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リレン
2678文字
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フリンズと冒険者夢主
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フリンズさんとイルーガくんとお茶会をする話
※実装前のため口調などは想像です
※ほんのり前の話(イルーガ君と出会う話)の続きです
「おや?予定より早いですね」
「
……
ん?」
先日ナシャタウンでフリンズにばったり出会った。挨拶だけして去ろうと思ったのに、
「近々、お取り寄せしたお茶菓子が届くんです。貴女はそういうのお好きでしょう?」
という誘い文句に見事釣られ、約束した日の昼過ぎに夜明かしの墓へ到着した。
……
そういえば、ここに通い始めてどれぐらい経つのだろうか。とくに道順を考えなくとも、体が覚えてしまっているようでこの場所には辿り着けるようになってしまった。
ちなみに今回、お茶会スイーツがあると言うからには紅茶でしょう!ということで、私のお気に入りの茶葉を持参している。テラス席の気分(?)でお茶会をしたくなったので、地下室ではなく地上の机に、大きめの綺麗な布まで敷いて準備を進めていた。
そんな時に、フリンズが何か見つけたようだ。
「なに、どうしたの?」
「イルーガが来ましたね」
「なんだって?!」
ガバッと音が出そうな勢いでフリンズの視線の先、つまり後ろを振り向くと、米粒程の大きさの人影が見えた。目の良い私がギリ人間っぽいな
…
?と認識できる姿しか見えなかったが、フリンズは断言している。これがイルーガ君に対する年季の差なのか
……
すごい。
灯台側が自身を認識したことに気付いたイルーガ君は、そこから全速力でこちらに向かってきた。やはり彼も目がとても良い。
……
いや、そんな走らなくても良いのに。
「こんにちは!」
「はい、こんにちは。また会ったね」
「えぇ、またお会いしたいと思っていました」
私から差し出した手を彼は両手で掴んで、ブンブン振っている。強すぎる握手に驚いていたら、いつの間にか隣に立っていたフリンズがスッと歩み出て私達の手首をそれぞれ掴み、握手は無理矢理止めさせられた。前回も同じことやってたよね
…
なんなの?このフリンズの動きは
……
。
「イルーガ、予定より早いですね。明日になると思ってましたよ」
「はい、フリンズさんに少し急ぎの用があって、ピラミダを出る日程を前倒ししました」
おっと、ライトキーパーの仕事の話かな?であれば、私は離席したようが良さそうかも。そう思って少しだけ距離を置く。ちょうど良いので、シェフ・ヤコピさんの鍋を借りてお湯を沸かしておくことにした。フリンズに、先にヤコピさんと話をつけておいてもらって良かったね。
「
――
以上です。この手紙、急ぎよろしくお願いしますね」
「えぇ、わざわざ急ぎ届けてもらって助かりました。でも後で読みますね」
「「えっ」」
思わず私とイルーガ君の反応が被ってしまった。い、急ぎなんじゃないの?恐る恐る振り返ると、イルーガ君も振り返っており、私と目が合う。
「今から大事な用事がありましてね、その後に読みますね」
「今読めばいいのに」「今じゃないんですか?!」
「ははっ、二人とも息がぴったりです。少し妬けますね」
うわっ!笑ってる顔なのに目が笑ってない!フリンズが怖い!!
「
――
イルーガ、少しは時間が取れますか?」
「え、はい。時間を稼ぐために急ぎましたので
……
」
そんなに急いできたのに後回しにされるの、可哀想過ぎるな
……
。ん?というか、仕事よりも大事な用事ってなに
……
?
「これからちょっとしたお茶会の予定でしたので、貴方もご一緒にいかがですか?」
「
…
ぇえ
………
?」
そりゃそうなるよ!イルーガ君も困惑するよ!!私は思わずフリンズに目線を合わせて首をブンブン振る。しかし取り合っては貰えなかった。
「ちなみにこのお茶会が終わらないと、手紙が読めなくてですね
……
」
「急ぎ参加します!!」
「はい、そうしましょう」
微笑みを携えながらも終始有無を言わせないフリンズ。うーん、流石に私もイルーガ君も勝てそうにない。
フリンズが用意していたのは、フォンテーヌ産のスコーンやクッキーだった。スコーンなら数日は保存できるし輸送にも耐えられるのか、なるほどね。しかも、ハチミツとジャムとクリームまで準備されている。このお茶会最高では?
私も持参した茶葉で紅茶の準備を進める。お湯も丁度沸いた所だ。ポットとカップを先に温めようと思ったところで、あることに気がつく。
「あ、フリンズ。カップもう一つ準備お願いできる?」
「えぇ勿論です。地下から取ってきますね。少々お待ちを」
そう言って、自室の方へ向かってくれた彼を目で追って、見えなくなったところでイルーガ君に声かけた。
「ほんっとごめんね!タイミング悪かったね
……
。大丈夫なの?」
「いえ、こちらこそすみません。良いか悪いかは、僕も分かりませんが
……
こうなったフリンズさんはテコでも動かないですからね
……
」
「あ、すっごくわかるよそれ
……
」
直近だけでも数件似たような事例を思い浮かべていると、隣のイルーガ君も似たような顔をしていた。思わず二人でクスクス笑ってしまった。
「
――
おや?随分と仲が良さそうですねぇ」
「「ひっ」」
真後ろからフリンズの声がした。足音を立てずに現れるのは止めていただきたい、怖いので。
「イルーガ、貴方は紅茶ではなく水の方がよろしいでしょうか?」
「僕も紅茶でお願いします!!」
それから紅茶を淹れて、スコーンやクッキーを伴って行うお茶会は最高だった。また是非ご相伴に預かりたい所である。
……
私の残金でもお取り寄せできるかな
…
?
「そんなに気に入ったのなら、また折を見て取り寄せできるか試してみましょうか」
フリンズにそう声をかけられて、思わず顔を上げる。
「え、私なんか言った?」
「いえ、そう思っておられるのではないかという、僕の予想です」
「うん
……
まぁ合ってるよ。ありがとうフリンズ、楽しみにしてる」
「はい」
私がそう答えると、フリンズは満足気な顔をしていた。この、彼の手のひらの上で転がされている感は否めないのだが、転がされるのも悪くないと思ってしまっているので、もう私も彼に落ちかけてるんだろうな。
「
――
本当にお二人は仲が良いんですね。やはり犬や猫は不要らしいと、義父に伝えておきます」
「あ~~~その件だけど、ねぇ!イルーガくーん?!なんでそう思ったのかなぁ??」
「ははっ!」
「珍しく大声あげて笑ってないで、フリンズも何か言ってよ!」
なお、このお茶会以降、私が同席した時のイルーガ君は、水ではなく紅茶が振る舞われるようになったらしい。よかった
……
のかな?
『実に優雅なティータイムをどうぞ』
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