しゃどやま
2025-12-03 19:29:06
973文字
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うちに住む2匹の白猫について(猫アドカレ)

すぴ山しゃどです。現在我が家に住んでいる猫を紹介します。

うちには2匹の白猫が住んでいる。

1匹はAと呼ぼう。日本猫らしいまるまるとした肉体の雌で、年齢は不明だがおそらく10歳以下。母方の祖父が飼っていた元野良猫で、彼が体を壊し飼えなくなったことでうちに来た。
 嵐の夜に無理やり家から連れてこられたAは、最初の1年目はずっと我々を警戒していた。奥の部屋に引きこもり、最初の1週間は食事も取らなかった。けれど、安静にしておいたことでゆっくりと心を開き、部屋を出るようになった。深窓の令嬢のようなAのことを、我はたいそう可愛がった。祖父のように濡らした手でマッサージするように撫でたり、寝る時は腕枕をしたりしていた。
 その結果、他の家族にはそうでもないというのに我にだけワガママで、独占欲が強く、依存気質な猫になった。風呂に入れば入り口で待ち、1人にしたと怒って噛む。喉を鳴らしながら甘え噛みをする。2人きりの部屋を愛し、茶の間にいると「2人きりになろう」と催促してくるようになった。
 これはこれで、可愛らしいとは思う。

 もう1匹はBと呼ぶ。4歳ほどの雄猫で、細く手足が長い。子猫のころ、車通りの多い道で倒れており、さらにはカラスに突かれて血を流していた。母と我は必死に車を止めて駆け寄り、すぐさま動物病院に電話をして診察してもらった。
「うん、お腹が空いてるね。耳がちょっと切れてるけどすぐなおるよ」
 ぴーぴーと物凄い声量で鳴く子猫を、我々は「親が見つからなかったらうちで育てよう。女だったら水樹奈々、男だったら西川貴教と名付けよう」と言いながら家に連れて帰った。
 Aのように人見知りをするかもしれない、人と触れ合いすぎると疲れるかもしれないと配慮しケージにいれて離れると、この世の終わりのような叫び声で鳴き続ける。ご飯でもなく、トイレでもなく、人がいないと寂しくて泣く。「だれかきて! かまって!」と叫ぶのだ。家に来たその日で人の膝の上にあがり、とろけて眠る。めちゃくちゃな猫である。
 今もめちゃくちゃさは健在で、とくに母になついており、目が合うと胸の中へジャンプで飛びついてくる。人間の手が塞がっていようとお構いなしで、取り落とされることなどないと確信し、人間に対して全幅の信頼を持って飛びついてくる。
 彼がこのまま人間を信じ続けてくればいいと祈っている。


(おしまい)