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三毛田
2025-12-22 21:13:26
1059文字
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アドベント25
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22 02. 喜びも悲しみも
22日目
君と分かち合いたい
嬉しい時。悲しい時。一人だと、その感情をどう消化していいのか、わからなくて。
前はどうしていたのか。そんなことすら、思い出せない。体も覚えていない。
「だから、丹恒がいてくれて助かる。一人じゃ、いろいろ考えちゃうからさ」
「なら、お前の部屋のほうがいい」
「なんで」
丹恒の匂いがする、彼の寝床のほうがこちらとしては都合がいいのだが。
「めったに人は訪ねてこないとはいえ、一応は公共の部屋だ。共に寝るのなら、お前の部屋のほうがいいだろう」
なら、お前の自分の部屋を保てよ。って言葉は飲み込んで、ラウンジを抜けて俺の部屋へ。
「思っているよりは狭いだろ?」
「俺の布団よりは、広い」
なんて。
パジャマに着替えて
――
丹恒には、予備のパジャマを貸した。胸がキツそうだけど
――
から、二人で寝転がる。
「お前にしては弱気だな」
「悪いか?」
「なんだかんだ、自信に満ち溢れている姿ばかりを見ていたから、新鮮だ」
「見限ったり、しないよな」
心配になって問いかけるが。
「そんなことで見限るほど、薄情ではないから安心しろ。そもそも、こうしてお前のわがままに付き合っている時点で、俺はお前を受け入れている」
手が伸びてきて、頬を指先で撫でる。その後、俺の手を優しく握って。
「嬉しい時の喜びも、悲しいときの涙も。丹恒となら、分かち合いたいし、見られてもいいやって思った」
「そうか。そう思ってもらえるほど、信頼してくれているんだな。それならば、俺もその信頼に応えないといけない」
そこまで真面目な話じゃないんだけどなぁ。
まあ、丹恒がそうしたいのであれば、そうしてもらおうかな。
単純に好意を抱いてるから、心配してほしいだけだったんだけど。
そんな下心だって、彼には伝わらない。悲しいくらいに。
「手を繋いで、寝たいっていったら
……
繋いでくれるか?」
「ああ。俺の手でよければ」
そろそろとこちらに手を伸ばしてきたので、ちょっとだけ強く握る。
と、驚いたのか手を引っ込めようとして。
「なんで」
「離さないから」
ニコリ笑うと、手を秀で抱き寄せる。
「お前、手を繋いで寝たいってだけッ」
「ごめんごめん。でも、丹恒は嫌だったら俺よりも力が強いんだから振り払えるし、突き飛ばせるだろ?」
そう告げると、はっとしたように俺の胸を押そうとして。
「ざんねーん。もう離しません!」
少しずつ力を込めていくと、諦めたのか動きが止まった。
「お前はズルい」
「それも俺だから」
「
……
それも知っている」
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