アデル+アルフレッド

誕生日の日は過ぎてしまったけど、アルフレッドさんの誕生日(9/25)の時に思いついた文。アルフレッドさんの口調が迷子

誕生日の日に半日休みを貰って、自室で過ごしていたアルフレッド。ちょうどその頃、プレゼントを渡しにアデルが白爪騎士団団室を訪れていた。だが肝心の本人がいないことを知る。
レオミュールたちと軽く会話をしたあと、ここに来た目的とあとで自分の代わりにプレゼントを渡してほしいとお願いするものの
「それは自分で渡した方がアルもきっと喜ぶと思うよ」
レオミュールに自室へと案内された。

「アル、アデルが君に用があるって」
部屋をノックしたあと、そう声を掛けてドアを開けた。ドアノブを持ったまま、アデルに入るように手で促す。
その仕草はレデイファーストそのまま。紳士。あまりにも様になっているので思わずドキリとするアデル。
レオミュールの笑顔の圧に圧されおずおずと部屋の中に入る。と同時に背後で静かにドアが閉められた。

「きゅ、休暇中にお、お邪魔します」
「ちょうど暇を持て余していたところなので構わないさ。ーーそれで用というのは?」
「実はこれを渡そうと思いまして」
綺麗に包装された箱を差し出す。
「これを....私に....?」
「はい」
「中を開けてもいいかい?」
「どうぞ」
がさがさと開ける音が室内に響く。
「これはガーデニングの時に使う道具セットだな」
「好きだって聞いたもので。すでに持っているかもしれませんが」
「丁度買おうと思っていたところでだったので助かったよ。ありがとう、大切に使わせてもらうよ」
「はい、喜んでもらえてよかったです」



「それじゃ、帰りますね」
せっかくの休暇中だ、長居をするのも気が引けたのでそそくさと帰ろうとするアデル。
「あ、ちょっといいかい」
だが呼び止められた。
「今からお茶をしようと思っていたのだがどうだい?実はいろんな方からケーキを貰ったのだが、一人で食べるものの量が多すぎて困っていたところなんだよ。もちろんレオたちにも食べてもらう予定なんだが、それでも量が多くて」
ケーキと聞いてアデルのお腹がぐるると音を立てた。
時間を見るとちょうど3時。お茶の時間だ。
「はい、いただきます」
「ならよかった。ではお茶の用意をするから少し待っていて欲しい」
笑顔を浮かべて奥の台所へと消えていった。
このあと他愛のない話をしながらお茶やケーキを堪能したアデルとアルフレッド。

「楽しい時間というものはあっという間だな。長いこと引き止めて申し訳ない」
「いえ私こそせっかくの休日を邪魔してしまってすみません」
お互い謝っているのがなんだかおかしくてふふっと笑い合う。



アデルが帰ったあと
「今年の誕生日も去年と同じ時間を過ごすと思っていたが」
ここで一旦言葉を区切ってアデルから貰ったプレゼントを愛おしそうに穏やかな表情を浮かべながらそっと触れるアルフレッドの姿があったのだった。