剣 隼兎(つるぎ はやと)
2024-05-25 20:03:02
3769文字
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霊犀調査員×目盛り調整 ルカトレネタ帳3 ※本編「駒鳥のズボン」進行中

パラレル。未知の存在の探偵役と、疑いながらついていくしかない助手の主人公って関係性が好き……!吸血鬼ネタってのも無限に考えられちゃって。サイト、pixivにて本編開始。※内容は変わっています。

ルカ編
一月前から女性や少年の連続殺人事件が起きていた。被害者は全員が若い人間で酷い状態にも関わらず、出血量が少ないので吸血鬼の仕業ではないかと噂されていた。
近くのドラクルは吸血鬼の伝承がある街なので、警察の他に魔祓いや吸血鬼ハンターも捜査に関わっていた。犯行は人間離れしている上に、魔の痕跡もあった。ルカも聖都ラビエラの調査団の一員として捜査に加わっていた。
容疑者候補達のうち、一人だけ警察も近づくことが出来ない人物がいる。その人物は街の大きな屋敷に住んでいる。
屋敷は家族を亡くした老婦人が数人の召使達と暮らしている。しかしひと月前から見慣れない少年の姿が増えた。
老婦人は「孫息子が帰ってきた」と喜んでいるのだが、彼女の孫はそばかすに平凡な顔の背の高い青年だった。見目の良い小柄な少年とは似ても似つかない。同じなのは髪の色だけだ。事件と現れた時期が近いことから少年も容疑者の一人として挙げられている。
魔払いが調査中に少年から強い魔の気配を感じ、異端審問のようなことをしたが為に老婦人の怒りを買ってしまった。それ以来、敷地に部外者が入ることは出来なくなった。
ルカも屋敷を訪ねるが当然門前払いをされる。しかし窓に佇む噂の少年の姿を見ることは出来た。灰色の子犬を抱いている少年に、ルカは早々に容疑者から彼を外す。
「あの子、胸に聖人の護符つけてる」というルカ。罪人が持てば黒くなる、高位の魔払いしか作れない護符だ。しかし、それを知るのは調査団だけなので警察からの疑惑は晴らせない。
翌日、もう一度屋敷を訪ねるルカ。追い払おうとする執事にルカは告げる。「あの子が次の獲物に認定されているのに犯人な訳がない」
その言葉に執事は「『あなた』に頼りたくはないが今は選んでいられない」とルカを屋敷に招き入れる。

トレイシー編
トレイシーは幼い頃から魔や妖精を惹き寄せてしまう体質。同じところに留まると強力な魔物を呼んでしまうので物心がついた頃から定住せずに旅をしている。
安住の地を求めて、教会本部がある聖都ラビエラを目指して遠い所からやって来た。
故郷の元魔祓いの老人から強力な護符の「鍵」を持たされている。女性の一人旅は楽ではない為、少年に見える姿を普段からしている。手先が器用な為、修理屋や鍵屋、日雇いの工場作業などで路銀を稼いでいる。
聖都まであと少しと言うところで悪天候が祟り、土砂崩れ、橋の崩落で先に進めなくなる。
ドラクルという大きな街には到達できたので、道が開くまでの間の宿と仕事をトレイシーは探す事にする。だが同じ様に足止めを食らった人々が多く、宿の空きがない。
野宿でもいっかと気楽なトレイシーに、「今ここは治安が悪いからちゃんとした所にしな」と気のいい女将の紹介で町外れの大きなお屋敷で時計の修理屋を探している事を教えてもらい、トレイシーはそこに向かう。
その道中で灰色の子犬と会う。怪我はしていないけれどよろよろとした足取りで、目が悪いのにもかかわらず人懐っこい子犬を気に入り、トレイシーは勝手についてくる犬を連れて行く事にする。
屋敷に着くと老いた執事が迎えてくれ、女将の紹介と時計の修理ができる事を伝えると、喜んで数日の宿の提供も約束してくれる。時計は柱時計で、この屋敷の主人の結婚記念に作った大事なものなのだという。
早速修理に取り掛かると、子犬が工具や部品に戯れ付く。邪魔はしないのだが気がつくとくっついている。特に熱心に大きな歯車に擦り付くので、そんなに好きならとトレイシーは犬にギィという名前を付ける。
ギィと戯れながら修理をしていると、背後で悲鳴が上がる。振り返ると老婦人がおり、トレイシーを見つめて震えている。何かしてしまったかと慌てるトレイシーに老婦人は「やっと帰って来てくれたのね!」と叫ぶ。
金髪、機械いじりが趣味という彼女の孫息子と間違えているようなのだが、いくら説明しても帰ってきたと喜んでいる老女にトレイシーも折れるしかなかった。数日の滞在のつもりが、ずるずるとそのまま過ごすことになる。
街に吸血鬼の伝承があるとかで屋敷にも強い護りがついているため、トレイシーがいても怪しい存在が近づく事もなく、居心地の良さからトレイシーもこのままでもいいのかなと思い始めた所に、近隣で殺人事件が起きてしまう。
標的の印が胸に出たのを見て自分のせいではと思ったトレイシーは、容疑者に疑われても素直に捜査に協力していた。しかし、調査に来た人間の態度が高圧的だった事に老婦人が怒り、屋敷に部外者が入る事もトレイシーが外出する事も禁止してしまう。
そんな中、全身が白い派手な男が現れる。左目に黒い眼帯をしている胡散臭い男はルカといい、聖都の調査団の一員だという。執事に本名は隠すよう言われたのでトレイシーは亡くなった孫息子の名前をルカに名乗る。
ルカはトレイシーの護符のことを知っており、犯人でないことも次の標的な事も言い当てた。胡散臭いが調査能力は本物なので信用する事にする。

