小1むつと大学生ひぜんのむつひぜ。家がお隣でお互いひとりっこ、むつが生まれたときから自分の弟みたいに思って可愛がってるひぜん、むつもも厳しくも優しいきれいな兄やんがもちろん大好き。
次のお休みに両親に遊園地に連れてってもらう約束をしててわくわくだったむつ、でも両親に急な親戚の用事が入ってしまって延期に。「またこんどつれてってくれるからえいんじゃ…」と言いつつぺしょんとしてるむつがかわいそうで、「じゃあおれが連れてってやるよ」と言うひぜん。大喜びのむつ。むつの両親もひぜんなら安心だからお願いする、となって、ふたりだけで遊園地へ。むつは「にいやんとでぇとじゃ…!」とどきどき浮かれてる。はぐれないようにしっかり手を繋いでるし、らぶらぶかっぷるというやつじゃ、とうきうきにこにこ。そんなむつの様子に、楽しそうだな連れてきてやってよかったな、と微笑むひぜん。ふたりでアトラクションに乗ったり、ショーみたいなのを見たり、遊園地っぽいばかでかいポテトやカラフルなジュースを飲んだり、楽しく過ごす。とある参加型アトラクションで、むつが伝説の勇者役に選ばれて、剣をふるって魔物を見事に打ち倒し、勇者の証のメダルをもらった。きらきらぴかぴかの赤い石が飾られていて、「にいやんのおめめみたいできれえじゃ!」とむつは大喜び。「よかったな、かっこよかったぞ」とひぜんが頭を撫でてやると、むつはふくふくのほっぺを真っ赤にしてにっこにこ笑った。たっぷり遊んで、そろそろ帰ろうかとなったとき、むつが勇者のメダルを「にいやんにあげゆう!」と渡してきた。大事な宝物じゃないのか、とひぜんは戸惑ったが、「わしはにいやんがいっとうすき! やき、きれえなたからもの、にいやんにあげゆう!」ときらきらした目をしてじっとひぜんを見つめてくる。「…そうか、ありがとうなあ」とひぜんが受け取ると、むつはそれはそれは嬉しそうに笑った。むつとしては、ふたりで手を繋いででぇとして、きらきらの宝石がついた特別な宝物を渡して「大好き」って告げたので、プロポーズのつもり。ひぜんが受け取ってくれたから、わしのおよめさんになってくれるんじゃ!と天にも昇る心地。踊り出しそうなくらいのむつの様子に、「連れてきてやってよかったな、またどっか遊びに連れ出してやるか」とか考えてる。
勇者のメダルは額に入れてひぜんの机に飾ってくれて、むつは「だいじにしてくれゆう…!」と大喜び。ひぜんはむつが「やっぱりほしい」とか言い出したら返してやるつもりだったりするけど、せっかくくれた宝物だからちゃんと大切にしようと思ってる。
世界でいっとう綺麗ですてきなひぜんの兄やんをお嫁にもらうんだから、自分も世界でいっとうかっこいい男になるんだと張り切ってるむつ。「にいやんのことはわしがまもるきね!」と胸を張るのに、「頼もしいなあ」と優しく頭を撫でてもらったりしてる。
このあと色々ごたごたあってひぜんの家が夜逃げみたいに何も告げずに引っ越してって、「どういて…」とむつが泣き崩れたりするけど、でも離ればなれでもむつはずっとひぜんを想ってるし、立派に成長してからひぜんのことを見つけ出す。ごたごたの流れのまま困った状況になってるひぜんのとこに「誰じゃあ、わしの嫁さん困らせとる不届きもんは」と現れて、追い払ったあとに「大丈夫じゃ、わしが守るき。約束したじゃろ?」と笑ってひぜんの手を握る。ひぜんの少ない荷物の中には、あの日のメダルがなけなしのタオルで大事そうに包まれていた。
再会時点では25才と38才くらいかな、そして色々あるけどふたり一緒に幸せに生きてゆきます、そんなベタな感じの年の差むつひぜ
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