桜崎
2016-01-01 00:00:42
229文字
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誕生日


 快楽が冷めれば倦怠感による眠気が一気に浮上した。意識が没する前に体躯が抱き込まれ囁かれる。
「ねえ、日向さんほしいものってある?」
欲しいもの。
今年は忙しくて、時間がなかった。そういえば最近好きなくさもちも食べてない。気に入りの本も続きを買ってなくて、新刊がよみたい。
何より狛枝とゆっくり過ごせていない。
「おまえが欲しいなあ……
夢現のなかでふにゃりと笑いながら日向は、言葉を紡ぐ。
睡魔に取り込まれる刹那、柔かな感触が唇に重なった気がした。