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のたり
2025-12-25 19:32:34
1509文字
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hrsz
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メリークリスマス
モモジャンが愛莉とみのり、遥と雫にわかれてクリスマスカラーコーデ対決やるときいて。
「クリスマスカラーって、緑と赤でいいのよね」
そう言った傘の下の雫の息は白く、私達の目に映るディスプレイは金色が散りばめられていて、ショーウィンドウに反射するイルミネーションは小雨も相待って眩しいくらい青く輝いていた。
「白と青だったらたくさん持ってるんだけどな」
「そうね、私も。でもそのおかげでこうして遥ちゃんとお買い物にこれたのは嬉しいわ」
そう言った雫の笑顔に胸がくすぐったくなって、
「うん、私も」
と、笑って返した。
今年の配信はクリスマスカラーコーデ対決に決まった。私と雫、みのりと愛莉、組み合わせが決まった瞬間、互いになにを着せようか盛り上がるふたりの横で、二人揃って、うーん、と頭を悩ませ始めた私達がいた。
緑はそこそこ持っているけれどクリスマスカラーというには淡い色が多いし、赤にいたってはワンポイントくらい。それは雫も同じで、なんとなく互いに察した私達は一緒に買いに行くことにした。
「遥ちゃんはなんでも着こなしちゃうから、逆に迷っちゃうわ」
「雫ほどじゃないけど
……
、でもありがとう。雫のコーディネート、期待してるね」
「ええ! 遥ちゃんのコーディネートも期待してるわ」
ショッピングモールに入り、どこからまわろうかと話しながら傘を畳んでいたら、不意に話しかけられた。
「あの、もしかして
…
っ
……
」
振り返ると私達と同じくらいの年の女の子がいた。ぱあっと輝いた表情だけで人違いではないとすぐにわかった。
「この間のルミナタイムすごくよかったです、私、チアデの時からずっとファンで
……
、よかったら握手してください!」
隠しきれない興奮が伝わってくる。雫が握手を快くした後、
「ごめんなさい、今はプライベートなの。みんなには秘密にしておいてね」
と、柔らかく微笑む。「応援してます」という囁き声のエールを受け取って、その場を後にした。私達がエスカレーターに乗った後もその子は私達を見送っていた。一緒に他の人達の視線も感じる。
「応援はすごく嬉しいんだけど
……
」
「少し目立っちゃったわね」
雫も苦笑いする。いつもならカフェに逃げるか、お家デートの時間を早めるところだけれど、今日はコーディネート用の服を決めなきゃいけない。
「少し別行動しようか」
「そうね。候補を決めてから、ふたりで行くのはどう?」
「うん、いいね。じゃあ1時間後にまたここで」
「ええ、わかったわ」
「ーーあ、雫。携帯の充電は残ってる?」
「
……
あ、そんなに残ってなかったわ」
「じゃあこれ使って」
鞄から充電池を出して渡す。コードを繋げてちゃんと充電が始まったのを確認してから一旦離れた。
1時間後にまた合流したとき、雫はノートサイズくらいの紙袋を持っていた。
「遥ちゃん、なにか欲しいものが見つかったの?」
「ーーうん。雫も?」
「ええ」
ふふっと雫が笑う。雫がそうやって笑うときは、なにかサプライズがあるときだ。もしかして同じこと考えていたのかな、と、少し可笑しくなる。私が持っているのは雫のより小さな紙袋。中身は雫とショッピングモールに行く約束をした後、お店引き取りでネット注文しておいたシマエナガのチャームがついたネックレス。チャームの裏に入れてもらったイニシャルはS.H。
「遥ちゃん」
「なに?」
「コーディネートを決める前に、プレゼント渡してもいいかしら」
待ちきれないようにそう言った雫に、私も「いいよ」と言って笑った。「雑誌で見たときに今年のクリスマスプレゼントはこれがいいって思ったの、売り切れていなくてよかったわ」なんて、それだけでプレゼントになるような言葉と一緒に雫は紙袋を渡してくれた。
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