協力捜査編
聖都に旅立つ為にも容疑を晴らさなくてはならないトレイシーと、事件が解決しないと命に関わる危険が去らないので困るというルカ。調査団に参加しているのも早期解決の為なのだという。互いに利害は一致するので協力することになる。
標的にされた印を見れば大体相手の情報がわかるというルカに、トレイシーは胸の印を無防備に見せる。このせいで暫くルカはトレイシーを少年と思い込込んでいた。助手としてこき使っている間も結構扱いが雑。
誤解が解けた後はルカからの扱いが変わるがトレイシーは何故そうなったのかが分かっていない。
ギィは右目は瞑っているので視力はない。左目も半分閉じているがこちらは見えているらしい。鼻が良く、勘も良いので捜査でも大変に役に立つ。ギィがトレイシーにくっついているせいで常に一緒にいることになるルカは片目コンビと言われるが、嫌そうな顔をしている。
ルカ曰く「私は片目ではない、今は『ややこしい』事になるのでこちら(左目)を塞いでいるだけだ」と言っている。
ギィはルカにも戯れ付いているのだが、ルカは逃げ回っている。犬が嫌いなのかというトレイシーに「あまり得意ではない」と答える。ギィに「今は駄目だ、まだ待て」と気になる発言をする。
普段は薄笑いで人の隠したい事を暴く、皮肉気な嫌な男という印象をルカに抱いているトレイシーだが、夜中に会う彼は態度が一変してめちゃくちゃ口説いてくる。優しいがその態度の差が不気味だと思っている。大抵そういう時のルカは眼帯をしていない。そして昼間にその話をしても大抵覚えていない。
昼間に眼帯を外すとトレイシーが思い切り距離を取るのでルカは不思議そうにしている。
捜査中に事件が幾つか起こるが、未遂に終わる。その原因がトレイシーが街に滞在している間に修理したラジオや懐中電灯にあることにルカは気付く。
トレイシーが弄った機械には聖力が付与される。彼女の体質、犯人に狙われた理由と能力をルカは知る事になる。
自身の分身であるギィが彼女の側で『魅了』を使ってまで離れないようにしている原因も知る。

(※事件内容は小説書く時にネタバレになるのでめっちゃ割愛)
最終的にトレイシーが囮になり、なんやかんやあって犯人をどうにかこうにかして事件解決に導く。

この後で本性編、となる。
こっからがルカトレ全開で書きたいところ。
勢いのままに書くとここだけで何千文字行くので簡単に書くと

①トレイシーの鍵のお守りは魔物を近づけない効果の他に、強力な魔を消す力もある。しかしチャージ制なので一度使うと全ての加護能力を失う。復活させるには月と太陽の光に数日間当てて祈る必要がある。
②事件解決のためにトレイシーは鍵の力を使用→お守り無し状態。
③トレイシーの能力は重ねがけ出来る。修理の他にメンテナンスもしていた屋敷の柱時計は結構な聖力を持っている。そして柱時計が時刻を告げる音を鳴らすとギィとルカはその音が聞こえない位置に移動したがる。
④ルカのいた調査団は「吸血鬼は犯人ではない」と最初から言っていた。何故なら当人のルカが協力を申し出てきてここにいるから。能力を全て封じて街の人間には決して手を出さないという契約がされていた。
⑤ギィはその封じられた「本能」にあたる存在。自我は無いはずだが美味しそうなトレイシーが近くに来たので我慢できなくて勝手に犬の姿に代わりくっついていた。
⑥ルカが変貌していた原因は「夜」でも「眼帯」でもなく「ギィ=本能」のせい。
⑦ギィがトレイシーにくっついていたのは獲物を逃したくなかったから。ルカに飛びついてたのはでかい体に戻らないとなにもできないから。
⑧事件が解決したので契約は終了した。ルカは自由の身。
⑨トレイシーが犯人に標的にされていたのは間違いではないが、狙っていたのは犯人だけではない。
⑩ギィが美味しそうと思っていたのだから、当然「本体」もトレイシーが美味しそうに見えている。

この条件揃ってたら、次起こることはお分かりいただけるかと。
書きたいわー……!書きたいわ!黙ってやられたままにはならないトレイシーもしつこいルカも書きたいわ!