katakuruten
2025-12-16 00:11:38
3114文字
Public 本編(書きかけ)
 

小ネタ

小ネタまとめ2025

■本編終了後n年目とかのアルマディンとデザートローズ(ダイゴ子・ホウエンチャンピオン)の小ネタ/2025年9月7日

「貴方、チャンピオンに興味ない?」
「何、ついに隠居でも考えてるわけ?」
「そうね、もうチャンピオンやって長いしそろそろ私を倒してくれる子が現れてもいいのだけれど」
「それをあんたに負けた俺に愚痴ってどうするっていうんだ? 皮肉か?」
「貴方本当にひねくれたわね……。私の王冠に手をかけたのは、後にも先にも貴方ぐらいよ。まぁ一歩届かなかったみたいだけど」
「喧嘩売ってんのか? ——それで、悪いけど今の俺はチャンピオンには興味ないよ。あんな窮屈そうな玉座はごめんだ」
「まぁそう言うとは思ってはいたわ」

【彗星】と【女帝】。
かつて王冠に手を伸ばした者と、その手を払い落として未だに玉座に座る者。

本編終了後のアルマディンは、チャンピオンやらない?って打診されたところで、「死んでもやりたくない」って言って蹴る。






■多分後半章(第五章)開始前くらいの時間軸
ポケモンドクターになるための実習中のミカinガラル


 チラついていた雪はいつの間にか降り止んで、ストーンズげんやを微かな光が照らし始めていた。
 夜明けだ。
 そう気がついて、ミカは空を見上げた。
 東の空に灯った明かりが静かに朝の到来を告げている。

 ミカは今、育ち故郷から遠く離れたガラルの地でポケモンドクターの資格を得るためのスクールに通っている。
 スクール内に設置されたミカが所属するコースのカリキュラムは、ポケモンドクターを養成するカリキュラムの中でもさらに野外活動や救急救命に焦点を当てたもので、だから実習には屋外の活動が含まれている。
 最終年度にさしかかったミカたちは大量の実習をこなしていて、そして丁度今は、一定練度のバトルの腕を持つドクター見習いに課される、ワイルドエリア実習に放り込まれているところだ。
 実習ペアを組んでいる同期は昨日丸一日を費やしたワイルドエリアの行軍と、さらに夕方からのキャンプの見張りに疲れて大爆睡中。
 見慣れぬキャンプに近づく野生ポケモンも特にはおらず、だからこの美しい夜明けはミカだけが独り占めできる。
 赤紫を孕んだ黎明の空は幼馴染の瞳の色とよく似ていて、ミカはその色が存外気に入っていた。
 それはミカの人生の始まりを告げた色で、道しるべであり続けた色。
 もういらないからと拒絶してしまったから、今は隣にその色はないけれど、その色はミカにとって大切な色だった。
 その色を持った優しくて友達思いの少年のために、自分の足で立って歩いて、自分の手で全部選んで決めることができるだっていう証明をしないといけない。
 ミカはそのために、一人故郷を飛び出してここにいる。






■リモネンとティフォンの幼い頃のある夜の話
 押し殺したような悲鳴が隣から聞こえて、ティフォンは飛び起きる。
 睡眠のために照明が落とされた真っ暗闇でもなおわかる、余計な病気をされては困るからと清潔さだけは異常に保ち続けられている真っ白い部屋。
 床よりはマシという程度に硬いマットレス、擦り切れそうなシーツに薄い布団。その中央で、小さな女の子が耳を押さえてうずくまっていた。
 また、「声」が聴こえたのだろう。
 分厚い壁越しでなお拾えてしまう、人でない生命の悲鳴。昼夜問わず少女に流し込まれるそれは、本来人が聞き取れるものではない。
 遮音されたこの部屋に外部の音はまず入ってこないし、そもそも彼女の聴く「声」はポケモンの意識を汲み取って彼女が理解できる言語に脳内で変換されたものだ。
 トキワの森の異能。十年に一度、森から送られる祝福で、そして今ティフォンの目の前で泣いているリモネンにとっては呪いと成り果てたそれ。
「かえりたいよぉ」
 帰りたい。その願いすらティフォンは持たない。
 ここは地獄だが、前にいたところも大概の地獄だ。帰ろうとは思わない。死んでもあの地獄に帰ってやるものか。
 けれど、リモネンにとっては違うのだろう。なら帰らないと、帰してやらないと。
「そうだな、帰りたいよな」
 耳を塞いで泣き続ける少女の背をさすってやる。
 トキワの森の恵みの、ほんの一欠片を与えられただけの自分にはわからない苦しみだ。共有してやることはできない。
「ちゃんと、家族のところに帰してやるからな」
 できるのは、叶うあてのない約束をしてやることだけだ。






