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三毛田
2025-12-21 22:23:49
1067文字
Public
1000字6
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13 す. 素直に泣けない
13日目
君は素直に泣けないけれど、寄り添ってくれる
「うう
……
」
「
……
」
「ふえぇ」
「
……
」
丹恒を挟んで、なのと二人感動と悲しみで泣いていると、無言でハンカチを差し出される。
「ありがどう」
「丹恒、優しい
……
」
流石に鼻をかむのは憚れたので、涙をぬぐいティッシュで鼻をかむ。
「泣きすぎて頭痛い
……
」
「俺も
……
」
「ほら。濡れタオルだ。目が腫れるから、これで冷やせ」
「はーい」
背もたれにもたれかかり、目の上に濡れタオルを乗せてもらう。
「こういう時は、二人とも静かになるな」
反論したいけれど、静かであることがいいように聞こえたので、お口チャック。
「もう十分だと思ったら、水分補給をしろ。三月は、今日はちゃんと部屋に戻れ。いいな」
「丹恒はいつも、穹の部屋で寝てるじゃん」
「己の性別を考えろ。絶対に間違いは起きないとはいえ、外聞が悪い」
どうして彼がそう言い切れるのか。それは、俺が丹恒にしか興味がないからだ。
恋愛感情も、欲を向ける相手としても。
「アンタって本当に丹恒のことしか考えてないよね」
「それが俺の良いところだろ?」
そうかもしれないけどさぁ。丹恒、お水頂戴」
「ストローを刺すから待っていろ」
ママじゃん。
「ありがとう!」
俺も水を飲みたくて口を開けていると、唇にストローが当たり。少しずつ吸って満足して唇を離せば、気配も消えて。
「あ~
……
目元もすっきりした~」
「清涼効果のあるオイルも少々混ぜたからな。ただ、肌に合う合わないがある。後で赤くなったり、痒くなったら早めに俺に言え。薬を処方する」
「はーい! 穹、お菓子貰っていくね」
「お好きにどうぞ~」
タオルを外して眉間を揉んでいると、なのは持ち帰り用に置いてあるカップにお菓子を入れて、部屋を出ていくところだった。
「丹恒先生、甘えていい?」
「お前はいつも甘えているだろう」
呆れたように言うけれど、拒絶することはなく。それどころか、胸に向かって抱き着いた俺を優しく抱きしめてくれる。
そういうところ、本当ママだよ。
「オギャっていいか?」
「寝る準備をしてからだな。ほら、いい子だから歯を磨いて来い」
「ママーッ」
これだよこれ。この包容力と、甘やかし方。
きっと俺のことを大好きな丹恒しか、出来ない。というかしてくれないだろう。
一人で磨くのも寂しいので、丹恒も洗面所へ連れて行って二人で歯磨き。
「丹恒、お願い」
「仕方ないな」
と口で言いつつも、甘やかしてくれる気満々であるのは、俺は知っている。
だって、丹恒先生だからな!
「丹恒大好き」
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