけてもらわないと……言っておくが気絶しても私は諦めないよ?」とかそう言うこと言ってトレイシーを追い詰めます。
「あんたの番なんて絶対嫌!」とトレイシーが抵抗すると「よく言う、私の顔が好みな癖に」「ぐっ……」というやりとりがあるとうれしい。


年齢指定が入るような展開になったら「孕まないなあ。足りないからかなあ」とか言ってしらっとぼけて攻めるルカがいるかもしれない。