Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
リレン
2244文字
Public
フリンズ夢 短編
Clear cache
小さなフリンズさんと過ごす話
※捏造設定にご注意を※
「か
……
かわいい
……
!」
「その感想、僕としてはあまり嬉しくはないんですが
……
」
今日は出かける予定もなく、家でのんびり過ごしていた一日だった。そろそろ夜も更けて寝ようかと考えている時間だったが、
――
コンコン。
扉を叩く小さな音が聞こえた。こんな夜の来客予定も無かったはずだが
…
なんだろう、と考えつつ扉のスコープを覗いてみる。
「ん?いたずら
…
?」
扉の外には誰もいない様子。でも確かに音は聞こえた気がした。と考えていると、
『僕です、扉を開けてもらえませんか?』
と、フリンズさんの声が聞こえた。
え、でも姿が見えないのに
…
?とはいえフリンズさんなら開けない理由はないか、と扉を開ける。
「よかった、開けてもらえなかったらどうしようかと」
「
……
ぇえ?!」
扉を開けても、あの見上げる長身は目に入らなかったのだが、声が聞こえた少し下に目線を動かしたところ、フリンズさん(仮)が居た。
――
ちっちゃい。
そのままきっかり十秒固まってしまった私。
「正真正銘、貴女のフリンズですよ。少し小柄にはなりましたが」
いや少しどころではない。ざっと見積もってもホラガイ団の幼い彼らよりも幼い。ようやく状況が飲み込めてきたところで私はすぐ行動に出る。
「か、かわいい
…
!!」
思わず少し屈んでガバッと抱きしめてしまった。「あまり嬉しくは無いんですが
…
」とか耳元で呟くフリンズさん。え、声も若干幼い。メゾソプラノとか
……
これはもう卑怯では??
ひとしきり小さな姿を堪能し、ようやく部屋に招き入れてフリンズさんに事情を聞いた。
「とあるワイルドハントを一人で対応していたのですが、予想外に数が多く、力を使いすぎてしまったようです」
彼が妖精のフェイであることは知らされていたが、まさかこんな姿になることもあるとは。夜明かしの墓に戻るよりも近い私の家を目指し歩いてきたそうで、引きずってしまう洋服はランプに格納しているらしい。相変わらず便利だね。
ひとまず私の部屋着を貸すことにした。これでも丈が余っているが、無いよりはマシだと思う。パステルカラーのパジャマでごめんなさいね。めちゃくちゃ可愛いです。
「すみませんが、今晩は泊めてもらえないでしょうか?明日には戻れると思いますので」
「全然良いですよ!」
「ありがとうございます。このお礼は後日必ずさせていただきますね」
「
……
では一つ、今お願いしても良いですか?」
「はい、なんなりと」
「抱っこしていいですか!?」
「
――
は?」
食い気味に要望を伝えると、流石のフリンズさんも面食らった様子で目を丸くした。だって、将来美人になることが確定した美少年(仮)がいるのだ。我慢できないでしょ。
眉を下げて若干困り顔をしながらも、フリンズさんは頷いてくれた。早速私はソファに座り直し、私に背中を預けてもらう形で膝に乗ってもらう。
「へへっ、いつもとは逆ですね」
「はい、僕は少し
…
落ち着かないですが」
「そうなんですね。私はとっても楽しい時間になりそうです」
思わず口角が上がってしまう。フリンズさんのお腹に手を回し入れて、ぎゅっと抱きつく。こんなこと普段は出来ないので、本当に楽しい。そのままフリンズさんの首元に顔を埋めると、いつもと変わらないフロストランプの香りがする。
「ふふ、くすぐったいですよ」
「すみませんね。でも止めません」
「おやおや。これではどちらが子供か分かりませんね」
彼はクスクス笑いながら、「いえ、僕も子供では無いんですけどね」と言う。それはそうですね。
そうこうしているうちに、私の方が眠くなってきてしまった。時計を確認すると、針は夜中の時間帯を指していた。
「フリンズさん、私
…
眠いみたいです
……
」
「そのようですね。ベッドに移動した方が良いですよ」
「はい
…
」
そう言って、彼を抱っこしながらベッドまで運ぶ。
「僕もですか?僕はランプに戻りますので、ゆっくり休んでください」
「嫌ですよ。離しませんからね」
「なんと。こんなに我儘を言う貴女は珍しいですね」
「えへへ
……
おやすみなさい
…
」
もう限界ぐらい眠いのだが、こんな機会は逃せないので、小さなフリンズさん抱え込んだまま、眠りの世界に落ちることにした。
小さな手が私の頬を撫でた気がする。
***
「
……
ん?」
違和感を感じてベッドのシーツをトントン叩いて探し物をする。昨日は抱き枕をかかえて寝ていたような気がするのだが。
「おはようございます、朝ですよ」
「おはようござ
…
いま
……
す?」
朝の挨拶をしながら、昨夜の記憶を少し取り戻す。
……
そうだった!昨日は!!
「
……
元に戻ってるぅ~~」
「はい、温かくてよく眠れたので回復できました。ありがとうございます」
目尻を下げてにっこり笑うフリンズさん。いつものシャツ姿に戻っている。うん、今日も美人さんだなぁ。よかったと思う気持ちと少し残念に思う気持ちで、寝起きの脳内が混雑した。
「美少年の
…
フリンズさんも捨てがたい
…
ですが、美人のフリンズさんもやっぱり
……
好きですね
……
」
「おや、朝から随分と情熱的ですね」
まだ寝ぼけてる私は、自分が何を言っているかよく分かっていなかったが、嬉しそうなフリンズさんを見て、私も嬉しくなった。
大きな手が私の頬を撫でた。
『こんな機会、逃しはしないでしょ』
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内