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三毛田
2025-12-02 13:43:07
1087文字
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アドベント25
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02. 「友達」という言い訳
2日目
言い訳をしないと、止められない
02. 「友達」という言い訳
〝友達だから〟
それを言い訳にして、彼をさんざん困らせた。
本当は、その線引きから、枠組みから、外れたいと願っているのに。
「人生とはままならないなあ」
「まだまだ学生なのに、何を言ってるんだお前は」
「んー? だってさ。好きな人に告白して、断られたら怖いなって誰でも思うだろ?」
「それは
……
そういう、ものなのか」
なんとなく、歯切れが悪い回答。理由は不明。
丹恒にしては珍しいこともあるもんだと、シャープペンを指先で回してから資格試験用のテキストに向き直る。
『資格試験を受けたい? いいだろう。いくらでも取りなさい。どうしてこれを? と思っていても、社会に出てからふとした時に役に立つ』
資格試験を受けたい。と告げた丹恒へ向けたヨウおじちゃんの言葉に、やる気がなかった俺のスイッチも何故か入った。
国語系、デザイン系、危険物とかパソコン関連。
普通高校だから、専門的なものは自分で申し込んで試験会場に出向かないといけないのがネックだが。
「危険物は、ガソスタでバイトするなら有利だよな」
「将来、もしかしたら。という可能性もあるからな」
「だな! でも、そろそろ休憩時間だぞ」
俺の言葉と同時に、アラームが鳴る。
集中するための効率的な時間配分がなんとかかんとかというのをネットで見て、それを参考にアラームをセットしていた。
「糖分補給ターイム! パム様、いつもありがとうございます」
廊下に置かれていた魔法瓶とお菓子のセットを部屋の中へ入れ、二人で休憩する。
「ん。ちょうどいい甘さだな」
「だな! 魔法瓶の紅茶も体が温まるし」
この資格試験を一通り取り終えない限り、俺が想いを告げても彼は頷いてくれない。
それだけははっきり言える。
だから、今は。
ただの友達として、彼の隣にいることを許してほしい。
そんな言い訳がましいことしか言えない自分が、少しだけ嫌いだ。
「今日はここまでにしよう」
「いろいろ並行してやってるせいで、頭がパンクしそう
……
」
「だが、お前なら出来るさ」
「その台詞、そっくりそのまま返すよ。じゃあ、歯磨きして寝るか」
「ああ」
今週末と来週末に、試験が集まっている。
「丹恒」
「何だ」
「試験を受け終えたら、第一回打ち上げだ」
「第一回?」
俺の言葉に、彼は不思議そうに首を傾げ。
「そう。全部合格したら、第二回! そっちは盛大にやろう」
「楽しそうだな」
と、ちょっとだけ嬉しそうに笑うから。
危うく、好きだという言葉がこぼれ落ちそうになり。
我慢した。偉い。
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