剣 隼兎(つるぎ はやと)
2023-04-08 18:31:34
1697文字
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赤服の人物 ナワトレネタ帳1 ※アンソロ寄稿の原案

赤服の人物が傭兵の衣装の中でも異質すぎるので、トレ怖がりそうと思ったことから始まった妄想。トレイシー視点をナワトレアンソロ https://clow-3.booth.pm/items/6627721 掲載。ナワーブ視点は3月公開

ざっくりとメモがわりに適当に。

トレイシーに枯れない花が実装されて数週間後、日課のお茶会をしてた女子仲間(エマとかマーサあたり)がトレイシーの顔色が悪いことに気づく。
「調子が悪いの?」と聞くと「そうじゃないんだけど」と返ってくる。
トレイシー曰く、「あまり夢を見ない方なんだけど、最近ちょっと不安になる夢を見ることがある」と。

夢の内容は、自分が地面に倒れた状態で始まって、拘束されてるわけでもないのに動けない。体がただただ重い。
動かせる目線だけで辺りを確認すると暗いどこかの室内で、自分は横向きに倒れていて、枯れない花を着ている。
状況はわからないのに自分はとても焦っていて、「ここから逃げなきゃ」と強く思っている。
しかし体は動かせず、焦る気持ちを他所に「それ」がやってくる。そこで目が覚める。そう言う夢。

大丈夫かと問うメンバーに、「平気、夢を見る条件はなんとなくわかってるから」と返すトレイシー。
トレイシーの言う通り、夢は枯れない花を着たその夜にだけ見る。そして夢を見ている時は焦っているけど、起きれば「なんであんな慌ててたんだろ?」と思う程度なので実害もないし、特にトレイシーも気にしない。

そしてそのまま数ヶ月が過ぎる。
夢は相変わらずだけどトレイシーも慣れてきていたのだが、そんな中ある変化が起き始める。
最後に現れる「それ」が存在を主張するようになって来た。
気配だけだったものが「コツリ」と靴音を響かせるようになる。そしてその靴音が徐々に歩み近づく分、夢から覚める時間が伸びるようになる。
視界に赤に銀の装飾の入ったブーツが見えた時、トレイシーは恐怖で飛び起きる。
そしてもうあの夢を見たくないと枯れない花自体を着なくなる。分からないけどあれ以上先は見たくない。

そんなある日、夏の荘園で「お前最近あれ着なくなったな」とナワーブに言われ、「ちょっと動きにくいなって思って」と誤魔化す。
「気に入ってたんじゃねえの?」
「そうなんだけど、気分というか」
「ふうん、可愛いし悪くなかったけどな」
「え」
滅多に褒めてこないナワーブに言われてちょっと浮かれたトレイシー、夢のことも「ただの夢だし!それに暑いしね!」と言い訳してまた偶に着るようになる。
で、その後はピタリと夢を見なくなるので「ああ、気のせいだったのか」とホッとする。

ところが8月の終わりの週、またあの夢を見てしまう。
今度は気がついた時にはもう目の前に赤と銀の装飾の靴が目の前にある。問題の存在はすぐそこに立っていて、焦る気持ちと裏腹に体は動かせない。
その人が膝をついたので、その時に相手が赤い暗い服を着ていることが分かる。
トレイシーが動けないまま震えていると、ばきりばきりと容赦無く背中の羽根を折られ毟り取られる。
飾りとは言えその音がさらに恐怖を煽る中、顎を掴まれて顔を上げさせられる。
青白い顔と表情のない片目と視線があったと同時に目が覚める。

起きてトレイシーはすぐに枯れない花を確認するけど、何も傷ひとつついていない状態。
良かったと思いつつ、あまりに怖い夢だったのでもう二度とこれは着ない!とクローゼットの奥にしまい込む。
最後に見た顔がなんだか見覚えがあったような気もするけれど、忘れようと決めるトレイシー。

そうして迎えた9月。
ナワーブに新衣装が実装される。
「赤服の人物」
トレイシーが夢で見たあの存在。
顔に見覚えがあるのも当然だった。印象が違いすぎるのですぐには繋がらなかったけれど、想い人の顔は間違えない。
新衣装お披露目の場から真っ青になって逃げ出すトレイシーを、じっと「赤服の人物」が見つめていた。


続きとしては、別人格ではないんだけど赤服着てる時だけちょっと様子が違うナワーブにトレイシーが怯えて逃げ回る。
ナワーブ本人はなんで逃げられるんだろう??と思いつつ「もしかしてこれ怖いのか?」と思う程度。
ところが夜中になると衣装の持つ力に引き摺られてトレイシーを嬉々として追い回すようになるそんな感じが良いなと思ってはいるが書けるとは言ってない。