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三毛田
2025-12-27 17:47:25
1076文字
Public
1000字6
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19 て. 手応えが欲しい
19日目
俺の好意をぶつけた先の
好意を伝えてみても、どこか返答に壁があるのを感じる。
彼のそんな態度は、俺だけだと思っていたのだが。
「何が悪いんだろ」
「別にアンタは悪くないよ。丹恒は、誰に対しても、壁があるもん」
ほぼ独り言だったが、なのは反応してくれて。確かに彼女の言う通り、丹恒は誰に対しても壁がある。
それが悪いことだとは言わないけれど、何となく寂しい気持ちに。
「列車に乗った時からああだって、姫子も車掌さんも言ってたから、ウチらじゃどうしようもないよ」
そう肩をすくめる。
「仲良くなりたいって気持ちをぶつけるのは、駄目なんかな」
「駄目じゃないよ。でも、もう少し小刻みに? したほうがいいかも。驚くからさ」
「なるほど」
とはいえ、加減ができるかどうかはわからないというのが本音。
まあ、なるようになるだろう。多分。
「まあ、頑張れ!」
バシッと背中を叩かれた。まあ、なのの力だからそんなに痛くないけど。
それ以降、少しずつ丹恒に歩み寄る時は少しずつ、勢いをつけすぎないように気を付けて。
「最近のお前は、勢い良く来ないな。どうした。具合でも悪いのか」
ある日。
丹恒に呼び止められたと思ったら、そんなことを言われ。
どうしようか。
「前の勢いの方がよかった?」
わざと、意地悪く告げる。
と、少々悩むそぶりを見せ。
「お前相手であれば、どちらでも構わない」
「じゃあ、前と同じようにいく。いいだろ?」
一瞬怯んだ表情を浮かべたが、すぐにいつもの無表情に。
自分で言っておきながら、ちょっとだけ怖気づいたようだ。
丹恒から許可を貰えたので、行き過ぎないように調整しつつ彼に好意を告げていく。
「わかった。わかったから
……
もう、止めてくれ
……
」
耳まで真っ赤にし、布団の上に座り込んで。ボソボソと辛うじて聞き取れる声で。
「何でだよ」
ムッとした声が出た。
「お前に好きだと告げられると、心臓がうるさいんだ
……
これが何なのか理解できないし、病気なのかと疑ったが、そうではないからどうしたらいいのかわからない」
丹恒、お前それって。
「丹恒、お前」
「な、なんだ」
「なんだ~。そっか~。そういうことか~」
「おい。ちゃんと説明しろ」
「説明していいのか?」
壁に追い詰め、顔を近づける。
「穹?」
丹恒の表情に、動揺が見られる。可愛いじゃん。
ようやく手応えを得られた。
「丹恒、好きだ」
「穹、頼む。その気持ちを俺に向けないでくれ」
「好き」
そろそろ観念して欲しいんだけどな。
早く自分の気持ちに気づけよ丹恒。
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