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三毛田
2025-12-25 22:14:43
1079文字
Public
アドベント25
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25 05. 世界が色を変える
25日目
お前たちのおかげであり、お前たちのせいである
「
……
」
今まで、ずっと色のない世界に居た。
それなのに、突然明るく、色づいたものへと変わっていて。
「丹恒?」
「いや。大丈夫だ」
「お前が大丈夫だって言うなら、そうだと思いたいけど」
「なんだその言い方は」
思わずムッとなって、ちょっと語気が強くなってしまう。
「丹恒って、大丈夫じゃなくても大丈夫って言うからさ」
信用がないんだよ。
と言われてしまうと、反論できない。
自分でも、若干自覚はある。怪我をした時に、それを隠そうとしているという。
「それで。何か用があったんだろう」
「パーティーの準備が終わったから、呼びに来た!」
「パーティー?」
「そう! クリスマスパーティー! 俺、初めてだからすごい楽しみ!」
ニコニコと満面の笑みで、俺の手を取る。
そういえば、パムから準備を手伝ってほしいって言われていたような気が。
覚えていない。
多分、己の中で優先順位が低いものだったから、忘れてしまったのだろう。
後で謝らないといけない。
「丹恒連れてきた!」
「その顔、忘れてたでしょ」
三月の隣に座らされ、頭に赤い帽子をかぶせられる。
彼女はちょっと不満そうというか、不服そうで。
「そうだな。忘れていた」
「準備の件は、ウチが滅茶苦茶頑張ったから片付けやってくれれば水に流してあげる」
「すまない。わかった。片付けは俺が請け負う」
「なの。そっちの帽子よりも、こっちのカチューシャの方が似合うだろ?」
「それはアンタのだから、アンタが付けるの。はい。これ、丹恒のお皿」
紙皿とフォークを渡される。
そして、カウンターに並んだ料理が乗せられた皿にようやく気付いた。
「ビュッフェスタイルだって。でも、乾杯の飲み物は決まってるから。はい。こっちは丹恒の。こっちは級のだって」
細長いグラスに入った、黄金色の液体。
泡がパチパチと消えていくので、炭酸だろう。
「こほん。パーティー開始の音頭を取らせてもらうことになった。みんな、日々お疲れ様。今日はめいいっぱい楽しんでくれ。乾杯」
「乾杯!」
「かんぱ~い! ん~! これ、美味い!」
「お酒?」
「いや。なのかと穹のは、ジュースだ」
「じゃあ、丹恒のは?」
と、ヴェルトさんの言葉に二人はこちらを振り返る。
一口飲み、わずかにアルコールが入っていることに気づく。
「飲みたい!」
「一口!」
目をキラキラと輝かせながら迫ってきたので、一気飲み。
「「あ~!!」」
二人同時に叫ぶ。
こんな騒がしい二人と一緒に居るからだろう。
俺の世界が色づいたのは。
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