■第四章終了後くらい/2025年11月13日
「ラズさ、一緒にコンテストに出ない?」
「嫌だ」
「即答された! いいじゃん、たまには。楽しいでしょ?」
 だって、君もあの舞台の輝きに魅せられた人間でしょう? 
 言外に彼女はそう言った。
 確かにそれは否定できないけども。
 何せ、嫌なものは嫌だ。
 舞台に上がっている間はいいが、舞台を降りれば面倒ごとが付きまとう。パフォーマーとしてのランクが上がれば上がるほど、場末のステージならば気にしなくてよかった舞台人としての振る舞いが常に求められるようになるのだ。
 いつだったか、アズレアに指摘された部分だ。一流のコンテストパフォーマーであるには絶対に必要な部分で、ラズワルドが身に着けることを諦めたスキル。
 マスターランクを獲ってしまった以上、ステージだけで演じていたい、という我儘は通じない。 
 それらの面倒ごとを回避するのは至極簡単で、ラズワルドはそれを選択することを今現在決め込んでいる。
 その選択とは舞台に上がらないことだ。すなわち、コンテストに参加するのを辞めればいいだけだ。
 楽しいだけでは生きていけないと、そうそうにわかってしまった。わざわざしがみつくほどの才能もないと理解してしまった。
 いつか目指したマスターランクの称号を八十日の旅で得た今、それこそラズワルドがコンテストに執着する理由は一つもなくなってしまった。
「ホオズキちゃんがラズのステージ見たいって」
「あいつ、何言ってんだ……
「可愛い妹のお願いでしょ、聞いてあげようよ」
「妹じゃないが」
「それ、本人の前で言わない方がいいよ」
 失言をした、と気がつくとほとんど同時に反射で噛みついたセリフを諭された。
 隣人というには親しく、家族というには少し遠い存在なのだ。ラズ自身、正直、いまだにどう接したらいいかはよくわかっていない。
「それで、出ようよ。とりあえず手近なカイナあたりでさ」
……気が向いたらな」
 というか、別にカイナもそんなに近くはない気がする。そんなことを言い出せば、ホウエンのほとんどはこの辺鄙なミシロの土地から遠く離れた場所になるが。


ホオズキはラズワルドの同居人というか義理の妹というか居候仲間というか。






■12歳、ナナシマ前日譚
モンド「アルマ、今の手持ちは?」
アルマディン「えな――グラエナとラグラージとサーナイトと……
ラヴァンド「王道ね」
アルマディン「ボーマンダとボスゴドラとオニゴーリ(※この3匹はホウエンリーグ出場時のメンバー)」
ミカ「脳筋」

■第二章
誰にでも優しくて勇敢でかわいらしかったモモ。どんなに酷いことをされてもわたしに笑顔を見せてくれたモモ。
誰をも恨まないままいなくなったあなたのことが大好きだった。
だから、あなたが守ろうとした清廉と高潔がここにのこっているのだと謳おう。


この世界に触れられなくなったあなたの代わりに、あなたがここにいたらやり遂げるであろうことをわたしがやるのだ。