revan0ley
2025-12-06 19:01:58
690文字
Public 🐸くんシリーズ
 

あごのせ

嫉妬しちゃったダングリくん 光ダン 短め

「浮気じゃん」
「会っていの一番に言う台詞がそれか?」
目の前で足を踏み鳴らし、ムスッとした表情をするライムグリーンの彼──ダンシンググリーンに、光の戦士はどうご機嫌をとったらいいか、と考えた。
「アンタ、次はヘビー級に挑むんだろ?」
「そうだが」
「浮気じゃん」
「なんでそうなる」
ダンシンググリーンに会う数分前、青いシャトナ族の男に話しかけられたのを思い出す。こちらを認識していたのかは分からないが、やけに上機嫌で、肩に顎を乗せながら『次の試合、楽しみにしてるぜ』なんて声をかけられた。
「アンタからアイツの匂いがするんだよ」
匂い、と言われて思わず自分の匂いを嗅ぐ。ちょっとくさい。
「話しかけられただけだぞ?」
「その割にはアンタに残ってる匂いが強いんだよ。やっぱり浮気したんだろ」
「だから浮気じゃないって」
ダンシンググリーンはどうにも話を聞いてくれない。一体どう説明したら納得してくれるのだろうか。
「本当に話しかけられただけだって。こう……顎を乗せられて……
「アンタがっつりマーキングされてんじゃん!」
えっ、そうなのか、と光の戦士は驚く。同性同士のスキンシップの一つだと思っていたからだ。
……なんか一人騒いだオレが馬鹿みたいじゃん……
怒っていたと思ったら、今度はしょぼくれるダンシンググリーン。忙しいヤツだな、と光の戦士は思った。
「アンタってやつは本当にもう……
……なんかごめんな?」
「悪いと思ってるなら、埋め合わせしてくれよな」
肩に顎を乗せ、ぐりぐりと強めに擦るダンシンググリーンに、光の戦士はその頭を撫でたのだった。

END