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三毛田
2025-12-11 22:51:36
1085文字
Public
1000字6
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3 う. 憂いのバラード
3日目
憂いも気づけばどこかへ
「
……
」
まるで物語のようなその曲は、人によっては心を揺さぶられるのだろう。
「丹恒」
飽きたのか、穹は俺の膝に寝転がり。
そっと頭を撫でれば、気持ちよさそうに目を細め。
「でも、ちょっとうつうつとしてる感じだな」
「ちゃんと聴いていたんだな」
「段々飽きてきたけど」
そういうのであればと、音楽を止める。
「いいのか?」
「ああ。お前があまり気に入らないというのであれば、止めても構わない」
「気に入らないってわけじゃないけど。でも」
「でも?」
「丹恒が俺に構ってくれないのは、嫌」
ぷくっと頬を膨らませ、不満です。と。
まるで子供のような動きに、反応。
そっと額にかかっていた髪を上げ、額にキス。
「丹恒先生、ズルい」
「ふふ。もっとキスするか?」
「する! します!」
「おっと」
勢いよく起き上がったので、危うく頭突きをされそうに。
俺の瞬発力の方が勝っていたので、ぶつかることはなかった。
「ちゅー」
唇を尖らせながら、顔を近づけてきて。
そっと重ね合わせると、舌を言えれられ。更に、シャツの上から腹を撫でられる。
「こら」
「へへ。丹恒先生、そういう気分になってきた?」
「さあ。どうだろうな」
誤魔化しつつ、キスを繰り返し。
最終的にソファーからベッドへと移動させられ、体の奥まで貪られたのだった。
「昼間に聴いてたの、まだ聴くつもりか?」
「今度はお前がいないタイミングでだな」
「俺はあんまり好きじゃない」
「だからだ」
「うー
……
」
不満そうに唸り、俺の肩に額を押し付けてくる。
何が気に入らないのかわからないものの、俺にぎゅうぎゅうしがみつき。
「わかった。聴くのなら、ラジオにしよう」
「そうして」
後で曰くがあるのかどうか、調べてみよう。そうすれば、何かがわかるかもしれない。
「寝る」
「おやすみ」
「うん、おやすみ」
少々湿った髪を優しく撫で、抱き着いてきた彼を抱きしめながら俺も眠りにつく。
「うえ~ん。丹恒先生~」
「今日は何をしたんだ」
「ちょっと、丹恒聞いて!」
俺を呼びながら、穹と三月が同時に資料室に飛び込んできて。
そして、右と左の両方から彼らは己の主張を俺へ訴えてくる。
「頼むから、順番に頼む」
止めなかった俺も悪いが、どうして二人同時に喋れるのだろうか。他者の声が、煩わしくならないのだろか。
「俺が先!」
「ウチが先!」
「子供じゃないんだ。じゃんけんでもして決めろ」
「最初は」
「グー!」
「じゃんけん!!」
俺が提案すると、真剣にじゃんけんを始める。
子供か。
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